一人一人に「幸せな受験」を!
2023/8/9
高校受験。
ほとんどの保護者の方もかつて通過してこられたことと思います。
時代も受験のシステムもどんどん変わっていく中ですが、「高校受験」というものの大切さは今も変わりません。
多くの中学三年生にとって、はじめて「自分の力でつかみとる」進路。
自分の人生や将来のことを真剣に考えるはじめての経験になるお子さんがほとんどだと思います。
私の話になりますが、中学三年生の春、はじめて進路について考えました。
当時はいわゆる管理教育、詰め込み教育が全盛期の頃でした。
「通いたい高校」ではなく、とにかく少しでもレベルの高い高校に合格することこそが正義のような考えが少なくとも私の周りでは当たり前でした。
必死で勉強してなんとか合格した高校でしたが、とにかく合格することだけが目標だったので、その後の高校生活では特に目標もなく、本当に自堕落な毎日を過ごしていました。
それでもプライドだけは高かった私は、現役の受験の時に関西では名の通った大学を片っ端から受験しました。
ところが、3年間怠けに怠けた私が合格するはずなどなく、たくさんの不合格通知を握りしめ、暗い部屋でしくしく泣きました。
しくしくしくしく泣いて、1週間が経ちました。
そこで私はやっと私の高校受験が「幸せな受験」ではなかったと気がつきました。
なぜその学校にいきたいのか。
その学校で何がしたいのか。
さらに将来、どうなりたいのか。
なにもなく、ただ「合格」だけを目指して挑んだ結果、それが果たされた先に何もなかったのです。
「こんなん、あかん!」
はじめて自分でつかみとる進路なのに、これではダメだと強く思いました。
そして、
私と同じような高校受験をする子どもを一人でも減らしたい。
いや、自分の将来のこと、叶えたい夢をつかみとるための「幸せな受験」をする子どもたちを一人でも増やしたい。
そのために教育関係の仕事に就きたい。
はじめて私は「自分の将来像」を思い描きました。
あれから30年経ちますが、私の中で
「幸せな受験を一人でも多くに」
という気持ちは変わっていません。
そこから私の浪人生活が始まりました。
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