総合型選抜で塾を選ぶとき 合格実績の「数字」より先に確認してほしいこと

総合型選抜や学校推薦型選抜の対策塾を探していると、
「合格者〇名」「難関大学合格多数」といった言葉が目に入ります。
ですが、現場で指導をしている立場から見ると、
その数字だけでは、塾の良し悪しはほとんど分かりません。
むしろ、数字が強調されているほど、
「確認してほしい別のポイント」があります。
合格実績は「結果」であって「過程」ではない
まず大前提として、合格実績は否定すべきものではありません。
努力の成果であり、一定の信頼材料にはなります。
ただし注意したいのは、
何人中、何人が合格したのか
どの段階まで到達したのか
どこでつまずいた生徒がいたのか
こうした 過程の情報が省かれているケースが非常に多い という点です。
総合型選抜で最も差が出るのは「一次選考」
総合型選抜では、
志望理由書
小論文
課題レポート
といった 一次選考 が最初の関門になります。
ここは運や相性よりも、
指導の質
準備の深さ
思考の整理度
が、そのまま結果に表れる部分です。
にもかかわらず、一次選考の通過率を明示している塾は多くありません。
人数無制限の指導が難しい理由
総合型選抜の文章指導は、
文法を直す
表現を整える
といった作業では終わりません。
本当に時間がかかるのは、
志望動機のズレを修正する
問いを立て直す
考えが止まるポイントを一緒に探る
こうした 対話と試行錯誤の時間 です。
そのため、誠実な指導ほど
「人数を制限する」判断をしています。
テンプレートは安心だが、評価されにくい
総合型選抜では、
例文
型
汎用テンプレート
が多く出回っています。
確かに、書き始める助けにはなります。
しかし大学教員の立場から見ると、
よく見た構成
どこかで読んだ内容
は、すぐに分かります。
結果として、
「きちんと書けているのに評価されない」
という事態が起こります。
「出願しない」という判断も指導の一部
意外に思われるかもしれませんが、
良い指導ほど、
志望校との相性
準備期間
今後の進路全体
を考えたうえで、
「今回は見送ろう」と判断することがあります。
何でも出願させるより、
止める判断ができるかどうかは、
塾の姿勢を見極める大きなポイントです。
不合格をどう扱っているかを見る
面談や説明の中で、
不合格だった生徒の話が出るか
その原因をどう分析しているか
次につなげる視点があるか
ここを確認してみてください。
合格者の話だけをする塾は、
教育の一部しか語っていない可能性があります。
まとめ:見るべきは「数字の裏側」
総合型選抜の塾選びで大切なのは、
合格者数の多さ
ではなく一人ひとりに、どこまで向き合っているか
です。
数字は分かりやすいですが、
本当に信頼できる指導かどうかは、
説明の中身に表れます。
塾を選ぶ際の判断材料として、
この視点が少しでも参考になれば幸いです。