基礎固めって何をすることなの?
2025/2/27
講師の富岡です◎
この時期は、徹底的に基礎固めをしましょう!
……とはいうものの、「基礎固め」って具体的にどういうことをやればいいのでしょうか?
せっかくのスタートダッシュ期間を無駄にしないためにも、一度「基礎固め」について考えておくことが大切です!
①用語の定義が言えるか
まず最初はこれ。絶対これです。「用語の定義」をパッと言えるようにしてください!
ちょっと問題を出して見ましょうか。
Q1 「加速度」とは何ですか?
Q2 「初期荘園」とは何ですか?
Q3 「関係代名詞」とは何ですか?
例えばこんなふうに聞かれてパッと答えられるでしょうか?
……たぶん多くの人が回答に詰まると思います。聞いたことある言葉だけど、いざ自分で説明しなさいと言われても答えられないものなのです。
一問一答も大事ですが、一答一問の感覚でやることをオススメします◎
え、でもこんな問題出題されないじゃない、という人ね。そこが問題なのです。
実は、用語の定義が説明できない人は、初見の問題に対応する力が圧倒的に欠けています。
だって自分の頭の中から何も取り出せないでしょ?だから、何よりもまず、定義をパッと言えるようにトレーニングしましょう。これは勉強を進めるためのルールのようなものです。
②公式を導出する
2つ目は公式の導出。理系科目の話になりますが、これ、やっていますか?
自分で使う道具はできるだけ公式の導出までできた方が良いですよ◎
特に数学や物理は、その公式の導出過程の中で発想力が磨かれることも大変多いものです。
本当の意味での「基礎」というのは、ただ易しい問題を解きまくることではないのです。
その前段階としての「理解」が十分なのかどうかを再確認することなのです。
得点に直結はしないけれど、絶対にやっておかなければならないことが「基礎」だということです。下準備というやつですね。
③例題、基本問題、章末問題を解く
とはいえ、問題演習が不足するのも基礎固めにはなりません。
教科書レベルの問題をここで扱います。ただこれは①②のステップを踏んで初めて良質なものになると思ってください。
正直言って教科書の例題とか基本問題とかって易しいですよね。
でも、あれらの問題の狙いはそこじゃないんです!
狙いは、用語の定義がしっかり頭に入っていて、かつ公式も導出できて運用できるかを確認するためです!
テキトーに解くべからず!他人にちゃんと説明するような感覚で解いてください。
応用が効いているのかどうかは教科書の章末問題を利用するといいですよ。そこの問題が解けない場合は、何かしら基礎が不足している場合がほとんどです。
④文章問題は記述問題や要約をやる
国語の特に現代文の場合は、文章題にあたるのが基本になってくると思います。
実は現代文の最も基礎になるのは記述問題です。記号問題じゃないですよ。
要は文章を読む“姿勢を作る”ことが現代文の基礎固め。これはもう矯正の域です。
つまり、読み飛ばしたり、勘で解いたりして何も身に付かなかったという惨事を防ぐことが狙いなのです。
記述問題や要約問題は、文章としっかり向き合わないと何も書けません。
今のうちに文章と知的格闘をできるだけのスタミナを養成しましょう。
⑤単語や文法の確認
5番目にしてついによく言われる単語・文法。
もちろんこれらをやるのは当たり前ですが、どうも漫然としがちです。なぜなら、
何のために単語や文法をやっているのかよくわかっていないから
です。
何となーく単語帳をパラパラめくって勉強した気になっているのなら、それ、やばいです。
そこで提案です。英語や古文は
一度文章問題の文章を10行読んでみてください。
これがスラスラ行かなかったら、そうです、単語や文法が欠如している証拠です。
絶対に単語・文法が必要じゃん!となれば、やるようになります。その必要性を掴んで欲しいと思います。
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