浪人生向け大学数学|線形代数・微積分ゼミ
こんな生徒さんにおすすめ!
- 数学科・理工系への進学を目指す浪人生
- 受験数学を越えて大学数学を本格的に学びたい方
- 教科書を読み、自分で定義や証明を説明したい方
内容
大学入学後につながる、本格的な数学を学びます
大学受験では、公式や典型的な解法を使って、限られた時間内に問題を解く力が求められます。
一方、大学数学では、
・数学的な概念をどのように定義するのか
・定義からどのように定理を証明するのか
・教科書で省略された計算や論理をどのように補うのか
・具体的な問題の背後にどのような共通構造があるのか
を考えることが重要になります。
このコースでは、線形代数・微分積分などの大学数学を、理学部数学科で行われる輪読ゼミに近い形式で学びます。
数学科、物理学科、情報系、工学系などへの進学を予定している方や、大学入学前から本格的な数学書の読み方を身につけたい浪人生におすすめです。
大学入試問題の演習を中心とする講座ではありません。
受験勉強と両立しながら、教科書を自分で読み、行間を埋め、内容を説明し、数学的に考える力を養います。
授業の進め方
受講者には、授業前に指定された教科書の範囲を読み、授業で説明するためのノートを作成していただきます。
教科書の文章や数式をそのまま写すだけではなく、
・省略されている計算を補う
・証明の論理的なつながりを確認する
・なぜその式や主張が成り立つのかを説明する
・定義や定理が使われている箇所を明確にする
・必要に応じて具体例や反例を考える
など、教科書の行間をできる限り埋めた状態で準備します。
授業では、準備してきたノートをもとに、受講者自身に教科書の内容を説明していただきます。
講師は説明を聞きながら、
・論理が飛躍している箇所
・説明や計算が不足している箇所
・定義の理解が曖昧な箇所
・より正確な数学的表現が必要な箇所
・理解を深めるために重要な具体例や反例
を指摘し、必要な補足を行います。
講師が最初から完成した内容を一方的に解説するのではなく、受講者が自分で教科書を読み、考え、説明することを中心とした授業です。
もちろん、大学数学を初めて学ぶ方に、最初から難しい教科書をすべて一人で読んでもらうわけではありません。
高校数学とのつながりを確認しながら、無理のない短い範囲から始めます。数学書の読み方や発表用ノートの作り方も、授業内で具体的に指導します。
高校数学から大学数学へ
高校数学と大学数学は、完全に別のものではありません。
例えば、
・高校で学ぶベクトルから、大学のベクトル空間へ
・連立方程式から、行列と線形写像へ
・数列の極限から、極限の厳密な定義へ
・微分の計算から、連続性や微分可能性の証明へ
・積分の計算から、積分をどのように定義するかという問題へ
と発展していきます。
このコースでは、高校数学で学んだ計算、関数、図形、ベクトルなどを出発点として、少しずつ抽象的な大学数学へ進みます。
単に大学の内容を早く先取りするのではなく、高校数学と大学数学のつながりを理解することを大切にします。
教科書の内容から、さらに先へ進むこともあります
教科書に書かれている内容を正確に理解するだけでなく、時間や理解度に応じて、そこから生まれる発展的な問いも一緒に考えます。
例えば、
・命題の仮定を弱めても結論は成り立つか
・より一般的な状況に拡張できるか
・逆の主張は成り立つか
・条件を一つ外すと、どのような反例があるか
・具体的な場合にはどのように計算できるか
・高校数学の方法でも証明できるか
・別の方法で証明できるか
といった問題を検討します。
既に用意された解答を覚えるのではなく、教科書に書かれた命題を出発点として、自分で新しい問いを立て、数学的に考える力を養います。
扱う内容の例
線形代数
・ベクトルと行列
・連立一次方程式
・一次結合
・ベクトル空間
・部分空間
・一次独立
・基底と次元
・線形写像
・核と像
・行列式
・固有値と固有ベクトル
・対角化
・内積と直交
高校数学で学ぶベクトルや連立方程式から始め、大学数学で用いられる抽象的な考え方へ進みます。
微分積分
・数列と関数の極限
・極限の厳密な定義
・連続性
・微分可能性
・平均値の定理
・Taylorの定理
・積分
・数列と級数
・多変数関数
・偏微分
・重積分
高校数学で学ぶ極限、微分、積分を出発点として、なぜ定理が成り立つのか、どのような条件が必要なのかを考えます。
受講者の興味や理解度に応じて、線形代数または微分積分のどちらか一方を中心に進めることもできます。
毎回の授業の流れ
1.次回扱う教科書の範囲を決める
2.受講者が事前に教科書を読み、説明用ノートを作る
