大学受験の面接で聞かれる質問10選
それでは早速ですが、大学受験の面接ではどのような質問がされるのか、実際に確認していきましょう。
本記事では実際に大学受験の面接でよく聞かれる質問10個と回答例を紹介していきます。
・自己紹介
・志望動機
・大学で研究・勉強したい内容
・研究内容に対する現時点での努力
・他の大学への受験状況
・受験した大学への印象
・高校生活で頑張ったこと
・将来の夢
・長所と短所
・尊敬する人物
それぞれ確認していきましょう。
自己紹介
まずは自己紹介ですね、これは当然ですが一番最初に確実に聞かれることですね。
この後、志望動機やご自身の性格については詳しく深堀りする質問が来るので、自己紹介は簡潔にすませましょう。
回答例は以下の通りです。
〇〇高校の山田花子です。高校では3年間吹奏楽部に所属しホルンを演奏していました。本日はよろしくお願いいたします。
志望動機
次は志望動機についてです。
これもほぼ確実に聞かれる定番の質問の1つです。
その大学を志望する理由を具体的にはっきりと伝えましょう。
大学や学科の魅力や、実際に受けたいカリキュラムや教授のことを事前に調べておき、具体的な名前なども用いるとなお良いかと思います。
大学で研究・勉強したい内容
将来の夢や、志望する業種、志望動機と絡めた内容を答えましょう。
面接官はあなたが受験している学科とあなたの受け答えにずれがないかも確認しています。
回答例は以下の通りです。
私は大学で教育学を勉強したいと考えています。
将来は高校教師になりたいと考えているからです。科目の専門的な知識だけでなく、子どもとの付き合い方や子どもの成長を手助けするためには何ができるのかを学びたいです。
研究内容に対する現時点での努力
大学でしたい研究に向けて、今自分自身が行っていることを伝えましょう。
簡単なことで構いません。
回答例は以下の通りです。
教育に関するニュース記事を読むようにしています。ニュースを読むときにはただ何が起きているのかを知るだけではなく、自分の意見を考えています。
他の大学への受験状況
他の大学が第一志望である場合でも、あくまで併願校として「〇〇大学を受けています」というに留めるようにしましょう。
直接の合否に関わることはないかもしれませんが、やはり他の大学が志望校であることを伝えてしまうと心象的にはあまり良くなく、プラスに働くことはないです。
面接では、時には建前をうまく使うことも大切です。
受験した大学への印象
次に、志望校の印象についてです。
ホームページや資料、ネット上の口コミなどを参考にするのではなく、出来る限り実際にキャンパスに足を運んだときの生の意見をなどを伝えるようにしましょう。
他の受験生の受け答えとは違う、自分が肌で感じたことを受け答えの中に折り込むことで面接官の印象にも残りやすくなります。
回答例は以下の通りです。
学生一人ひとりが楽しそうに過ごしていると感じました。
その一方、オープンキャンパスで大学の図書館を見学したときにはどの学生も真剣に勉強をしていて、メリハリのある行動を取っている人が多い大学だと感じました。
高校生活で頑張ったこと
これもよく聞かれる定番の質問の1つですね。
高校生活で頑張ったことを通じて何を得ることができ、それがいまの自分にどの様な変化を与えているかまで答えることが出来るとかなり内容がしっかりして良いかと思います。
回答例は以下の通りです。
私は高校3年間、所属していた吹奏楽部の活動を頑張りました。
限られた時間の中でも成長できるように効率のよい練習方法を考えつき、目的意識を持って練習に取り組めました。
将来の夢
将来の夢に加えて、「なりたいと思った理由」「将来に向けて努力していること」を伝えられるといいですね。
前述しましたが、述べる将来の夢と志望動機や、志望する学部などに乖離がないかを今一度確認しましょう。
回答例は以下の通りです。
私の将来の夢は高校教師になることです。
高校の数学教師の姿を見て、私も先生のような生徒に寄り添える高校教師になりたいと思いました。
長所と短所
「あなたの長所と短所はなんですか?」
これもよく聞かれる質問ですね。
自分自身の長所というのは難しいかもしれませんが、必ず誰しも誇れる点が有るはずなので、恥ずかしがらずに自分を面接官に売り込むつもりで堂々とアピールしましょう。
短所については、自分が短所にたいしてどういった対抗策を講じていきたいかなども一緒に述べるのがおすすめです。
回答例は以下の通りです。
長所は自分で決めたことなら集中力を持ってやり遂げられる点です。
短所は自分のやる気がないことは、後回しにしてしまう点が挙げられます。
そのため最初は気が進まないことでも、自分なりに目的意識を持って取り組むようにしています。
尊敬する人物
尊敬する人物をただ答えるだけでなく、なぜその人物を尊敬しているのかや、尊敬している点や具体的なエピソードも一緒に折り混ぜて回答しましょう。
有名人から、身近な人まで、題材にする人物は誰でも構いません。
回答例は以下の通りです。
私の尊敬する人物は高校の数学の先生です。
先生の常に親身になってくれる点を尊敬しています。
私も先生のような、困っている人を見かけたら寄り添える人物になりたいと考えています。
大学受験の面接ではココが重要!
