受験当日、わが子を襲う緊張を消す唯一の方法―親が知るべき『やり切った』という最強のお守り
受験の緊張を力に変える―「やり切った」という自信が最高のお守り

受験会場に向かう朝、手が震える。心臓がドキドキして、「普段の力が出せるだろうか」と不安になる。多くの受験生が経験するこの緊張感。でも、この緊張を払拭する方法は、実はとてもシンプルです。
それは、「自分にできることは全部やった」と心から言えるまで準備すること。これだけです。
「やり切った」という事実が、最強の武器になる
私がアメリカの大学に入学しようと決めたとき、英語力はゼロに等しい状態でした。でも、絶対に合格したかった。だから、やれることは全てやりました。
コンサイス英和辞書を毎日5ページ、完全に暗記しました。覚えたページは破り捨てました。後戻りできないようにするためです。毎日15時間、机に向かい続けました。その結果、TOEFL PBT(満点677点)で647点を取得し、さらにSATでは数学満点を取得して、アメリカの大学への入学を果たしました。
でも、本当の戦いはそこからでした。
入学後、日本人留学生だけでなく、他国からの留学生にとっても最難関科目とされる「スピーチコミュニケーション」の授業。ネイティブスピーカーたちの中で、私は圧倒的に不利でした。
悔しかった。だから、また毎日15時間勉強しました。ネイティブに勝つために、必死で練習しました。発音、イントネーション、ボディランゲージ、論理構成―全てを徹底的に磨き上げました。
究極の緊張―数秒前にお題が渡される地獄のスピーチ試験
そして迎えた、学期最大の試験。1学期に3度行われる、クラス全員の前でのスピーチ発表です。
その中で最も過酷だったのが、「即興スピーチ」でした。
前触れもヒントも一切なし。自分の番が来て、教壇に立った数秒前に、先生から紙切れ一枚を渡される。そこに書かれたお題について、授業で習った理論やテクニックをブレンドしながら、クラス全員の前で5分以上のスピーチをしなければならない。
準備時間はゼロ。メモも取れない。ただ、その場で考え、その場で話す。
教室にいる30人以上のネイティブスピーカーたちが、私を見ている。シーンと静まり返った空間。手に汗が滲む。心臓が爆発しそうだった。
普通なら、頭が真っ白になってもおかしくない状況です。
なぜパニックにならなかったのか
でも、私はパニックにならなかった。
いや、正直に言えば、緊張は凄まじかった。足は震えたし、喉はカラカラだった。
それでも、スピーチを始めることができた。そして、5分以上話し続けることができた。
なぜか?
毎日15時間、準備していたから。
即興だからといって、準備ができないわけではありません。私は授業で習った全ての理論を完璧に理解していました。スピーチの構成方法、説得のテクニック、聴衆を引き込む話し方―全てを、何度も何度も練習していました。
だから、どんなお題が来ても、その場で構成を組み立てられる準備ができていたのです。
結果として、ネイティブスピーカーの中で1番の成績を取り、クラス全体でも首席となりました。そして、その後、専攻をスピーチコミュニケーションに決めました。
緊張の中で最高のパフォーマンスを出せた理由
正直に言います。私も緊張していました。手は震えたし、心臓はバクバクでした。
でも、緊張しながらも最高のパフォーマンスができた理由は、たった一つ。
自分にできる最大限の準備をしたから。
教壇に立ったとき、私の心にあったのは「これでダメなら仕方ない。自分には無理だったんだ」とあきらめがつくほど、勉強したという事実でした。
毎日15時間の努力。授業で習った全ての内容の完璧な理解。何度も繰り返したスピーチ練習。
この「やり切った」という感覚が、緊張を和らげてくれました。いや、正確に言えば、緊張は消えませんでした。でも、その緊張の奥に、揺るぎない自信があったのです。
「お題が何であろうと、今の自分なら対応できる」
そう思えたのは、準備を徹底したからです。
あなたは本当に「やり切った」と言えますか?
今、この記事を読んでいるあなたに問いたい。
他の受験生と比べて、圧倒的に時間をかけましたか? 模擬試験を隅々まで見直しましたか? 過去問を最低でも10年分、いや15年分解きましたか?
もし「まだ足りない」と感じるなら、今からでも遅くありません。やりましょう。
でも、もしあなたが本当に「やり切った」と言えるなら、胸を張ってください。
あなたはもう、合格する準備ができています。
「これで合格できないなら仕方ない」と思えるまで
受験の緊張を払拭する唯一の方法は、「これで合格できないなら、自分には無理だった。仕方ない」とあきらめがつくほど、準備することです。
中途半端な努力では、この境地には到達できません。「もっとやれたかもしれない」という後悔が、緊張を増幅させます。
でも、本当に限界まで努力したなら、試験会場で思うのはこうです。
「自分にできることは全部やった。あとは、出し切るだけだ」
この思いが、あなたを守ってくれます。緊張は残るかもしれませんが、その下に岩盤のような自信が存在します。
即興スピーチで私が感じたように、どんな問題が出ても「対応できる」と思えるのは、徹底的に準備したからです。
受験生のあなたへ―今、この瞬間から
試験まで、あと何日ありますか?
その日数で、あなたは何ができますか?
もう一度、苦手分野を総復習できますか? 過去問をもう1年分、完璧に解けますか? 暗記が甘い部分を、徹底的に潰せますか?
できることは、まだあるはずです。
そして、試験当日の朝、鏡の中の自分に言えるようになってください。
「俺は(私は)、やり切った」
この言葉を、心から言えるまで、走り続けてください。
緊張は敵ではない。準備不足が敵なのだ
最後に、これだけは覚えておいてください。
緊張することは悪いことではありません。緊張は、あなたが真剣に取り組んでいる証拠です。
問題なのは、準備不足のまま試験を迎えることです。
十分な準備をした上での緊張は、あなたのパフォーマンスを高めてくれます。アドレナリンが出て、集中力が増します。
私も、即興スピーチの教壇に立ったとき、緊張で体が震えました。でも、その緊張が逆に集中力を研ぎ澄ませてくれました。なぜなら、準備が完璧だったから。
準備不足での緊張は、ただの恐怖です。でも、やり切った上での緊張は、あなたを最高の状態に押し上げる燃料になります。
だから、準備しましょう。圧倒的に。
他の受験生が10時間勉強するなら、あなたは15時間勉強しましょう。 他の受験生が過去問5年分やるなら、あなたは10年分、15年分やりましょう。
そして、試験会場で胸を張って言いましょう。
「俺は(私は)、できることは全部やった。だから、大丈夫だ」
あなたの合格を、心から応援しています。
やり切った者だけが手にできる、あの達成感を、あなたも必ず味わえる日が来ます。
今日も、机に向かいましょう。あなたの未来のために。