1999年早稲田大学法学部卒
学校のテストでは、点数でいうと8割から9割程度、学校内でも上位の成績が取れるのに、模試の点数がまったく取れないという生徒さんはかなりいらっしゃるかと思います。
文法・語法の選択問題が10題程度出題された場合に3~4題しか正解できないとか、並べかえ問題が5題程度出題された場合に1~2題しか正解できないという状況です。
ところが、後で見返してみると、正解できなかった問題でも「これ知っているのに」「これも知っているのに何でできなかったんだろう」という経験をしている生徒さんがかなり多いのではないでしょうか。
実際にそのような生徒さんの指導を行うと、きちんとできているという印象を持ちます。
それでは、このきちんとできているというのはどういった状況なのでしょうか。
しばらく指導を続けていくと、「模試で点数が取れない」という悩みをもつ生徒さんのほとんどに共通していることが浮かび上がってきます。
それは、現在学校で学習している内容・単元や、直近の定期テストの範囲だった内容・単元に関する問題は正解できているのに、数か月前、あるいはそれ以上前に学習した内容・単元に関する問題は正解できていないということです。
学校のテストでできていたこと、つまり模試で正解できなかった問題を見直してみて「これ知ってるんだけど」という問題がなぜ正解できないのか、その理由は大きく2つに分けて考えられます。
1つは知識が定着しておらず、定期テストの時のみの短期記憶になっている場合です。学校の定期テストでは範囲も決められているため直前で丸暗記に近い勉強をして、実際に高得点を取っているパターンです。この場合は、テストが終わるたびに暗記した内容の記憶が薄れてしまい、最悪何も記憶に残らないという状況になりかねません。
もう1つは知識は頭に入っているものの、すぐにその知識を呼び起こせないパターンです。この場合、単元ごとの問題ではそれなりに得点できるものの、入試形式のランダム型(どこの単元か分からない)の出題形式になると手がつけられないという状況なのではないでしょうか。
どちらのパターンの生徒さんであっても、最終的にやるべきことはひとつです。入試ではどの単元なのか示した出題などしてくれるはずはありません。つまり、それに合わせて入試形式の練習を数多く積めばよいのです。ただし、それぞれの生徒さんの状況によって、どこから手をつければいいのかは当然変わってくるため、それを的確に見極めなければなりません。
例えば、
①どの単元もほとんど丸暗記で忘れてしまっている場合
⇒もう一度単元ごとの学習からスタートする
②単元ごとの問題はある程度解ける場合
⇒入試形式の練習からスタートする
③基本問題は解けるがやや難度が上がると歯が立たない場合
⇒難度を上げた単元ごとの学習からスタートする
というように生徒さんそれぞれの学習状況によってオーダーメイドのカリキュラムを作成し、最終目標に向けた学習をサポートしていきます。
1999年早稲田大学法学部卒
英語に限らず何かを学ぶときに一番大切にしていることは、常に頭を使うということです。新しいことを学ぶときには知らないことをたくさん覚えて、暗記して、いわゆる知識を増やす必要があります。しかし、頭を使うこ...
個別指導学習塾:17年 家庭教師:訪問指導22年、オンライン指導5年 合格実績:①大学受験 一橋大学、東北大学、東京工業大学、京都大学、横浜国立大学、横浜市立大学、東京都立大学、東京外国語大学、早稲田...
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