【2025年最新】東海大学医学部英語入試の大問別傾向と対策完全ガイド|70分で8題を攻略する時間配分と解法テクニック

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2025/8/16

東海大学医学部医学科 英語入試の傾向と対策   【2025年最新・大問別完全ガイド】

目次

全体概要

試験形式と時間配分戦略

  • 大問1 長文読解総合問題の傾向と対策
  • 大問2 短文空所補充問題の傾向と対策
  • 大問3 語句言い換え問題の傾向と対策
  • 大問4 会話長文総合問題の傾向と対策
  • 大問5 文整序問題の傾向と対策
  • 大問6 図表グラフ読み取り問題の傾向と対策
  • 大問7 下線部和訳問題の傾向と対策
  • 大問8 下線部英訳問題の傾向と対策
  • 2025年度入試の変化点と最新傾向
  • 合格のための学習戦略
  • 時期別学習プラン
  • 本番での解答戦略


全体概要

東海大学医学部の英語入試は、70分で大問が8問。記号選択式と記述式の併用という形式で実施されます。東海大学医学部の英語の配点は、2016年度以降100点配点です。出題数は例年8題です。大問1から6がマークシート方式の選択式で、大問7と8が記述式です。

入試の基本情報

試験時間 70分

配点 100点

実施形式 試験日を2日間設けていますので、受験日を自由に選択することができます。2日間いずれも受験した場合は、合計点が高得点となった日の結果を自動的に合否判定に採用します

標準化採点 一般選抜1次試験は両試験日の受験生を総合し、標準化(偏差値)採点された点数によってランクを付け、上位より1次合格とする

合格者動向

2025年度の志願者数は2,757名であり、過去2年間と比較して減少傾向にあります。2023年度からは321名、2024年度からは278名減少しています。1次合格者数は過去3年間とも800名で変化はありません。最終合格者数は過去3年間とも130名で変化はありません。志願者数の減少により、競争率の緩和が期待される状況です。


試験形式と時間配分

東海大学医学部の英語は、問題形式が多様で、分量も70分という時間を考えると相当多いという特徴があります。効率的な時間配分が合否を分ける重要なポイントとなります。

推奨時間配分

  • 大問1(長文読解) 18分
  • 大問2(短文空所補充) 6分
  • 大問3(語句言い換え) 5分
  • 大問4(会話長文) 12分
  • 大問5(文整序) 5分
  • 大問6(図表読み取り) 6分
  • 大問7(和訳) 8分
  • 大問8(英訳) 8分
  • 見直し 2分


解答順序の戦略

  1. まず大問2、3、5の短時間で解ける問題から着手
  2. 大問6の図表問題で確実な得点を積み重ね
  3. 大問1と4の長文問題に集中して取り組む
  4. 最後に大問7、8の記述問題で差をつける


大問1 長文読解総合問題

出題傾向

大問1の長文読解問題は毎年2日で2回ある試験のうち、各々理系または文系どちらかによった出題です。テーマとしては医療や科学技術からネット社会、文学、歴史に至るまで、実に幅広い分野からの出題です。

  • 文章の長さ 700語前後
  • 設問数 6から8問
  • 主な設問形式
  • 内容一致問題(4から5問)
  • 下線部の内容推測
  • 文章全体の主旨把握
  • 段落の要旨選択


頻出テーマ

理系分野

  • 最新医療技術と治療法
  • 遺伝子工学や再生医療
  • 環境問題と科学的解決策
  • 人工知能と医療応用
  • 感染症対策と公衆衛生

文系分野

  • 教育制度の国際比較
  • 社会問題と文化的背景
  • 歴史的人物と科学史
  • メディアとコミュニケーション技術
  • 経済格差と社会保障制度


攻略法

精読より速読重視

東海大学の長文は語彙レベルは標準的ですが、時間的制約が厳しいため、完璧な精読よりも要点を素早く把握する速読技術が重要です。

段落ごとの要旨把握

各段落を読み終えるたびに、その段落の要旨を10語以内でメモしておきます。これにより設問に戻ったときの検索時間を大幅に短縮できます。

設問の先読みテクニック

本文を読む前に設問に目を通し、何を聞かれているかを把握しておきます。ただし、設問に時間をかけすぎないよう注意が必要です。

根拠箇所の特定法

内容一致問題では、選択肢の内容と一致する本文の箇所に下線を引きながら読み進めます。曖昧な記憶に頼らず、必ず本文中の根拠を確認する習慣をつけましょう。


対策のポイント

語彙力の強化

医療や科学系の専門用語に慣れておくことが重要です。ただし、過度に専門的な語彙は文脈から推測できるレベルで出題されるため、基本的なアカデミック語彙の習得を優先しましょう。

