なぜこの仕事に就いたか
2025/4/24
こんにちは。「元・不登校のオンライン家庭教師 星野」です。
現在は、通信制高校のサポート校やフリースクール、そしてオンライン家庭教師として、数学・情報・物理を教えています。
でも、もともとこの仕事を目指していたわけではありません。
むしろ、こんな仕事に就くなんて、自分でも予想していなかったんです。
不登校を経験して、だからこそ「安定」を目指した
中学までは勉強が好きで、
高校にはスムーズに進学し、進学校と呼ばれる環境で過ごしていました。
しかしその高校時代に、私は不登校を経験しました。
引きこもって散々悩んだ末、
「将来のために、安定した仕事に就かなくちゃ」
と決心しました。
ただそれは不安感からくる決意それだけではありませんでした。
当時、父がリストラで無職になり、家庭の経済状況はかなり厳しくなりました。
さらに、弟の大学進学も控えていたため、私にはどうしても「国立大学」に進学するという条件がありました。
しかも「授業料の半額免除」を受ける必要があり、私立は選択肢に入らず、奨学金も借りる前提。
将来の返済まで考えて、現実的に進める道を選ぶしかありませんでした。
働きながら、モヤモヤがずっと続いていた
努力の末に、大手メーカーの研究職に就職。
安定した企業で、専門性の高い仕事に就くことができました。
いわゆる「順調なキャリア」だったと思います。
でも、実際に働き始めてみると、仕事にやりがいを感じられず、「自分はこれから何十年もこれを続けていくのか?」という気持ちが拭えませんでした。
「安定」を求めて選んだ道だったけれど、気づけば、心のどこかでずっと迷い続けていたんだと思います。
本当は英語が一番好きな教科だった。
絵を描いたり作曲したりすることが何よりも好きだった。
やってみたいこと、学んでみたいことはもっと他にたくさんあった…。
「心地よい居場所」を探しながら、出会った今の仕事
その後、結婚を機に会社を辞めました。
それからは塾講師や家庭教師、ブライダル業界、経理の仕事など、さまざまな仕事を経験しました。(実は雀荘で働いた経験もあります)
どれもそれなりに楽しい部分もあったけれど、「自分にとっての働く意味」や「心地よい居場所」は、なかなか見つかりませんでした。
そんな中で、たまたま目にしたのが「通信制サポート校講師」という、当時の私にとっては聞き慣れない仕事でした。
「不登校だった自分だからこそ、伝えられることがあるのでは」——そう思って応募し、無事に採用。
フリースクールや通信制高校に通う生徒たちと関わる中で、少しずつ「これが自分に合っている」と思えるようになってきました。
今では、「ようやくたどり着いた」と感じています。
将来に悩む中高生や保護者の方へ
もし今、将来のことに不安を感じている中高生や、見守る保護者の方がいたら——
**「今見えている道だけがすべてじゃない」**ということを、伝えたいと思います。
私も、いろんな制約の中で進学先を決め、就職し、「こうするしかなかった」と思いながら過ごしていました。
でも、そこから何度も選び直して、今の仕事にたどり着くことができました。
遠回りも、迷いも、全部あとから意味を持ってくるものです。
焦らなくて大丈夫。どこかで、ちゃんとつながる日が来ます。