3.授業内で受講者がノートをもとに内容を説明する
4.講師が不足している説明や論理の飛躍を指摘する
5.定義・証明・具体例について質疑応答を行う
6.必要に応じて命題の拡張や関連問題を一緒に考える
7.次回までに修正する内容と、新しく読む範囲を確認する
授業中に説明できなかった部分は、講師が質問やヒントを出しながら一緒に整理します。
最初から完璧な説明をする必要はありません。
どこまで理解でき、どこから分からなくなったのかを明確にすることも、数学を学ぶ上で大切な力です。
事前準備について
このコースでは、原則として毎回、授業前の予習と説明用ノートの作成が必要です。
必要な準備時間は、使用する教科書の難易度や受講者の経験によって異なります。
大学受験の勉強時間を圧迫しないように、模試、入試日程、現在の受験勉強の状況を確認し、無理のない範囲を設定します。
数学書を読むことに慣れていない方には、
・どこまで詳しく書けばよいか
・省略された計算をどのように補えばよいか
・定義や定理をどのように整理すればよいか
・分からない箇所をどのように記録すればよいか
・発表用ノートをどのように構成すればよいか
についても具体的に説明します。
分からない箇所が残っていても問題ありません。
分からない部分を隠すのではなく、「この式までは理解できたが、次の変形が分からない」と明確にして授業に持ってくることも、大切な準備の一つです。
大学受験との両立について
このコースは、大学入試対策を直接行うことを主な目的とした講座ではありません。
そのため、受験数学の基礎や志望校対策が十分に進んでいない場合は、まず受験勉強を優先することをおすすめする場合があります。
一方で、
・受験数学の学習がある程度安定している
・数学を学ぶことが受験勉強のモチベーションになる
・数学科や理工系へ進学する前に大学数学を経験したい
・推薦入試などで進学先が決まっている
・大学入学までの期間を有効に使いたい
という方には適しています。
模試や入試の直前には、扱う範囲や予習量を減らすことも可能です。
この形式で身につく力
・大学数学の教科書を自力で読む力
・省略された計算や証明を補う力
・定義や定理を正確に使う力
・数学的な内容を他者に説明する力
・論理的に整理されたノートを作る力
・命題を一般化したり、反例を考えたりする力
・既知の結果から新しい問題を発見する力
・分からない箇所を自分で発見し、質問する力
これらは、大学入学後の講義、演習、数学科のゼミだけでなく、大学入試の証明問題や記述式答案を考える上でも役立ちます。
このコースに向いている方
・数学科、物理学科、情報系、工学系などへの進学を目指している方
・高校数学の内容をある程度理解している方
・受験数学を越えて数学そのものを深く学びたい方
・毎回事前に教科書を読み、ノートを準備できる方
・大学入学後に数学の講義についていけるか不安な方
・大学数学を早く学ぶことより、丁寧に理解することを重視したい方
・将来、数学科のゼミや研究に挑戦してみたい方
このコースは、講師の説明を聞くだけで学習を完結させたい方よりも、自分で考え、準備し、説明することに挑戦したい方に適しています。
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よくある質問
受験勉強と両立できますか?
はい。模試や入試日程、現在の受験勉強の状況に合わせて、扱う範囲や予習量を調整します。ただし、志望校対策が十分に進んでいない場合は、受験勉強を優先することをおすすめする場合があります。
大学数学を初めて学びますが大丈夫ですか?
はい。高校数学で学んだベクトル、数列、関数、微分積分などを出発点にします。最初から難しい抽象概念だけを扱うのではなく、具体例や計算を通して少しずつ定義や証明へ進みます。
毎回どのくらいの予習が必要ですか?
教科書の難易度や受験勉強の状況に合わせて調整します。最初は短い範囲から始め、目安となる準備時間やノートに書く内容を具体的に指定します。入試直前期には予習量を減らすことも可能です。
大学受験対策にも役立ちますか?
大学入試問題を直接演習することが中心のコースではありませんが、定義を正確に理解する力、証明を組み立てる力、数式を説明する力が身につきます。難関大学の証明問題や記述答案にもつながります。
どの教科書を用意すればよいですか?
受講開始前に購入する必要はありません。現在の学力、志望分野、興味を確認し、講師作成のPDF教材、公開教材、市販の教科書などから適したものを相談して決めます。
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