模試で一喜一憂する前に。あなたがやらなければならないこととは。

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2025/7/29

みなさんこんにちは!講師の富岡です◎


大学受験生はほぼ毎月のように模試があると思います。


みなさんはどのように模試を活用していますか?


今回は模試に対する考え方について述べていきたいと思います。


まず、多くの受験生は、


模試の結果に一喜一憂しすぎ


です。


いや、もちろんうまくいった喜び、うまくいかなかった悲しみがあるのが普通なので、それはいいのですが、その後の振る舞いが本当に危ない。


というのも、出来不出来以上に、模試を受けたものとしてやらなければならないことをやりきらずに終わってしまっている気がするからです。


どういうことか。


うまくいった人は「慢心」が、うまくいかなかった人は「絶望」があり、どちらもそれによって自己分析を怠っているのです。


うまくいった人!今回の模試がともすると「簡単」だった可能性は考慮していますか?

本当の本当に、自分はしっかりと模試の最中に確証を持って答えられていましたか?


うまくいった人の慢心ほど怖いものはありません。「ああ大丈夫だ」の“大丈夫”は本当ですか?

今までの講師生活を振り返ると、一度うまくいった受験生はほとんどと言って良いほど慢心に囚われます。

そして次の模試でかなり痛い目に遭います。

あれ、自分本当はこの科目できないんじゃ…、と次は「絶望」するんですね。


「勝って兜の緒を締めよ」という言葉を聞いたことがありますか?

戦いに勝っても油断せずに気を引き締めて慎重に行動せよ、という意味です。

こういう時こそ、自分に足りていないものは何か?を深く見つめ直すべきです。

間違っても、模試でうまくいったからといって「絶対にこの科目は大丈夫」なんて発想をしないように。


反対にうまくいかなかった人!自分の実力不足を痛感させられるのってきついですよね。

でもだからこそ、そこで「絶望」のまま終わらせるのではなく、そもそも自分の勉強のどこがまずかったのか分析に走ってください。

その際先生を頼ったっていいのです。


模試というのは、まずは自分の弱点を発見するために活用するべきです。

よい成績を取りたい!安心したい!という思いもわかります。

でもね、最後の最後は粘り強く自己分析を行なったものだけが勝つのですよ。


「彼を知り己を知れば百戦危うからず。」

孫子の兵法として非常に有名な言葉です。

相手を知るのはもちろん、自分のことを知っている者は、何度戦っても勝利を収められるのです。


自分が志望する大学の出題傾向を分析し、どこで自分がよく間違え、何を苦手にし、どこを重点的に克服しないといけないのか。

こうした分析をできる人はやっぱり強い。最後に勝つタイプです。


模試でもそうです。

ただ場当たり的にその問題を復習するのではなく、もっと根本的なところを分析してほしいのです。

ケアレスミスなら、どうすればケアレスミスをなくせるのか。

初手からわからなかったら、どうすればその発想が出せるようになるのか。

知識不足なら、今までの学習計画のどこを見直せば知識の習得に回せるのか。


模試を受けたら、このように「根本原因」を探ってください。

問題を解き直すだけなんてもったいなさすぎます!


その分析力こそ、大学側が求めている力なのです。

みなさんは「大学」に進むのです。

そこで行われているのは遊びではありません。「研究」なのです。

今、ちゃんと分析力を磨いておいてください。


模試を勉強のペースメーカーとして利用するのは構いません。

ですが、模試本来の存在意義を見失わないように注意してください。


さあ、顔をあげて、次にステップアップするための「分析」に走りましょう!!

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