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過去問6割の10月は順調|点数で先生を替えると負ける

2026/10/1

10月に過去問で6割。この数字を見て青ざめている保護者に、先に結論を言っておきます。10月の時点で過去問6割は、むしろ順調です。焦って手を打つほど、2月の点数は下がります。

面談でよく聞く相談に、こんなものがあります。過去問で6割取れる回もあれば取れない回もある、このままで大丈夫なのか、先生を替えたほうがいいのか。気持ちはわかります。ただ、点数を見て方針を変える家庭ほど、秋に失速していきます。今日はその理由と、10月から何をすべきかを整理します。

10月の過去問6割は「伸びしろ込み」の数字です

過去問は本番と同じ難度の問題です。それを2月ではなく10月に解いているわけですから、点数が低く出るのは当たり前です。

秋の6年生には、まだ完成していないものが3つあります。1つ目は総合問題への慣れ。単元ごとには解けても、どの単元の問題か書かれていない状態で解く経験が足りません。2つ目は時間配分。どの大問に何分使い、どこで見切るかの判断は、過去問を何年分か回してようやく身につきます。3つ目は計算の安定感。秋は疲れも出るので、計算の精度がぶれやすい時期です。

この3つは、11月から1月にかけて仕上がっていきます。多くの家庭では、過去問の点数は秋から冬にかけて段階的に上がります。合格最低点は学校によって違いますが、6割台から7割前後に置かれていることが多い。つまり10月に6割というのは、残り3か月で最低点を超える位置にいるということです。

過去問6割で焦る家庭ほど点数が伸びない理由

問題は点数そのものではなく、点数を見た後の動き方です。

6割を見て焦った家庭がやりがちなのは、教材を増やす、先生を替える、週の授業を増やして過去問を2倍解かせる、の3つです。どれも一見前向きに見えますが、共通しているのは「解き直しの時間を削る」という副作用です。

過去問は解いた時点では何の価値もありません。価値が生まれるのは、落とした問題を仕分けして、自分が次に同じ失点をしない状態を作ったときだけです。解く量を倍にして解き直しを半分にするのは、魚を2倍釣って全部腐らせるのと同じです。釣るたびに満足する親子は、受験産業にとって実に良質な養分です。

6割を7割にするのは「落とした4割」の中身です

取れた6割を眺めても点は増えません。見るべきは落とした4割です。僕は過去問の答案を見るとき、失点を次の3種類に仕分けます。

  • 基本問題の失点:計算の取りこぼし、図や表を書かずに頭の中で処理して崩れた問題

  • 時間切れの失点:解ける問題だったのに、前の大問で時間を使いすぎて手が回らなかった問題

  • 手が出ない難問:大問の後半など、合格者でも正答率が低い問題

このうち3つ目は、10月の段階では捨ててかまいません。合格ラインを越えるのに全部解く必要はないからです。勝負は1つ目と2つ目です。偏差値50前後の受験生なら、落とした4割のうち半分近くが1つ目と2つ目に入っていることが珍しくありません。ここを拾えば、難問に手を出さなくても7割は見えてきます。

10月から11月の過去問の回し方

具体的な回し方はシンプルです。

第一志望の過去問は週に1年分。解いたら、その週のうちに失点を3種類に仕分けます。解き直すのは1つ目と2つ目だけです。3つ目の難問は解説を一度読むだけで終えて構いません。

次に、1つ目で落とした問題の単元を確認し、予習シリーズの該当単元に戻ります。戻るのは間違えた単元だけです。全単元を復習し直す時間は、もうありません。過去問を中心にして、穴の空いた単元だけを埋める。これが秋の6年生にとって一番無駄のない形です。

最後に、点数は合計ではなく大問ごとに記録してください。合計点は毎回ぶれますが、大問ごとに見ると、毎回落としている場所がはっきりします。そこが次の1か月で埋める場所です。

親が明日からすべき非情な決断

点数で先生を替えないこと。これが今日の結論です。

先生を替えるべきかどうかの基準は、点数ではありません。落とした4割について、先生から「何が原因で、次に何をするか」の説明があるかどうかです。説明があるなら、6割でも任せてください。説明がないなら、7割取れていても一度話し合ったほうがいい。10月に点数で一喜一憂している親は、11月にも12月にも一喜一憂し、そのたびに子どもの手を止めます。点数を見て騒ぐのは、2月の本番当日だけで十分です。

まとめ

10月に過去問6割は順調です。大事なのは点数ではなく、落とした4割を基本問題・時間切れ・難問の3つに仕分け、前の2つだけを確実に拾っていくことです。

過去問の失点の仕分けと、間違えた単元への戻り方を一緒に設計したい方は、僕のマナリンクのプロフィールにある「中学受験プロによる予習シリーズ専門の算数サポート」をご覧ください。無料の相談も受け付けていますので、今の答案を持ってきていただければ、どこで点を拾えるかを一緒に確認します。

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