オンライン家庭教師マナリンク

中学受験はいつから本気?6年からでは遅い高校受験との違い

2026/10/10

中学受験はいつから本気を出せばいいのか。6年生になったら本気で、と考えているご家庭は、計画を見直した方がいい。中学受験では、6年からの本気はたいてい間に合わないからです。

高校受験の感覚で中学受験を考えると、計算が狂う

ご自身が高校受験を経験した保護者ほど、こう考えがちです。まずは塾の授業についていく。最後の1年で追い込む。

高校受験では、この作戦が成り立ちます。入試問題は中学校の学習内容から作られるので、学校の勉強をしっかり積み上げた延長線上に合格がある。土台はすでにできていて、最後に追い込めばいい。

中学受験は違います。小学校のテストで満点を取り続けても、それだけで合格できる学校はまずありません。入試問題は小学校の教科書の延長線上にはない。合格への道は、塾のカリキュラムの上にしか敷かれていないのです。

「塾についていく」こと自体が、すでに全力疾走

多くの家庭が見落とすのが、塾のカリキュラムの速さです。予習シリーズでも、SAPIXでも、日能研でも、4年・5年のうちに入試範囲のほとんどを一通り学びます。5年の後期には、比・割合・速さといった重い単元が立て続けにやってきます。

高校受験なら、授業についていくことは、普通に勉強すれば届く最低ラインです。中学受験では、ついていくこと自体がかなりの努力を要する目標です。普通にやって、ようやく置いていかれない。最低ラインのつもりが、実は全力疾走なのです。

だから、まずはついていく、本気は6年から、と構えた家庭は、4年・5年の間に少しずつ置いていかれます。その遅れは、6年でアクセルを踏んでも取り戻しにくい。6年には6年で、志望校対策と過去問という新しい仕事が押し寄せるからです。

中学受験を6年から本気にした家庭が、秋に陥ること

4年・5年をのんびり過ごした家庭が6年の秋に陥るのは、4教科すべてが不安という状態です。算数を立て直したい。でも国語も理科も社会も足りない。どれも追い込みたいから、どれにも時間を集中できない。

そして最後は、出そうなところに絞るという賭けに出ることになります。僕に言わせれば、それは万馬券を買いに行くようなものです。当たる家庭もあります。しかしそれは作戦ではなく、運です。

4年・5年で全開、が中学受験の標準

中学受験の正しいエンジンのかけ方は、4年・5年の時点で、すでにアクセルを深く踏み込んでいることです。目指すのは、6年生になる時点で、4教科のうち最低2教科を、このまま続ければ大丈夫と言える状態にしておくこと。

そうしておけば、6年の追い込み期に、残りの1〜2教科へ時間を集中できます。追い込みとは、本来そういうものです。4教科全部を同時に追い込むのは、追い込みではなく消火活動です。

算数で言えば、5年のうちに割合・比・速さを、解き方を覚えたレベルではなく、手が勝手に動くレベルまで持っていけるかどうか。ここが6年の景色を決めます。6年の算数は、この3単元を組み合わせた問題の山だからです。

「燃え尽きたらどうするのか」という心配について

4・5年から全力で走らせたら、6年で燃え尽きないか。この心配もよく聞きます。

あえて率直に言います。4・5年の全力で燃え尽きてしまうなら、6年の本番はもっと厳しい。それは中学受験という競技の負荷が、今のその子に合っていないというサインかもしれません。受験しないという判断も、立派な選択肢です。

ただし、燃え尽きと、ただの疲れや気の緩みは別物です。休ませれば戻るものを燃え尽きと呼んで撤退するのは、もったいない。そこを見極めるのも、親の仕事です。

明日から親がすべき非情な決断

今が4年・5年なら、4教科を見渡して、6年までに仕上げる2教科を今日決めてください。そして、その2教科については、塾の授業についていくことを最低ラインではなく、毎週の勝負だと考え直す。

6年になってから本気を出す、という言葉は、聞こえはいいのです。ただ、中学受験ではその言葉を口にした時点で、すでに1周遅れでスタートラインに立っています。

中学受験の本気は、6年からでは遅く、4年・5年の全開で初めて間に合います。算数で特に差がつく割合・比・速さを、予習シリーズに沿って5年のうちに固めたい場合は、僕のマナリンクのプロフィールにある「中学受験プロによる予習シリーズ専門の算数サポート」をご覧ください。事前のご相談から始めることもできますので、今の立ち位置を一緒に確認するところからどうぞ。