論理構造の把握

英文の論理展開パターン(因果関係、対比、例証、結論など)を意識して読む練習を積みましょう。特に接続詞や転換語に注目することで、文章の流れを効率的に追うことができます。


大問2 短文空所補充問題

出題傾向

文法、語法、語彙を総合的に問う空所補充問題です。短文形式で出題され、大問2から6は標準レベルです。語彙内容ともに標準レベルの出題となっています。

  • 問題数 10問程度
  • 解答形式 4択のマークシート

出題分野

  • 時制(完了形、進行形の複合)
  • 仮定法(混合仮定法を含む)
  • 準動詞(分詞、不定詞、動名詞の使い分け)
  • 関係詞(関係代名詞や関係副詞の応用)
  • 前置詞や副詞(句動詞との組み合わせ)
  • 語法(自動詞や他動詞の区別)


攻略法

瞬間判断力の向上

標準的な問題が多いため、考え込まずに瞬時に正解を判断する能力が求められます。基本的な文法事項を反射的に処理できるレベルまで習熟度を高めましょう。

消去法の活用

選択肢の品詞や文型を瞬時に判断し、明らかに不適切な選択肢を素早く除外します。特に主語と述語の関係や修飾関係に注目しましょう。

コロケーションの重視

語彙問題では、単語単体の意味よりも、他の語との自然な組み合わせ(コロケーション)を重視して判断します。


対策のポイント

基本文法の徹底復習

高校文法の全分野について、例外事項まで含めて確実に理解しておく必要があります。特に時制、準動詞、仮定法は毎年出題される重要分野です。

句動詞の系統的学習

動詞と前置詞や副詞の組み合わせによる句動詞は頻出です。意味の似た句動詞を区別できるよう、系統的に整理して覚えましょう。

語法問題への対応

自動詞と他動詞の区別、前置詞の選択など、日本人学習者が間違えやすいポイントを重点的に学習しましょう。


大問3 語句言い換え問題

出題傾向

短い英文中の下線部の語句を、文脈に応じて適切に言い換える問題です。語彙力と文脈理解力の両方が試されます。

  • 問題数 10問程度
  • 文章の長さ 1文あたり15から25語程度
  • 設問形式 4択のマークシート


頻出語彙ジャンル

多義語の文脈判断

  • observe(観察する/遵守する/述べる)
  • appreciate(感謝する/理解する/価値を認める)
  • present(現在の/贈る/提示する)
  • interest(興味/利益/利息)


同義語の微細な違い

  • examine / investigate / inspect / explore
  • affect / influence / impact / alter
  • significant / considerable / substantial / remarkable


攻略法

文脈の徹底分析

下線部の語句だけでなく、文全体の意味を把握してから選択肢を検討します。前後の語句との関係性や文の論理構造に注意を払いましょう。

品詞の確認

下線部と選択肢の品詞が一致しているかを必ず確認します。品詞の不一致により明らかに不適切な選択肢を除外できます。

ニュアンスの違いの理解

似た意味の語でも、フォーマル度や使用場面が異なる場合があります。文章の調子(トーン)に合う選択肢を選びましょう。


対策のポイント

語彙ネットワークの構築

単語を孤立して覚えるのではなく、同義語、反意語、関連語をまとめて覚える方法が効果的です。語源を意識した学習も語彙力向上に役立ちます。

多義語の体系的学習

基本的な動詞、名詞、形容詞の多義語については、すべての意味を例文とともに覚えておきましょう。

文脈推測力の向上

知らない語があっても文脈から意味を推測できる能力を養いましょう。普段の長文読解で未知語に出会ったときの練習が重要です。


大問4 会話長文総合問題

出題傾向

大問4の会話文はかなり長めの会話文を題材とした「内容一致問題」「下線部意味類推問題」がメインです。日常的な場面から学術的な議論まで幅広いトピックで出題されます。

  • 会話の長さ 300から400語程度
  • 設問数 6問程度
  • 出題場面
  • 大学での教授と学生の対話
  • 医療現場での医師と患者のやりとり
  • 研究発表後の質疑応答
  • 就職面接や学会での専門的議論