大学受験の面接では、
「面接官にどんな部分を見られているのかわからない」
と感じる方も多いのではないでしょうか。
自力で面接をするのは難しく、どのように自分が面接官に見られるか客観的に判断しにくいですよね。
大学受験の面接で面接官は主に以下の部分をチェックしています。
・基本的なマナー
・受け答えの態度
・あなたの考えや意見、大学や研究への思い
上記の3点が主に面接官にチェックされる代表的なポイントです。
それぞれ解説していきます。
基本的なマナー
まず面接では、基本的なマナーを確認しています。
入退室のマナーや受け答えをするときのマナーを面接官は見ていると考えましょう。
練習の時には当たり前に出来ていたことが、いざ本番となると緊張やプレッシャーで思うように出来なかったり、頭から抜けてしまい、さらにそれに焦ってしまってまた良からぬことを…なんていう負の連鎖も起きかねません。
しっかりと練習に練習を重ねて体に刷り込みましょう、気の許せる相手だけでなく、いろいろな人に練習を手伝ってもらい緊張に慣れる様にするのも効果的な方法です。
受け答えの態度
受け答えの態度も面接官はしっかりと見ています。
受け答えの内容がしっかりしていたとしても、伝え方や聴き方ができていないとマイナスイメージを持たれてしまいます。
・笑顔でハキハキとした受け答え
・面接官の目や顔を見て答える
・質疑応答ではなく、面接官と会話するイメージをもつ
具体的には上記の3点を意識してみてください。
あなたの考えや意見、大学や研究への思い
最後に面接官は、受け答えの良し悪しを判断しています。
・面接全体で、あなたの意見や考えは一貫していたか
・希望大学や学科と、あなたの性格や志望動機にずれはないか
・あなたの研究したい内容や、将来への思いの強さ
何度も面接練習を繰り返し、面接官に自分の気持ちを伝えられるようにしておきましょう。
これまで解説したマナーや受け答えの態度は、他の受験生と差別化がしにくいです。
言ってしまえば、マナーや受け答えの仕方については『出来て当然』とも言えます。
結局はやはり差がつくのは『内容』です、この内容で受験生がどんな考え方を持っているか、どれだけうちの大学に熱意を持っているかを面接官は一番重視しています。
そのため面接でよく質問される内容と回答は、あらかじめ入念に用意しておきましょう。
自分自身でしっかりと推敲を重ねるのはもちろんですが、周りの友達や先生などにも確認してもらい、随時フィードバックを受けて解答を磨き上げていきましょう。
面接の練習方法
大学受験の面接の練習方法は主に2つです。
・セルフでおこなう方法
・先生を付けておこなう方法
それぞれ解説していきます。
セルフでおこなう方法
まず大学受験の面接の練習方法1つ目は、セルフで練習する方法です。
セルフで練習するメリットは、以下の通りです。
・費用がかからない
・自分で納得いくまで練習できる
逆にセルフで練習するデメリットは、以下の通りです。
・自分で面接練習の評価をしなければならない
・面接本番に向けて自信がつきにくい
セルフで行う練習は費用がかからず、時間も選びません。
自分の好きなタイミングで好きなだけ練習できるのが魅力です。
その一方で練習を批評してもらえないので、意味ある練習が本当にできているのか不安は残ります。
でも安心してください。
先生を付けておこなえば、しっかりとしたフィードバックをもらえます。
先生を付けて行う方法
大学受験の面接練習の方法2つ目は先生を付けて行う方法です。
先生に面接練習をしてもらうメリットは以下の通りです。
・面接練習をきちんと評価してくれる人がいる
・面接のノウハウやコツを先生から学べる
・具体的なフィードバックをもらえる
反対に先生に面接練習をしてもらうデメリットは以下の通りです。
費用がかかる
先生と時間の都合を合わせないといけない
先生に面接練習をしてもらうと、具体的なフィードバックがもらえる分練習の効果が上がります。
その一方で学校の先生以外に面接練習をしてもらうと費用がかかりますし、時間の都合を先生と合わせる必要があります。
まとめ
今回は大学受験における面接について、聞かれる定番の質問からその解答例などについて詳しく紹介してきました。
たかが面接、されど面接です。
しっかりと万全の準備をして本番に臨むことがとても大切です。
質問内容を想定して、自分の思いや熱意を他の人と差別化出来るように言語化して、しっかりと原稿を練った上で練習を何度も重ねましょう。
また想定外の質問が来ても焦らず、落ち着いて自分の気持ちや考えをまとめて伝えることで志望校合格にぐっと近づくことでしょう。