最難関大に合格する人の「勉強姿勢」とは。
2025/8/6
みなさんこんにちは!講師の富岡です◎
私は普段大学受験を担当することが多く、その中でも東大・京大・他旧帝大・早慶大・医学部という、最難関大受験生を数多く見ています。
その中で、最難関大合格にふさわしい態度で勉強に臨めている人は、どのような人なのかが見えてきます。
今回は、その一例をお話ししたいと思います。
①「分かる」楽しさ▶︎「分からない」楽しさへのシフトができている。
初学の段階ではやはり「分かる」ことによる楽しさが芽生えることが重要なのはいうまでもありません。
人間どうしたって「分からない」ことはやりたくない(笑)。
自分が「分かる」ものだけやっていたいものです。
「嫌だな」と思う科目も、良い先生に当たると「好き」に一変することがあるわけです。
もちろん、その先生の人柄だとかも大事なのですが、それよりも「分かる!」という感動によってその科目が好きになるものです。
ですが、最難関大受験者はその先をいかなければなりません。
それは、「分からない」を楽しむ力を身につける、ということです。
「分からない」問題に出くわした時に、「これが自分を成長させてくれるものだ」と思えるかどうかはとても大事です。
それを立ち止まって考えることに楽しさを見出せる。
それくらいの思考体力を持ち合わせていないと、最難関大合格は遠のいていきます。
勉強というのは、必ずどこかの分野では「込みいる」ものです。
なんでも単純化できるわけではないので、思考に負荷がかかるものも多くあります。
なんだか込み入ってきたな、というときこそそれを楽しむことができる人材が、最難関大合格をものにできると言って良いでしょう。
世の中に難しい問題なんてごまんとあります。
そうした問題を前に思考が停止してしまうようなら、残念ながら最難関大は難しいでしょう。
大学側はあえてそういう問題を出題して、あなたが「考えることを放棄しない人間か」を問うているのです。
自分にとっての「不都合」、それはまさに、「分からない問題」かもしれません。
ですが、それに価値を見出し、立ち止まって思考できることこそ、最難関大合格の必要条件であると言えるでしょう。
②当たり前のことを当たり前にこなすことができている。
「当たり前」を当たり前のようにこなすのって本当に大変。
でも、最難関大合格者はそれができている。
例えば、基礎基本を厳しく徹底する。昼夜逆転をしない。わかったふりをしない。我流に陥らない。などなど。
こうした「当たり前」を当たり前のものとしてこなすことができる人は、最難関大合格に近づきます。
また、「当たり前」の中には、他人からのアドバイスを素直に聞き入れ、実行することも含まれます。
最難関大合格者は、その力が備わっているのです。
もちろん、自分の頭で考えることが一番大事ですが、試行錯誤の上にアドバイスを求め、それを実行することが非常に重要になります。
特に受験というのは、その道の先達に判断を仰いでもらうことも必要になってくるでしょう。
その時に、ちゃんとそれを実行できるか。
そこに最難関大合格の分かれ目が見えてくるのです。
③目標に向かう情熱がブレない。
最難関大の合格を掴み取った人は、とにかく第一志望への情熱がブレないですね。
やっぱランク落とそうかなとか考えないですもん。
その大学に受かるために自分は何をしなきゃいけないのかを常に分析し、なんとしてでもその大学に受かってみせる、という情熱が人一倍強いです。
ようは妥協なんか絶対にしないわけです。
もちろん併願校も考えはします。
ですが、第一志望の最難関大に絶対に受かってみせる!という気概が強く、実にパワフルです。
それくらいでないと、最難関は確かに難しいですね。
大学受験に「クールさ」はいらないのです。
泥臭く、腰を据えて勉強していく。
そういう姿勢があるわけです。
④勉強にタイパを求めない。
これ、勉強に効率ばかり求める人が昨今多くなってきていますが、最難関大は少なくともその姿勢じゃとてもとても…。
勉強と効率ってそもそもあまり相性が良くありません。
知の定着というのは、ワインを寝かせて醸成させるように、じっくりと時間をかけて行われるものなのです。
だから、時間がないから効率的に、というのはそもそも受験勉強のスタートが遅かったことが最大の原因だとしか私からは言えないのです。
そうなることをどうして見込めなかったのか、見込んでいても結局やらなかったのは誰のせいなのか。
そういう話になってしまうと思いませんか。
最難関大合格者が、唯一知っていることは、
「学問に王道なし」
ただこれだけです。
勉強ってできるようになるためには時間が必要だよね、だから当然早くから始めるよね、こういうマインドな訳です。
確かにごく一部、短期決戦で最難関大合格を掴み取る人がいるのも事実です。
ですが、そんな少数の特殊事例に自分が当てはまるなんて考えてはならないわけです。
勉強というのは時間がかかるもの、これは当たり前のことなのです。
ですから、最難関大合格者は勉強にタイパを持ち込みません。
むしろそれでいける方法があるのなら私が知りたい(笑)。
今の所、多くの最難関大合格者を輩出している私の目から見て、「タイパを求める人は1人たりともいなかった」とだけは言っておきます。
まとめましょう。
最難関大に合格する人の勉強姿勢は、
①「分かる」楽しさ▶︎「分からない」楽しさへのシフトができている。
②当たり前のことを当たり前にこなすことができている。
③目標に向かう情熱がブレない。
④勉強にタイパを求めない。
になります。
もちろん他にもあるのですが、最難関大合格者が持ち合わせているこれらの勉強姿勢をぜひ習得してみてくださいね!
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