頻出表現パターン

意見表明と賛否

  • I'm inclined to think that...(〜と考える傾向がある)
  • I'm afraid I can't agree with you on that.(それには同意できません)
  • That's exactly my point.(まさにそれが言いたいことです)

議論の展開

  • Let me elaborate on that.(それについて詳しく説明させてください)
  • On the contrary, I believe...(それどころか、私は〜と信じています)
  • Speaking of which...(それといえば)

情報確認と明確化

  • Could you clarify what you mean by...?(〜の意味を明確にしていただけますか?)
  • Am I correct in assuming that...?(〜と理解してよろしいでしょうか?)
  • In other words, you're saying...(つまり、あなたは〜とおっしゃっているのですね)


攻略法

話者の特定と役割理解

会話の冒頭で各話者の立場や関係性を把握し、それぞれの発言の意図を理解しましょう。教授なのか学生なのか、専門家なのか一般人なのかによって発言のニュアンスが変わります。

会話の流れの把握

話題の転換点や結論に向かう流れを意識して読みましょう。However、On the other hand、In conclusionなどの転換語に特に注意を払います。

暗示的な意味の理解

会話では直接的に述べられない暗示的な意味が重要な場合があります。皮肉や遠回しな表現にも注意を向けましょう。


対策のポイント

会話表現の習得

教科書的な英語だけでなく、実際の会話で使われる自然な表現を身につけましょう。特に議論や説明の場面でよく使われる表現は重要です。

聞き取り練習との連携

可能であれば、会話文を音読して自然なリズムや強勢を身につけましょう。これにより文章の理解も深まります。

文化的背景の理解

英語圏の大学文化や医療制度などの背景知識があると、会話の文脈をより深く理解できます。


大問5 文整序問題

出題傾向

文整序問題は、4つの英文を論理的に正しい順番に並べる問題であり、英文の論理関係を表す言葉に注目しながら文章の流れをつかむ力を試されているという特徴があります。東海大学独自の出題形式として毎年出題されています。

  • 問題数 4問
  • 各問の構成 4つの英文を正しい順序に並べる
  • 解答形式 4択のマークシート


論理関係の手がかり

時系列を示す語句

  • Initially / First of all(最初に)
  • Subsequently / Then / Next(その後)
  • Finally / Eventually(最終的に)
  • Meanwhile / At the same time(その間に)

因果関係を示す語句

  • Therefore / Thus / Consequently(したがって)
  • Because of this / For this reason(このため)
  • As a result / As a consequence(結果として)

対比や転換を示す語句

  • However / Nevertheless / On the other hand(しかしながら)
  • In contrast / On the contrary(対照的に)
  • Despite this / In spite of this(これにもかかわらず)

例証や詳細を示す語句

  • For example / For instance(例えば)
  • In particular / Specifically(特に)
  • That is to say / In other words(つまり)


攻略法

代名詞と先行詞の対応

this、that、these、those、itなどの代名詞が何を指しているかを正確に把握しましょう。代名詞は必ず前の文で言及された内容を受けているはずです。

冠詞による判断

"a/an"は初出の名詞に、"the"は既出の名詞に使われます。この原則を利用して文の順序を判断できます。

論理的な流れの構築

導入から展開、結論という基本的な論理構造を意識しましょう。抽象的な述べから具体例へ、一般論から個別事例へという流れが自然です。

接続表現の機能理解

各接続表現が持つ論理的機能を正確に理解し、文と文の関係性を判断しましょう。


対策のポイント

談話標識の体系的学習

論理関係を示す各種表現を機能別に整理して覚えましょう。同じ機能を持つ表現のバリエーションも重要です。

パラグラフライティングの学習

英語の段落構成の原則を理解することで、文の論理的な配列を判断する能力が向上します。

精読による論理構造の分析

普段の長文読解で、文と文の論理関係を意識的に分析する習慣をつけましょう。


大問6 図表グラフ読み取り問題

出題傾向

図表やグラフ問題は、2024年度は大学生の間で人気のある架空のメッセージングアプリについての調査結果に関する表を読み取り、それを説明する英文の空所を補充する問題であった。現代的なトピックと組み合わせた出題が特徴的です。

図表の種類

  • 円グラフ(割合や構成比)
  • 棒グラフ(数量の比較)
  • 折れ線グラフ(変化の推移)
  • 表形式のデータ(複数項目の比較)