このブログを書いた先生

この先生のおすすめコース

算数の月額コース
中学受験プロによる予習シリーズ専門の算数サポート
タイプ別
無料体験あり
中学受験プロによる予習シリーズ専門の算数サポート
30,000円/月
1回60分(月4回(週1回目安))
小学4〜6年生
  • 塾の進度が速く、授業が「わからない」まま進んでしまう子
  • 新学年(特に新4年・新5年)で良いスタートを切りたい子
  • 塾の授業を「わかる!」に変え、自信を持ってほしいご家庭
コースの詳細を見る

このブログに関連するオンライン家庭教師はこちら

中学受験におすすめの指導コース

20,000円/月
1回60分(月4回(週1回目安))
小学4〜6年生
  • 受験に向けて基礎から応用力までしっかり実力を身に付けたい人
  • 弱点分野を見つけ出し、集中的に克服していきたい人
  • ケアレスミスの克服と答案作成の力量を引き上げたい人
コースの詳細を見る
算数の月額コース
【算数】SAPIX生向け マンスリー組分けテスト対策講座
三者面談あり
無料体験あり
【算数】SAPIX生向け マンスリー組分けテスト対策講座
33,000円/月
1回45分(月4回(週1回目安))
小学4〜6年生
  • マンスリーテストで思うように得点できなくてお悩みの生徒さん
  • プラス30点を目標としている生徒さん
  • わかりやすく丁寧に教えて欲しい生徒さん
コースの詳細を見る
国語(小学生)の月額コース
【四谷・早稲アカで伸び悩んでいる方必見!】国語徹底対策コース
三者面談あり
無料体験あり
【四谷・早稲アカで伸び悩んでいる方必見!】国語徹底対策コース
19,600円/月
1回60分(月4回(週1回目安))
小学4〜6年生
  • 「四谷大塚やSAPIXに通っているけれど、なかなか成績が伸びなくて心配…」
  • 「偏差値がなかなか上がらない。このままでは第一志望に間に合わないかも…」
  • 中学受験を経験したことのある先生に教えてもらいたい!
コースの詳細を見る
国語(小学生)の単発/短期コース
徹底強化!語彙力トレーニング!!
徹底強化!語彙力トレーニング!!
25,000円
45分(全5回)
小学3〜6年生
  • 国語がどうも伸び悩んでいる
  • 記述がうまく書けない
  • 国語が苦手ではなさそうなのに
コースの詳細を見る
32,000円/月
1回60分(月4回(週1回目安))
小学4〜6年生
  • 中学受験で第一志望合格を目指す生徒さん
  • 偏差値30代から成績をUPさせたい生徒さん
  • 『中学受験新演習』を使っているが、内容についていけていない / 復習したい生徒さん
コースの詳細を見る

この先生の他のブログ

ヒロユキの写真

国語の「わかったつもり」が点を落とす理由と対策

2026/10/10
国語のテストのあと、本人は「ちゃんと読めた」「わかった」と言うのに、点数がついてこない。中学受験の国語でよくあるこの現象の正体は、わかったつもりです。わかったという感覚は、点数とほとんど連動しません。今日は、この「わかったつもり」がなぜ起きるのか、そしてどう壊すのかをお話しします。好きなドラマを何度...
続きを読む
ヒロユキの写真

中学受験の国語「文章がわからないから解けない」は嘘です

2026/10/10
中学受験の国語で点が取れなかった理由を聞くと、子どもはかなりの確率で「文章がわからなかったから」と答えます。はっきり言います。それは嘘です。悪意のある嘘ではなく、本人も信じ込んでいる思い込みです。国語の入試問題は、文章の意味が完全にはわからなくても解けるように作られています。今日は、この思い込みを壊...
続きを読む
ヒロユキの写真

中学受験の国語、難しい文章は「単純化」で解く

2026/10/10
中学受験の国語で、難しい文章が出た瞬間に手が止まる子がいます。難しいものを難しいまま抱え込めば、試験時間だけが静かに溶けていきます。国語は単純化して解く。これが僕の指導の、揺るがない根っこです。世の中を単純化しすぎるな、と言う人もいます。理屈としてはわかります。けれど、その慎重さのせいで前に進めず、...
続きを読む
ヒロユキの写真

中学受験の直前期に範囲を絞るのは、万馬券を買うのと同じ

2026/10/10
中学受験の直前期に、出そうなところだけに絞りたい。6年生の秋になると、この相談が一気に増えます。先に結論を言います。絞ってもいい。ただし、範囲を絞るのは万馬券を買うのと同じ賭けです。そしてその馬券を買う資格があるのは、残りを何があってもやり切ると腹をくくった家庭だけです。直前期に「絞る」とは、出ない...
続きを読む