【未来の旧帝大生へ】中学時代に絶対にやるべき3つの勉強法|高校で差がつく土台の作り方
はじめに
「もっと上の高校へ行きたい」
「いつか旧帝大のような、日本トップクラスの大学に行ってみたい」
そんな高い目標や憧れを、心のどこかに持っている君に、一つだけ質問させてください。君は、何のために勉強をしますか?
もしその答えが「次の定期テストで良い点を取るため」だとしたら、考え方を変える必要があります。もちろん、良い点を取るのは良いことです。しかし、中学時代の勉強は、目先の点数を取るためだけのものではないのです。
この記事では、高校、大学、そして社会に出てからもずっとあなたを支え続ける「最強の学習の土台」を中学時代に作るための、3つの具体的な方法をお伝えします。
これは、かつて特別な才能があったわけではない僕が、旧帝大に合格できた、すべての原点となる考え方です。
方法1:「わかる」まで読まない。「覚える」まで読む
定期テストの勉強で、何をしていますか? 多くの人が、問題集を一度解いて、答え合わせをして終わり、ではないでしょうか。
今日から、そのレベルを卒業してください。やるべきことは一つです。教科書や良問集を、ただひたすら周回すること。
中学時代に身につけるべき最強のスキルは「読書力」、つまり優れた文章を何度も読み込み、骨の髄まで理解する力です。そして、そのための最高の教材が、君の目の前にある「教科書」なのです。
教科書は、何人もの専門家が膨大な時間をかけて議論し、作り上げた最高の文章の塊です。これを、ただ「わかる」レベルで終わらせるのは、あまりにもったいないことです。
内容をすべて暗唱できるくらい、覚えるまで読み込んでください。
「そんなことして意味があるの?」と思うかもしれません。しかし、ここに大きな差が生まれます。
例えば、英語の教科書を丸ごと覚えるまで音読したとします。すると、1回読んだだけでは気づかなかったような「なぜここはこういう文法になるんだろう?」「この単語とあの単語のニュアンスの違いは?」という、本質的な疑問が自然と湧き上がってきます。
浅い学びでは、この「質の高い疑問」を持つことすらできません。この力が、高校で出会う難しい定理や複雑な文章を読み解くための、最強の武器になります。
最初は意味がわからなくても大丈夫です。「5周もすれば、10周もすれば、絶対にわかるようになる」という、根拠のない楽観を持ってください。わからないからとすぐに諦めてしまう他の人がほとんどなのですから。
方法2:「失敗」を無感情で処理する
次に、間違えた問題との向き合い方です。
苦手な問題から逃げずに、時間を空けて、解けるようになるまで何度も解き直すクセを、中学時代に必ずつけましょう。
君が「苦手」や「弱点」と呼んでいるものの正体は、たった一言で表せます。それは「失敗」です。そして、この失敗を「ああ、ダメだった…」とマイナスに捉えるクセは、大人になっても君の足を引っ張り続ける、人生最悪の悪癖です。
今日から、思考をこう切り替えましょう。失敗は、ただの事実。そこに、君の感情が入り込む隙間はありません。
「あ、間違えた。じゃあ、できるようにしよう」
まるでロボットのように、無感情で、機械的に処理してください。悔しがる必要も、落ち込む必要もありません。ただ、できなかったことを、できるようにする。それだけです。
そして、そのために「時間」という最強の味方を使いこなしましょう。
人間の脳は不思議なもので、一度で理解しようと血眼になるより、一晩寝かせたり、一週間後に見返したりするだけで、驚くほどあっさり理解できることがあります。君が寝ている間も、脳は情報を整理し、働き続けてくれているのです。
勉強とは、突き詰めれば「覚える」ことです。目的を「覚えること」にするのではありません。「覚えるまで、何度でもやる」と覚悟を決めるのです。その姿勢が、君の学習能力のすべてを支える土台となります。
方法3:「未来」から逆算して計画する
最後に、勉強との付き合い方についてです。
テスト前の詰め込み(一夜漬け)は、人生の無駄遣いです。今すぐやめてください。
もう一度、最初の質問に戻りましょう。君は何のために勉強するのでしょうか? それは、理想の人生を生きるためのはずです。その場しのぎで頭に詰め込んだ知識は、テストが終わると同時に消え去り、君の人生に何も残しません。
そんな無意味なことをするくらいなら、すべてを投げ出して、自分の好きなことに熱中した方がよっぽどマシです。
本気で上を目指すなら、毎日コツコツと計画的に勉強する習慣を身につけましょう。
毎日2〜3時間でも構いません。決めた時間に机に向かい、その日のうちに復習を終える。この地味な積み重ねが、高校受験、そして大学受験で絶大な力を発揮します。
周りが「テスト前だから」と焦って夜更かしをしている時、君は積み重ねてきた自信があるため、心に圧倒的な余裕があります。この精神的な余裕こそが、本番でのパフォーマンスを最大化させるのです。
僕は大学受験期でさえ、昼休みは外で運動し、帰宅後の勉強時間も周りの人たちより短かったです。それでも合格できたのは、中学時代からこの「積み重ねる」という最強の習慣があったからです。
普段からやるべきことをやっていれば、直前期に焦る必要などありません。
まとめ:中学時代は、君の「学習OS」を創る期間です
もう一度、3つの方法を振り返りましょう。
・覚えるまで何度も読み、深い疑問を持つ力を養ってください。
・失敗を恐れず、時間をかけて何度も向き合う姿勢を身につけてください。
・長期的な視点で計画的に勉強する習慣を作りましょう。
中学時代は、ただの高校への通過点ではありません。高校以降の成長を支えるための、君だけの「学習OS(オペレーティングシステム)」をインストールする人生で最も重要な期間です。
目先の点数や小手先のテクニックに走らず、この3つの本質的な力を、じっくりと自分のものにしましょう。
そうすれば、君の未来はどこまでも拓けるでしょう。