頻出数値表現

割合や比率

  • approximately / roughly(約)
  • exactly / precisely(正確に)
  • just over / slightly more than(わずかに上回る)
  • nearly / almost(ほぼ)
  • a quarter / one-fourth(4分の1)
  • a third / one-third(3分の1)
  • two-thirds / three-quarters(3分の2、4分の3)

変化の表現

  • increase / rise / grow / climb(増加)
  • decrease / fall / drop / decline(減少)
  • remain stable / stay constant(安定維持)
  • fluctuate / vary(変動)
  • peak at / reach a maximum of(最高値)
  • hit a low of / reach a minimum of(最低値)

比較表現

  • significantly higher than(大幅に高い)
  • slightly lower than(わずかに低い)
  • roughly equal to(ほぼ等しい)
  • twice as much as(2倍)
  • half the amount of(半分)


攻略法

図表の全体構造把握

まず軸のラベル、単位、期間、対象などの基本情報を確認します。何についてのデータなのかを正確に理解しましょう。

数値の概算能力

正確な数値よりも、大まかな傾向や比較関係を素早く把握する能力が重要です。「約30%」「ほぼ半分」といった概算での表現に慣れましょう。

特徴的なポイントの発見

最大値、最小値、急激な変化、特異な傾向など、図表の中で特に目立つ特徴を見つけ出しましょう。


対策のポイント

数学的リテラシーの向上

基本的な統計概念(平均、中央値、標準偏差など)や数学的表現に慣れておきましょう。

時事問題への関心

現代社会の様々なトピック(環境問題、技術発展、社会現象など)に関する背景知識があると、データの意味をより深く理解できます。

グラフ作成練習

実際にデータを英語で説明する練習をすることで、逆方向の理解も深まります。


大問7 下線部和訳問題

出題傾向

7と8の記述問題は例年標準からやや難レベルであり、十分な対策が必要でしょう。ここで差がつくものと考えられます。大問7,8がやや難化したため、目標得点率は65%ですという2025年度の傾向もあり、記述問題の重要性が高まっています。

