【数学ⅡB】共通テストの過去3ヵ年の傾向と所感です。

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2023/9/21

前回のブログでは数学ⅠAの傾向と所感について書かせていただきましたが、本日は数学ⅡBについて書きますね!試験時間は60分の100点満点で問題と配点は下の表にまとめています。数学ⅠA同様に私の担当する生徒さんたちは口をそろえて「時間が足りない」と言います。長めの文章を読ませる問題も出題されていますのでその影響もあると思います。共通テストでは数学的な思考力を問うという問題作成方針があるので、もっと考えるための時間を与える問題の分量に設計するべきだと思いますね。

教科書の基礎内容がしっかりと固まっており(定理や公式の意味を理解しており)、その知識を問題に応じてうまくアウトプットできるかが得点を伸ばすカギとなっています。そのため特別に難解な知識は必要としません。逆にただ単に解法を覚えるような勉強の仕方をしていると現状の共通テストでは得点を伸ばすことが難しくなってきます。

数学ⅡBのつくりは、数学Ⅱの単元が必答となり受験生全員が解く必要がある問題です。数学Bの単元は3問の中から2問を選択して解答します。傾向は表のとおりですが、中身としてはグラフなど図を用いたビジュアル的な問題が増えています。そういった背景からここまであまり出題されていない「図形と方程式」も年明けの本番で出題される可能性は大いにあると思います。数学ⅠAと同じく「ソメイヨシノの開花予想日(積分)」「預金口座への入金と年利(数列)」など日常生活を題材にした問題が増えていますね。この類の問題は情報量が多く、細かくなりがちなので、模試などで練習を積んでおいたほうが良いですね。数学的に問われていることは特段難しくはないですが、情報整理能力を必要とします。

また、センター試験に比べると「ガリガリ計算させる」というよりは「論理的にわかっているか」に比重を置いた出題傾向にあります。「演算処理能力」より「本質をしっかり見極める力」が大事になってきます。そのあたりの傾向を踏まえると理解が曖昧な単元がある受験生は改めて基礎内容を整理するという勉強方法も必要になってくると思います。共通テスト本試験まであと4ヵ月を切りました。受験生の奮闘を応援いたします。

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