共通テストまで残り2か月|国語・英語で安定して高得点を取るための過去問勉強法

小論文・志望理由書・面接対策の授業が一区切りし、気がつけば共通テストまで残り2か月となりました。ここからは、いよいよ「共通テスト国語・英語の本番仕様」に仕上げていく時期です。
共通テストの国語と英語は、2階建て構造の試験です。
1階部分は「文章を正確に読む力」。
これは受験生なら当然、備えておくべき基礎体力です。
しかし本番で差がつくのは2階部分――つまり、選択肢を“消す”情報処理技術です。どれだけ地力があっても、この2階部分が弱いと得点が安定しません。
その力を鍛える一番の方法は、やはり毎日の過去問演習です。
赤本・青本・黒本が揃うなら、ぜひ3周してほしい。
テクニックが磨かれるだけでなく、演習量はそのままメンタルの安定剤にもなります。
毎年、過去問で高得点を取れているのに第一志望に届かない生徒さんがいます。
共通点は、気分の波が大きいことです。
特に少し内向的で、授業中に「この選択肢をどう消すか」という私との議論に積極的に参加できないタイプの生徒さんに多い印象があります。
今年は、たまたま海外の高校に通う生徒さんを二人担当しました。偶然にも、どちらも立教大学の同じ学科を受験します。
彼らは、自分の意見を明確に持ち、必要な情報を自ら集め、臆せずに議論できるタイプでした。
一方、日本の高校はどうしても「まわりと同じであれ」という同調圧力が強く、“学校に合わせるための余計な労働”に多くのエネルギーを使ってしまいがちです。その結果、自分の考えを深く掘る力も、メンタルも削られてしまうのだと思います。
しかし――ここからの2か月は、自分に集中する時間です。
他者の目を気にせず、ただ淡々と過去問に向き合う。
しんどい時期ですが、その積み重ねは必ず得点力と精神力の両方を支えます。
大丈夫。丁寧に準備した人から受かっていきます。
ともに頑張り、必ず合格をつかみにいきましょう。