受験攻略2.0:③“アウトプット学習”から逃げるな(前編)
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2025/6/8
「勉強しているのに定期考査で点数が取れない」
「定期考査は何とかなるけど模試で撃沈する」
「頑張っているのに模試の点数が伸びない」
多くの受験生がこういった悩みを持っていると思います。
そして、「このままじゃマズい」と思って、予備校や塾に行くけれども、たいして点数は上がらない。
実は、この根本的要因の大半が“アウトプット学習不足”によるものなのです。
幼少期から子どもが懸命に机に向かって勉強をすれば、親や先生をはじめとする周囲の大人は、それだけで褒めてくれます。
たとえ、それが
・教科書を眺めているだけ
・マーカーを無闇に引いているだけ
・何度も繰り返し書いているだけ
だとしても、それがあたかも理想的な学習かのように褒めてくれるのです。
つまり、【周囲の大人が正しい学び方を教えてくれない】ために、子どもはその学習方法に固執していきます。もちろん、学校でも一切教えてくれません。結果が求められる中高生になって初めて、『勉強しているのに結果が出ない』と嘆くようになります。
私の授業ではアウトプット学習に重点を置いて指導を行いますので、これまで点数が伸びなかった学生さんも、唐突に模試で点数が取れるようになるといった“成績改革”を実現しています。
ですが、これは簡単なことではなく、[これまでの学習方法を全面的に見直し改善する]ことが求められますし、成績に直結するアウトプット学習は、インプット学習よりも明らかに脳への負担が大きいことから、気付かぬうちにインプット学習に逃げてしまう学生さんも少なくありません。
これまでの学習概念を大きく覆ってしまうこと、そして幼少期から続けてきた学習方法を根本から変えること、の2つを覚悟をもって取り組む学生にこそ、成績改革のチャンスが授けられると思って下さい。
では次回、[具体的にどのようなアウトプット学習を行えば良いのか]について解説いたします。
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