  • 出題数 2から3問
  • 下線部の長さ 20から30語程度
  • 出題文のテーマ 科学技術、医療、社会問題、哲学的内容


攻略法

構文解析の可視化

複雑な文では、修飾関係を括弧で示して構造を明確にしましょう。主語と述語の関係を最初に把握することが重要です。

意味のまとまりごとの訳出

長い下線部を一文で無理に訳そうとせず、意味のまとまりごとに区切って自然な日本語にしましょう。

専門用語の適切な処理

医学や科学用語は文脈に応じて適切な日本語に訳し分けましょう。必要に応じてカタカナ表記も活用します。

日本語としての自然さ

直訳調を避け、日本語として読みやすい文章になるよう心がけましょう。ただし、原文の意味を損なわないよう注意が必要です。


対策のポイント

構文把握力の強化

複雑な英文の構造を正確に分析できる能力を養いましょう。特に関係詞、分詞、不定詞の修飾関係に注意を払います。

語彙の日本語対応

英単語の日本語訳を複数パターン覚えておきましょう。文脈に応じて最適な訳語を選択できるようになります。

読解と和訳の連携

普段の長文読解で、重要な文については和訳する習慣をつけましょう。これにより和訳の精度と速度が向上します。


大問8 下線部英訳問題

出題傾向

日本語の文章中の下線部を自然な英語に訳す問題です。語彙力、文法力、表現力の総合的な能力が試されます。

  • 出題数 2から3問
  • 下線部の長さ 日本語で20から35字程度
  • 評価ポイント 文法の正確性、語彙の適切性、表現の自然さ


頻出テーマと表現

  • 医療や健康関連
  • 病気の予防と治療
  • 健康維持の重要性
  • 医療技術の進歩
  • 患者と医師の関係

社会問題

  • 高齢化社会の課題
  • 環境保護の必要性
  • 教育制度の改革
  • 国際協力の意義

科学技術

  • 人工知能の可能性
  • 遺伝子治療の倫理
  • 持続可能な発展
  • 情報化社会の影響


攻略法

基本文型の活用

複雑な日本語も基本的な英語の文型(SVO、SVOC、SVOO)に当てはめて考えましょう。無理に一文で表現せず、必要に応じて複数の文に分けることも有効です。

日本語の発想からの脱却

日本語の語順や表現に引きずられず、英語らしい論理的な表現を心がけましょう。受動態の多用を避け、能動的な表現を優先します。

適切な語彙レベルの選択

難しい語彙を使う必要はありません。基本的な語彙を組み合わせて自然な表現を作ることが重要です。

時制と態の正確性

日本語では曖昧な時制も、英語では明確に表現する必要があります。文脈から適切な時制を判断しましょう。


対策のポイント

基本例文の蓄積

頻出表現について、自然な英語の例文を暗記しておきましょう。応用の利く汎用性の高い表現を優先します。

英作文の添削指導

独学では限界があるため、可能であれば英語教師や塾講師による添削指導を受けましょう。

逆方向の練習

英文和訳と英作文は表裏一体です。優れた英文を和訳し、その和訳から再度英訳する練習が効果的です。


2025年度最新傾向

2025年度入試の変化点

2025年度の東海大学医学部英語入試では、大問構成,問題量はいずれも例年並みでした。しかし、大問7,8がやや難化したため、目標得点率は65%となっており、記述問題の重要性がさらに高まっています。

志願者動向の影響

2025年度の志願者数は2,757名で、過去2年間と比較して減少傾向にあります。この傾向は受験生にとって有利な環境を作り出していますが、油断は禁物です。合格レベルの維持は必要不可欠です。

出題内容の現代化

近年の傾向として、以下のような現代的なトピックの出題が増加しています。

  • デジタル技術と医療
  • テレメディシン(遠隔医療)
  • AIによる診断支援
  • ウェアラブルデバイスによる健康管理
  • 電子カルテの普及
  • 社会問題と医学
  • 高齢化社会と医療費
  • 感染症対策と国際協力
  • 医療格差の解消
  • 精神的健康への注目


学習戦略

全体的な学習方針

効率重視の学習

70分で8題という時間的制約を考慮し、完璧主義よりも効率的な得点獲得を目指します。マークシート問題での確実な得点と、記述問題での部分点狙いのバランスが重要です。

弱点補強の優先順位

自己分析により弱点分野を特定し、優先順位をつけて対策しましょう。すべての分野を完璧にする必要はありません。


分野別学習重点

優先度S(最重要)

  • 大問1の長文読解(配点が高く、他の技能の基礎)
  • 大問7と8の記述問題(差がつくポイント)
  • 基本文法の確実な習得(大問2のベース)

優先度A(重要)

  • 語彙力の強化(全分野に影響)
  • 大問5の文整序(東海大学特有の形式)
  • 大問6の図表読み取り(現代的なスキル)

優先度B(標準)

  • 大問3の語句言い換え(語彙力で対応可能)
  • 大問4の会話文(他分野の応用)


参考書と問題集の選択

基本文法

  • 『総合英語Evergreen』(いいずな書店)
  • 『Next Stage 英文法語法問題』(桐原書店)
  • 『Vintage 英語総合問題集』(いいずな書店)

語彙強化

  • 『システム英単語』(駿台文庫)
  • 『ターゲット1900』(旺文社)
  • 『速読英単語 必修編と上級編』(Z会)

長文読解

  • 『やっておきたい英語長文500と700』(河合出版)
  • 『英語長文レベル別問題集』(東進ブックス)
  • 『関正生の英語長文ポラリス』(KADOKAWA)

記述対策

  • 『英文和訳演習』(駿台文庫)
  • 『大学入試英作文ハイパートレーニング』(桐原書店)
  • 『竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本』(KADOKAWA)


時期別学習プラン

基礎固め期(4月から7月)

4月から5月:文法と語彙の総復習

  • 高校文法の全分野を系統的に復習
  • 基本語彙2000語レベルの完全習得
  • 短文の精読練習

6月から7月:読解力の基礎構築

  • 300から500語程度の標準的な長文に慣れる
  • 段落ごとの要旨把握練習
  • 基本的な和訳と英訳練習


実力養成期(8月から11月)

8月から9月:分野別集中対策

  • 東海大学特有の問題形式に慣れる
  • 文整序問題の集中練習
  • 図表読み取り問題の形式習得

10月から11月:総合力強化

  • 時間を意識した問題演習
  • 過去問による形式慣れ
  • 記述問題の精度向上


仕上げ期(12月から入試直前)

12月から1月:過去問中心の学習

  • 東海大学の過去問5年分を最低3回ずつ
  • 時間配分の最適化
  • 弱点の最終チェック

入試直前期:コンディション調整

  • 基本事項の確認
  • 体調管理とメンタルケア
  • 当日のシミュレーション


学習時間の配分目安

平日(3時間/日)

  • 語彙と文法:30分
  • 長文読解:60分
  • 記述練習:45分
  • 復習と暗記:45分

休日(5時間/日)

