英検準1級合格で満足してはいけない!本当に使える英語力は1級レベルから
英検準1級は「スタートライン」に過ぎない

大学入試で英検準1級を取得する高校生が急増しています。確かに素晴らしい成果ですが、ここで立ち止まってはいけません。なぜなら、英検準1級レベルの英語力では、実社会で本当に「使える」英語には到達していないからです。
多くの人が準1級合格で燃え尽きてしまいますが、それは非常にもったいないことです。英語学習の本当のゴールは資格取得ではなく、グローバルな場面で自信を持ってコミュニケーションできる力を身につけることです。この記事では、なぜ準1級で止まってはいけないのか、そして1級レベルの英語力がなぜ必要なのかを徹底解説します。
英検準1級は今や「普通」の時代
大学入試における英検準1級の位置づけ
現在の大学入試制度では、英検準1級は多くの難関大学で優遇措置の対象となっています。共通テストの英語が免除されたり、個別試験で加点されたりと、確かにメリットは大きいでしょう。
しかし、**これは裏を返せば「準1級取得者が珍しくない」**ということを意味します。有名進学校では、高校2年生までに準1級を取得する生徒が3割、4割という状況も珍しくありません。つまり、準1級はもはや「すごい資格」ではなく、「持っていて当然」のレベルになりつつあるのです。
準1級合格者の実態
英検準1級に合格した多くの人が次のような悩みを抱えています:
ネイティブスピーカーとの会話についていけない
ビジネスメールを英語で書くのに歯が全く立たない!英検準1級では無理!
専門的な英語文献を読むのがまったく理解できない。そもそもそこに出てくる英単語は初めて見るものばかり
英語でプレゼンテーションする自信がない
字幕なしで映画を楽しめない
これらは全て、準1級レベルの英語力では不十分だという証拠です。試験に合格することと、実際に英語を使いこなすことには大きなギャップがあるのです。
なぜ英検準1級では「使えない」のか
語彙力の決定的な不足
英検準1級の必要語彙数は約7,500〜9,000語とされています。一方、英検1級では10,000〜15,000語が求められます。この差は単なる数字の問題ではありません。
実社会で使われる英語、特にビジネスや学術の場面では、準1級レベルの語彙では全く足りません。新聞記事、専門書、ビジネス文書などには、1級レベルの語彙が頻繁に登場します。これらを理解できなければ、実質的に情報から取り残されることになります。
リスニング能力の現実
準1級のリスニング試験は、確かに難易度が高いものです。しかし、実際のネイティブスピーカー同士の会話はさらに速く、より複雑な表現が飛び交います。
映画やドラマ、ポッドキャスト、ビジネスミーティングなどで使われる「生の英語」を理解するには、1級レベルのリスニング力が必要不可欠です。準1級レベルでは、ゆっくりはっきり話してもらわない限り、十分に理解することは困難でしょう。
スピーキングの壁
準1級の二次試験(面接)は4つのイラストについて2分間のナレーションを行い、その後Q&Aに答えるという形式です。これに合格したからといって、実際の会議やディスカッションで自分の意見を論理的に展開できるわけではありません。
1級レベルのスピーキング力とは、以下のような能力を指します:
抽象的なトピックについて即興で意見を述べられる
複雑な議論の流れを追いながら適切に発言できる
ニュアンスを正確に伝えられる
文化的背景を踏まえた適切な表現ができる
これらの能力は、準1級レベルでは到底身につきません。
ライティングの質的差
準1級のライティング試験では、与えられたトピックについて120〜150語程度のエッセイを書きます。しかし、ビジネスや学術の場面で求められる英文は、はるかに高度な論理構成と表現力が必要です。
1級レベルでは、200〜240語で複雑な論点を整理し、説得力のある文章を書く力が求められます。この差は、仕事で英語を使う際に決定的な違いとなって現れます。
英検1級レベルの英語力が必要な理由
グローバルビジネスで通用する最低ライン
グローバル企業で働く多くのビジネスパーソンは、「英検1級レベルがビジネスで英語を使う最低ライン」だと口を揃えます。
海外の取引先との交渉、英語でのプレゼンテーション、グローバルチームでのプロジェクト推進など、これらの業務を円滑に進めるには、1級レベルの総合的な英語力が不可欠です。準1級レベルでは、常に誰かのサポートが必要になってしまいます。
留学や海外大学院で苦労しないために
海外の大学や大学院への進学を考えている人にとって、1級レベルの英語力は必須条件です。
TOEFLやIELTSで高得点を取るためにも、1級レベルの語彙力と表現力が求められます。さらに、実際に留学してから授業についていき、ディスカッションに参加し、論文を書くためには、1級以上の英語力が必要です。
準1級レベルで留学すると、授業内容の理解に精一杯で、本来学ぶべき専門知識の習得がおろそかになってしまいます。
さらに深刻なのは、キャンパスライフでの孤立です。実際、英検1級レベルの会話力がないまま留学した日本人学生の多くが、ネイティブスピーカーの会話スピードや表現についていけず、友人関係の構築に苦労しています。授業外の雑談、ジョークの応酬、文化的背景を踏まえた微妙なニュアンスの理解——これらについていけないと、グループワークでも発言できず、ランチタイムでも会話の輪に入れず、週末のイベントにも誘われない状況に陥ります。
