純粋な「知的好奇心」こそが学問を深く学ぶうえで重要
レッスン中に受ける質問の内容によっては、中学理科の知識では十分に説明できない場合もあり、その際は必要に応じて、高校レベルまたはそれ以上の範囲まで詳しく解説をすることがあります。
以前、中学2年生の受講者さまから「小腸から吸収したブドウ糖(グルコース)を肝臓でグリコーゲンに変える必要性はあるのですか?」と質問を受けたことがありました。
たしかに、中学理科の教科書では「肝臓はブドウ糖をグリコーゲンとして蓄える」とだけ記載されており、それ以上の説明はありませんでした。
このとき考えてほしいのが、肝臓の重要な機能のひとつである「血糖量の調節」です。私たちがよく耳にする「血糖値」とは、「血液中のグルコース濃度」を指します。では、具体的に肝臓がどのように血糖量の調節を行っているのかを考えてみましょう。
そもそも、グルコースとは単糖であり、一方、肝臓に蓄えられるグリコーゲンは多糖です。つまり、グリコーゲンが分解されるとグルコースになります。まず、小腸から吸収したグルコースを肝臓でグリコーゲンとして蓄えた場合、血液中のグルコース濃度は減少するので、血糖値も下がります。一方、肝臓で蓄えたグリコーゲンを再びグルコースに分解して、血液中に放出すると血液中のグルコース濃度が上昇して、血糖値も増加します。
つまり、肝臓は細胞にとってのエネルギー源であるグルコースを血液中で一定の範囲におさまるように調節を行っているのです。以上のように、グルコースをグリコーゲンとして貯蔵することや、一方、グリコーゲンを分解してグルコース濃度を増やすことは肝臓の重要な機能であると言えます。
「高校受験で使わない知識なら必要ないのではないか?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、純粋な「知的好奇心」は学問を深く学ぶうえで非常に重要だと考えています。
そして、受験の知識から派生した関連知識まで知っていることによって、メカニズムや理論をよく理解でき、そのことが後々、大きなアドバンテージとなります。このように「学問」への探究心をもち、受験のさらにその先を目指していくことを楽しみにしております。ぜひ一緒に頑張りましょう。
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