スキマ時間を制する人が受験も人生も制する

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2023/4/26

スキマ時間、あなたは何をしていますか?

「平日は学校や登下校、部活で忙しいから勉強するのが難しい」

といった声を予備校勤務時代によく聞いていました。

たしかに受験生にとっては、1分1秒が惜しい。そういった悲痛な声が出るのも仕方がないでしょう。


ですが、意外と切羽詰まっているような発言とは裏腹に、スキマ時間の過ごし方は余裕のある受験生である生徒さんが多いのです。

スキマ時間といってもたくさんあります。

・登下校中の電車内

・学校の授業と授業の間

・帰宅してから家庭で夕食が出てくるまでの時間

皆さんはスキマ時間に何をしていますか?


「もっと勉強時間が欲しい!確保したい!」という感情の中で

スキマ時間にSNSを見たり、テレビを見たり、ぼーっとしたりしていませんか?


スキマ時間を侮るなかれ

「スキマ時間は少しの時間だから、その間に勉強しなくても」

と思うかもしれません。

受験生にとって、1日あたりのスキマ時間は個人差はあれど、合算すると「1時間」はあります。

これを受験までの10か月で計算すると、「300時間」ものスキマ時間があるのです。

もし、皆さんが目の前の「たった10分のスキマ時間」を適当に過ごせば、それはとどのつまり「300時間を適当に過ごす」と同義なのです。


スキマ時間を勉強に充てるコツ

人というのは「ちょっとした時間を本来やるべきことに充てる」ことが苦手と言われています。

まとまった時間であれば重い腰を上げようと奮起しますが、スキマ時間であれば緊迫状態にない限り適当に過ごしてしまうのです。

私は本能に逆らってこのスキマ時間を10年以上有効活用してきました。これはちょっとしたコツで誰でも実現可能だと私は感じています。今回は2つのコツを皆さんに紹介したいと思います。


コツ①:スキマ時間専用のやることリストを作る

スキマ時間だなんて数学の1問でさえ落ち着いて解くことができないかもしれません。

ですが、スキマ時間でも出来ることはたくさんあるのです。たとえば、

  1. 英単語帳で新しい単語10個覚える
  2. チャート式(やフォーカスゴールド等)で方針を立てられるかの確認をする
  3. 昨日授業で習ったことを見直す
  4. 数学の公式の証明ができるか、公式一覧を眺めながら頭の中で思考する

等、挙げたらキリがありません。

自分だけの「スキマ時間専用のやることリスト」を作って、スキマ時間が生まれた時にはすぐさまリストを確認して、学習に励みましょう。

1週間に1度リストを修正するのがおすすめです。


コツ②:スキマ時間に使うテキストは常に取り出しやすい場所に置いておく

たとえば授業と授業の時間に、何か勉強をしようと思っても、

それがもしあなたのロッカーの中に眠っているのなら、あなたの腰は重く上がらないでしょう。

私は社会人ですが、スキマ時間のやることリストに「アイデア出し」というものがあります。

スマホのトップ画面にメモアプリを入れており、スキマ時間にはすぐさまスマホを開きアプリを開き、アイデアを出せるよう準備をしています。

すぐに取り掛かれる環境にしておくのが、スキマ時間を制する第一歩です。


スキマ時間に休憩したって良い

「スキマ時間だけど有効活用しなきゃ」と意気込んで、勉強に向かうのは素晴らしいですが、私は休憩として使っても良いと考えています。

勘違いしてほしくないのは「休憩する」という明確な目的をもってスキマ時間を過ごすのと、スマホを見ながら無意識に「だらだら過ごす」というのは、まったく別物だということです。

休憩したいのであれば、水を飲んだり、ストレッチをしたり、座って静かに目を瞑ったり、そういったことを行うべきです。

それらを混同しないようにしましょう。


スキマ時間を活用できる人は大人になっても活躍する

大人になっても日々勉強です。

先日のニュースでは「仕事を終えた大人が、夜間カフェで資格勉強をする」様子が紹介されていました。

高校生であれば勉強することに専念できる方がほとんどですが、社会人になれば毎日の炊事・洗濯、育児、仕事、等あらゆることにエネルギーを消費しながらも勉強にも取り組んでいるのです。

スキマ時間を活用できる能力は、一生あなたの財産になります。

受験生の皆さんは今のうちにスキマ時間を有効活用する癖をつけて、大学受験はもちろんのこと、大学生となった後もその習慣を活かして、立派な大人を目指してもらえればと思います。

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