成績が上がる生徒と上がらない生徒の決定的な違い|「学びのリズム」の重要性
「頑張っているのにどうして成績が上がらないの?」
これは多くの生徒、そして保護者の方が抱える共通の悩みです。
時間も努力も費やしているのに成果が出ない──その理由は、実は「勉強の内容」よりも「学び方」にあります。私の主宰するオンライン個別塾では、長年の指導を通して、成績が上がる生徒と上がらない生徒には明確な違いがあることを実感しています。
成績が上がらない生徒の特徴|テーマが毎回バラバラ
成績が伸び悩む生徒に共通しているのは、授業ごとに「今日はこれをやりたい」と言う内容が違うことです。
たとえば、ある週は共通テストの過去問をやったかと思えば、次の週には「学校の教科書をやりたい」と言う。その翌週には「小論文を書きたい」と話す――。毎回のテーマが変わることで、学びの流れが断ち切られ、勉強のサイクルやリズムが生まれないのです。
学びは「積み重ね」です。毎回違うテーマを扱うと、その都度ゼロからやり直すことになり、知識も思考も身につきません。いくら量をこなしても、方向性が定まっていなければ、努力は点で終わり、線にも面にもならない。これが、成績が上がらない最大の原因です。
成績が上がる生徒の特徴|一貫したテーマでリズムをつくる
一方で、成績が上がる生徒は「一つのことを続ける力」を持っています。
たとえば「読解力を上げる」と決めたら、何週にもわたって同じテーマの文章を読み込み、語彙や論理展開、筆者の意図を丁寧に追います。授業ごとに「前回の続き」となるように取り組むことで、学習のサイクルが自然と生まれるのです。
このサイクルが生まれると、勉強にリズムができ、理解が深まり、記憶も定着しやすくなります。成績が上がる生徒は、「わからない」から逃げず、「同じテーマを深く考える」ことで思考の筋道を鍛えていきます。それは単なる暗記ではなく、“自分で考える力”=読解力を伸ばす土台になります。
もっとも「逃げない」という精神論ではなく、なんらか人格的な要素と知的好奇心とが結びついて生まれる「なにか」があるかないか、という物理的側面のほうが大きいように私は感じます。かんたんに言えば、情緒不安定な生徒は授業ごとに「これやりたい」が異なる。
「リズム」と「継続」が学力を変える
学びにはリズムがあります。スポーツ選手が一定のフォームを繰り返して上達するように、勉強も同じサイクルを守ることで力が定着します。
私の主宰するオンライン個別塾では、授業の設計そのものを「前回の理解の続き」に置き、継続的に思考の筋肉を鍛える仕組みを作っています。これにより、生徒一人ひとりが「勉強の流れ」を自分でつかめるようになります。
成績を上げるコツは、特別な教材や裏技にはありません。むしろ、毎回の授業で同じテーマを掘り下げる「地味な継続」こそが、結果を変えるのです。これは読解力・表現力・思考力のすべてに共通します。
あれこれ手を出すより、ひとつの軸を決める
成績が上がらない生徒ほど、「これもしよう、あれもしよう、でも・・・」と焦りがちです。しかし焦りの中では、思考が浅くなり、成果も見えません。大切なのは、一つの軸を決めて、反復しながら深めていくことです。
たとえば「現代文の読解」を軸に据えると、そこから語彙力・要約力・小論文の構成力にも自然に波及していきます。
私の主宰するオンライン個別塾の授業では、こうした“一貫したテーマ学習”を通して、思考と表現を磨きます。毎回の授業がバラバラではなく、一本の道としてつながるように設計されています。だからこそ、生徒が「自分の変化」を実感できるのです。
学びのリズムをつくると、成績は必ず上がる
「毎回の授業で違うことをやる」状態から、「ひとつのことを深める」状態に変わった瞬間、成績は動き始めます。
それは、単に点数が上がるということではなく、「考えることが楽しい」「わかるって面白い」という感覚が芽生える瞬間でもあります。
この変化を生むために、私の主宰するオンライン塾では「読解力」「学習サイクル」「継続的思考」の三つを柱に指導しています。
勉強のリズムが整えば、どんな生徒でも伸びていきます。
「何をやるか」よりも、「どう続けるか」。その違いが、学力の差になるのです。