理科

「積乱雲」と「天空の城ラピュタ」

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2021/6/15

中2理科の地学分野で「積乱雲」について学習します。では、積乱雲と聞いて、どんなイメージが浮かびますか?


私のレッスンでは、積乱雲の説明をするときに、「天空の城ラピュタ」の「竜の巣」のお話をしています。


積乱雲とは、強い上昇気流によって鉛直方向に著しく発達した雲のことを指し、夏によくみられる入道雲がその例です。さらに、積乱雲についてもっと具体的なイメージをもつために、「竜の巣」を思い浮かべてみましょう。


「竜の巣」とは、黒く縦方向に大きく伸びた雲で、劇中で主人公たちの飛行船は強い力(上昇気流)で雲の中に吸い込まれていきます。そして、竜の巣のなかでは、まさしく「竜」の鳴き声のような轟音が鳴り響き、稲光と強風で飛行船はボロボロになります。


このとき見られた現象についてもっと詳しく考えてみましょう。雲の頂上ではほとんどの水蒸気が凝結して、氷の小さな粒になります。この氷の粒はくっつきあって、雪やあられに成長しますが、これらが上昇と下降を繰り返し、互いに衝突することで「静電気」を帯びるようになります。そして、その電荷の蓄積があまりにも大きくなると、大きな雷鳴とともに地上に「放電」します。


「積乱雲」と「放電」の説明は理科の教科書にも記載されていますが、稲光の写真と簡単な説明のみでイメージがしづらいかもしれません。ですが、「竜の巣」のように既存のアニメーションの例を用いれば、積乱雲について具体的にイメージをつかむことが可能となります。


科学現象は、理詰めではなく、できるかぎり頭の中でイメージすることで、どんな問題にも柔軟に対応することが可能となります。私のレッスンでは、竜の巣のような「たとえ」を上手く利用して、科学の奥深さについて学んでいきます。もしご興味がございましたら、ぜひ一緒に学習していきましょう。


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