  • 総合問題演習:120分
  • 弱点補強:90分
  • 記述問題特訓:60分
  • 復習と暗記:90分


本番解答戦略

試験開始時の対応

  • 問題冊子の確認(2分)
  • 全体のページ数と大問構成を確認
  • 各大問の問題数をざっと把握
  • 記述問題の分量をチェック
  • 解答用紙の形式を確認

戦略的解答順序

  • 大問2(短文空所補充):素早く処理可能
  • 大問3(語句言い換え):語彙力で決まる
  • 大問5(文整序):論理的思考で短時間処理
  • 大問6(図表読み取り):視覚的情報で理解しやすい
  • 大問1(長文読解):集中力が必要
  • 大問4(会話文):文脈理解が重要
  • 大問7(和訳):時間をかけて丁寧に
  • 大問8(英訳):最後の差をつけるポイント


時間管理のテクニック

  • 時計の活用
  • 開始時刻を記録
  • 各大問の目標終了時刻を設定
  • 10分ごとの進捗チェック
  • 切り上げの判断
  • 一つの問題に2分以上悩まない
  • マークシート問題は消去法で強制決定
  • 記述問題も部分点狙いで妥協点を見つける


マークシートでの注意点

  • 塗り方のコツ
  • 濃く、はみ出さずに塗る
  • 訂正時は完全に消去
  • 問題番号とマーク番号の対応確認
  • 見直しの効率化
  • 迷った問題にチェックマーク
  • 時間があれば迷った問題のみ再検討
  • 全問の見直しは時間の無駄


記述問題での部分点獲得法

和訳のポイント

  • 主語と述語の関係を明確に
  • 専門用語は無理に訳さず説明的表現で
  • 文脈に合う自然な日本語に

英訳のポイント

  • 基本的な語彙と文法を確実に
  • 複雑な表現を避け、シンプルに
  • スペリングミスに注意


メンタル面での対策

平常心の維持

  • 難しい問題に出会っても慌てない
  • 他の受験生も同じ条件で解いている
  • 完璧を求めず、合格点を目指す

集中力の管理

  • 深呼吸でリラックス
  • 姿勢を正して血流を改善
  • 頭が回らないときは一度手を止める


合格のための最終チェックリスト

知識面の確認

文法事項

  • 時制の用法(特に完了形)
  • 仮定法の全パターン
  • 準動詞の使い分け
  • 関係詞の制限用法と非制限用法
  • 前置詞と副詞の基本用法

語彙力

  • 基本語彙3000語レベル
  • 医療と科学系の基本用語
  • 多義語の主要な意味
  • 同義語と反意語のネットワーク
  • 句動詞の基本パターン

読解技術

  • スキミングとスキャニング技術
  • 段落の要旨把握
  • 論理関係を示す語句の理解
  • 文脈からの語彙推測


技術面の確認

解答技術

  • 時間配分の最適化
  • 問題形式ごとの解法パターン
  • マークシートの効率的な塗り方
  • 記述問題の部分点獲得法

東海大学特有の対策

  • 文整序問題の解法
  • 図表読み取りの技術
  • 2日間受験の戦略
  • 標準化採点の理解


合格への最終メッセージ


 東海大学医学部の英語入試は、時間的制約が厳しく、多様な問題形式への対応が求められるチャレンジングな試験です。しかし、計画的な学習と戦略的な解答により、必ず攻略可能です。

 最も重要なポイントは、完璧を目指すのではなく、合格に必要な得点を確実に取ることです。

基本を大切にし、自分の実力を最大限に発揮できるよう準備を整えましょう。

 特に2025年度は志願者数が減少傾向にあり、相対的に合格しやすい環境が整っています。この機会を最大限に活用し、しっかりとした対策で臨めば、必ず結果はついてきます。

 記述問題の配点が高く、差がつきやすいポイントですが、基本的な構文把握力と語彙力があれば十分対応可能です。普段の学習から和訳と英訳の練習を欠かさず、本番では部分点の獲得を意識して解答しましょう。

 また、東海大学特有の文整序問題や図表読み取り問題は、慣れれば確実に得点源にできる分野です。過去問での練習を重ね、形式に慣れておくことが重要です。

 東海大学医学部で学ぶ未来の医師としての第一歩を、この英語入試で確実に踏み出してください。計画的な学習と当日の戦略的な解答で、必ず合格を勝ち取ることができます。

皆さんの合格を心から応援しています。頑張ってください。


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