総合型選抜|合格率70%達成! 不合格者にみる「落ちる要件」とは?

本日、桜美林大学に2名、合格者を出しました。これでいったん年内の合否は出そろいました。
今期は全部で13名の総合型選抜の指導を担当しました。
うち9名合格。4名不合格でした。合格率70%
広告に書いたら景品表示法に抵触しそうな数字です。
👉具体的な戦績は以下です。
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総合型選抜に落ちた理由
早稲田の一次選考通過はうれしかったですが、3カ月で早稲田レベルの小論文が仕上がるはずもなく、もったいなかったですね・・・・。もっと早く私のもとに来てくれていれば。
さて、みなさんがお知りになりたいことは「なぜ落ちたのか」だと思いますので、それについて以下に私見を述べます。
落ちた理由は1つしかないと私は思っています。すなわち、大学でこれを勉強したい! という熱意といいましょうか、学問的誠実さに欠けていたからです。
親に言われて総合型選抜を受けた・・・・
一般入試よりラクそうだから・・・・
学校の探究の授業みたいなのが総合型選抜でしょ?
などなど、そういう生徒さんは全員落ちました。学問的誠実さがないのです。
私の指導方針
私はそういう生徒にはこんこんと言って聞かせます。ときには生徒がブーたれるほど言って聞かせます。お通夜みたいな授業になっても私は言い続けました(実際にお通夜みたいな授業が複数回あった)。しかし、合格させるのが私の使命なのでこんこんと言い続けました。私が生徒に嫌われても、生徒が受かればいいのです。自分なりに研究テーマを学問的に掘り下げないと落ちるぞ、と――。テーマの掘り下げ方、ものの調べ方も無論教えました。
しかし最終的には、「WANT」はその子の内奥からしか湧いてきません。内奥から湧いてこない嘘っぱちの言葉など、研究のプロ(面接官)は見抜きます。その道40年みたいな大学教員など山ほどいるからです。実際に、私の友人の大学教員は「高校生のウソなど5分も喋れば見抜ける=落とす」と居酒屋のカウンターでハッキリ言いました。私はその言葉を2つの耳でしっかり聞きました。
来期のこと
来期は個別指導に加え、志望理由書や小論文に集団指導も実施する予定です。無論、公開添削をします。参加者各人の学問的誠実さを、参加者全員で共有することで、さらに研究テーマが深まります。他者に見られる緊張感のなかで思考が深まります。そういった個別指導では実現不可能な教育もやろうと考えています。
また、高校生の特徴として「これは書かないほうがいいのでは?」と勝手に自主規制して書かない人が多いですが、他者の志望理由書や小論文を見ることで「書いてはいけないことや考えてはいけないことは何ひとつない」ということを知ることは、非常に重要かつ深い学びになります。
最後に
私の知る限り、学問的誠実さを軸に志望理由書や小論文、面接対策をしている教員や塾は少ないと思います。私は日常的にお世話になっている大学の先生が3名いるので、学問的誠実さを教えることができています。無論、相手だって守秘義務くらい遵守しています。しかし、とくに酒の席における話は指導のヒントの宝庫です。
最後に、マナリンクさんの合格体験記をぜひご高覧ください。涙なしでは読めないものが多数あります。
というわけで、1月の共通テスト、その後の私大入試、国公立2次試験、後期・・・・休む暇がありませんが(しかし12月30日~1月4日は休みますが)、お互い体調に気をつけて頑張って参りましょう!