イマジネーションの力で新しい体験を。

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2021/6/17

古典芸術の考え方に「臥游(がゆう)」というものがあります。これは「横になったまま巡り歩こう」という山水画(自然を題材にした絵画)の鑑賞態度のことを指します。


「臥游(がゆう)」という言葉は、はるか昔の中国のとある画家が、病気のため山から下りてきて、過去に遍歴した場所のすべてを部屋の中に描いたことに由来しています。「どこにも出られなくても、イメージという仮想空間の中に精神を解き放ち、自由にのびのびと心を駆け巡らせられるもの」として、その価値を山水画に求めたのです。


そして山水画は、視覚情報だけでなく、鳥のさえずりなどの「五感すべての情報が凝縮されたもの」として捉えられていました。そのため、自身の「心」をもってすれば山水はどこにいても目の前に展開すると考えられていました。つまり、山水画を介して、まるで美しい風景の中にいま身を置いているかのように、心を遊ばせることができるのだと考えられていたそうです。


現代社会には、テクノロジーの進歩によりVR(バーチャル・リアリティー)などの最先端技術が存在します。ですが、それらが発明される以前から人間のイマジネーションの力は偉大だったのだと臥游という言葉から考察することができます。


少し話題は変わりますが、3ヶ月後、1年後、5年後、10年後の未来の自分を具体的に想像したことはありますか?「今はわからない、想像できない」と落ち込んでしまう方もいらっしゃるかもしれません。ですが、頭の中で自分の未来をイメージするのは自由であり、「想像力」は人間のもつ特権のひとつです。ぜひ「こうなりたい。こういうことをしていたい。」など目を閉じて、将来の自分に想いを馳せてみましょう。具体的に想像できるようになったら、きっと今までにない新しい楽しい体験ができるはずです。ぜひ夢を叶えるお手伝いをさせてください。一緒に頑張りましょう。



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