気づけば、日本人留学生同士で固まってしまい、せっかく高額な学費を払って留学したのに、英語力も国際的な人脈も思うように広がらない。**ネイティブの友達が一人もできないまま、大学に通うことが苦痛になっている日本人留学生は、実はかなりの数に上ります。**この孤独感と疎外感は、学業のパフォーマンスにも悪影響を及ぼし、最悪の場合、帰国を考えるまでに追い込まれることもあるのです。
留学を成功させるには、入学許可を得るための英語力だけでなく、キャンパスで充実した人間関係を築くための会話力が絶対に必要です。そして、それは英検1級レベル以上の実践的な英語力に他なりません。
情報収集力の圧倒的な差
現代社会では、最新の情報や専門知識の多くが英語で発信されています。論文、業界レポート、技術文書、ニュース記事など、質の高い情報にアクセスするには高度な英語読解力が必要です。
1級レベルの読解力があれば、日本語に翻訳されるのを待たずに、世界中の情報にリアルタイムでアクセスできます。この情報収集力の差は、キャリアにおいて計り知れないアドバンテージとなります。
真の国際人としての教養
英検1級の学習を通じて身につくのは、単なる語学力だけではありません。世界の時事問題、歴史、文化、科学技術など、幅広い教養が求められます。
これらの知識は、グローバルな場面で対等にコミュニケーションを取るための基盤となります。準1級レベルでは、表面的な会話はできても、深い議論や意見交換には参加できません。
準1級から1級へ:具体的な学習戦略
モチベーションの維持が最重要
準1級合格後、多くの人が学習を続けられない最大の理由は、モチベーションの低下です。大学入試という明確な目標がなくなり、燃え尽きてしまうのです。
ここで重要なのは、新しい目標設定です。「1年後に1級合格」という資格目標だけでなく、大学生活で実現できる実用的で魅力的な目標を設定しましょう:
留学先で現地の学生たちと対等にディスカッションし、深い友情を築く
英語で書かれた専門書や論文をスラスラ読み、レポート作成に活かす
大学の国際交流イベントで司会やプレゼンテーションを任される
外国人留学生のチューターとして活躍し、異文化交流のリーダーになる
海外インターンシップに参加し、グローバル企業で実務経験を積む
英語でYouTubeチャンネルやブログを開設し、世界に発信する
学内の英語スピーチコンテストや模擬国連で優勝する
TOEFLやIELTS高得点を取得し、大学院留学の道を切り開く
外資系企業の選考で英語面接を突破し、グローバルキャリアをスタートさせる
ワーキングホリデーで海外に滞在し、現地で仕事をしながら生活する
これらの目標は、大学4年間という時間の中で十分に実現可能です。1級レベルの英語力があれば、キャンパスライフがまったく違ったものになります。
語彙力強化の戦略
1級合格には、さらに5,000〜6,000語の語彙増強が必要です。単語帳での学習も重要ですが、文脈の中で単語を覚えることがより効果的です。
英字新聞(The Japan Times, The Guardian等)を毎日読む
英語のポッドキャストを通勤・通学時に聴く
英語の小説や専門書を多読する
Anki等のアプリで効率的に復習する
リスニング力の飛躍的向上
1級レベルのリスニング力を身につけるには、ナチュラルスピードの英語に大量に触れることが不可欠です。
TEDトークを字幕なしで視聴する
BBCやCNNのニュースを毎日聴く
Netflix等で英語ドラマを英語字幕で楽しむ
英語のポッドキャストを1日1時間以上聴く
最初は理解できなくても、継続することで確実にリスニング力は向上します。
スピーキング力の実践的訓練
スピーキング力は、実際に話す練習をしなければ向上しません。
オンライン英会話を週3回以上受講する
英語のディベートサークルやサロンに参加する
シャドーイング練習を毎日30分行う
自分の意見を英語で録音し、聞き直す習慣をつける
特に、抽象的なトピックについて即興で3分間話し続ける練習が、1級の二次試験対策として効果的です。
ライティング力の段階的向上
1級のライティングでは、論理的構成力と豊富な表現力が求められます。
毎週エッセイを1本書く習慣をつける
添削サービスを活用して客観的フィードバックを得る
優れた英文エッセイを分析し、構成や表現を学ぶ
様々なトピックについて賛成・反対両方の立場で書く練習をする
準1級合格は新たなスタート
英検準1級合格は、確かに素晴らしい成果です。しかし、それは英語学習の終着点ではなく、むしろ本格的な英語使いへの入り口に過ぎません。
今や大学入試で準1級を取得するのは珍しいことではありません。真に差別化された英語力、実社会で本当に通用する英語力を身につけるには、1級レベルまで到達することが必要不可欠です。
準1級で立ち止まってしまえば、せっかく積み上げた英語力も徐々に衰えていきます。逆に、ここから1級を目指して学習を継続すれば、一生使える真の英語力を手に入れることができます。
グローバル化が進む現代社会において、英語力は最も重要なスキルの一つです。準1級合格という素晴らしいスタートを切ったあなたには、さらに高みを目指す資格があります。
今日から、英検1級合格に向けて、新たな一歩を踏み出しましょう。本当に使える英語力は、その先に待っています。
英検準1級合格おめでとうございます。でも、ここで終わりにしないでください。あなたの英語学習の旅は、まだ始まったばかりです。1級レベルの英語力を身につけて、世界で活躍できる真のグローバル人材を目指しましょう!