この夏磨きたい“本物の基礎力”とは!
2025/7/17
みなさんこんにちは!講師の富岡です◎
受験生!いよいよ受験の夏ですね!!勉強の進みはいかがでしょうか?
さて、夏は夏期講習や合宿に参加する人も出てくると思いますが、そこでどんなことを身につけるべきか考えてみましょう。
ほとんど全ての人が、基礎力を身につけることが頭に思い浮かぶと思います。
それはまさに正しいことだと私も思います。
ところで、「基礎力」とはなんでしょうか?
私たちは、この「基礎力」を身につけたいと思ってはいるものの、いざ「基礎力とは?」と聞かれると答えに窮するものです。
みなさんは「基礎力」をどのように考えていますか?
まずこの定義をきちんとしておかないと、この夏、具体的にどんな力を身につけるべきか分からないまま終わってしまいますよ!!
さて、本題に入りますが、この夏みなさんが身につけるべき「基礎力」とは以下の4点を指します。
①定義を正確に言える。
②公式などを証明できる。
③基本問題を瞬時に解ける。
④応用問題の中で基礎がどのように使われているかを知る。
①定義を正確に言える。
これ、めちゃくちゃ大事なんですが、みんなやらない(笑)。
正直ここだけでかなり根本的な基礎は固まってきます。
なかなか応用が効かない人はそもそもこの「定義」を言えない傾向にあります。
「定義」って「ルール」なんです。
この単元を攻略するためにはこの「ルール」だけは絶対守ってください、という“鉄の掟”なのです。
そんな鉄の掟を破ったらどうなりますか?当然どんどん分からなくなって苦手になります。
特に理系科目はそれが顕著に出てきますよね。
定義は、大体が各単元の冒頭にまとめられています。
「チェバの定理とは」「蒸気圧降下とは」「向心力とは」こうした箇所を各単元で探してみてください。
ちゃんと自分で何もみずに定義を言えるでしょうか?鉄の掟を頭に入れているでしょうか?
自己流にアレンジせず、定義に基づいて考えられるかが勉強では大事です。
今一度、定義という「日本語」の側面を見直しておきましょう◎
②公式などを証明できる。
理系科目では、今まで公式を使って解いてきたと思いますが、その公式をちゃんと証明できますか?
公式を導く過程に「発想のしかた」のヒントが大量に隠されています。
あなたが使う武器については熟知している必要があります。
公式の証明問題なんて出ないじゃないか!って?
そこじゃないんです。
出るか出ないかではなく、応用が効くだけの基礎を身につける勉強ができているかいないかが問題なのです。
入試では、初見の問題を自力で解かなければならないのです。
誰も横に着いてくれません。
頼りに出来るのは自分の頭だけ。
試験本番で自分を助けてくれるのは、自分だけなのです。
だからこそ、この夏に全ての公式を自分で導けるようにトレーニングしましょう◎
③基本問題を瞬時に解ける。
どの問題集にも基本問題がついていますね。
その問題は「瞬時に」解ける必要があります。
何度も解いて瞬発力を上げておきましょう。
これは、当たり前のことを当たり前にこなす力です。
基本を瞬時に解けるというのは、基本が体に染み込んでいることに他なりません。
考える前に手が勝手に動いているくらいがいいのです。
入試本番って極度の緊張下で実力を発揮しないといけないんですよね。
そのためには頭ではなく体で覚えておかなければなりません。
ほら、野球やテニス、剣道の素振りや、陸上選手の走り込みだって同じじゃないですか。
頭で考えるよりも、基本は徹底して体に叩き込んでおく。
そのために何度も何度も基本を繰り返す。
こうした反復力が大事なんですね!
ですから、基本的な問題は一瞬で解けるようにたくさん練習しましょう◎
④応用問題の中で基礎がどのように使われているかを知る。
「基礎の深い理解」に必要な工程で、多くの人が見落とすのが④です。
「基礎」=「基本問題を解く」「単語をやる」と思い込んでいる人が大勢います。
これですね、一部は当たりなのですが、ちょっと要素が足りないのですね。
確かに③で述べたように、基本は体に叩き込んでおくべきです。
ですが、それだけで基礎を運用して問題を解けるようになるでしょうか?
答えは、「かなり難しい」です。
素振りだけしていても勝てないのです。スポーツだとイメージしやすいのではないでしょうか?
実際に練習試合などを通じて、試行錯誤していくことが成長ですよね。
その練習試合という実戦経験が少ないと、基礎って使いこなせるようにならないのです。
要は「基礎は知っているけど使えない」状態に陥ります。
勉強面での具体的な例を挙げましょう。
例えば、英語。
英語に関する基本といえば、単語と文法が頭に浮かぶと思います。
これらをとにかく覚えることが基礎固めの典型だと思われています。
確かに単語や文法はきちんと勉強しなければなりません。
しかし、そればっかりやっていても基礎の深い理解には至りつけません。
実際に英文解釈や読解を通して単語や文法の使われ方を確認しないと、なぜ単語や文法が必要なのかも見えてきません。
数学もそうです。
基本問題ができればすぐに応用問題が解けるわけではないですよね。
実際に応用問題にあたって、基礎の使われ方を解説から学ぶのも歴とした基礎固めです。
基礎がこんな使われ方をするんだとわかれば、基礎基本の重要性がさらにわかってきます。
実戦という海に出るのを怖がってはなりません。
最初から完璧な船なんて作らなくていいのです。
実戦の海を航海しながら、必要な部分を補修していけばいいじゃないですか。
それが最大の経験値になります。また、深い基礎理解につながります◎
以上、4点を意識して、この夏、最高の基礎固めを実践していきましょう!
我々講師も全力でサポートしていきますよ。
一緒に頑張りましょう◎
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