「できない」を言い訳にする人は受からない。合格するのは、検証する人だけだ
2025/6/21
はじめに
「こんな問題解けるわけがない」「点数が全然上がらない。やる気が出ない」「先生が合わない。勉強の環境が悪い」
あなたは、こんな言葉を口にしていませんか?
もし思い当たる節があるなら、少しだけ立ち止まって考えてほしいことがあります。それは、「できないこと」をすぐに他人や環境のせいにする姿勢では、受験に合格することはできないという厳しい現実です。
このブログでは、「成績が伸びない理由」「合格できない原因」を正しく見つめ、前に進むための考え方をお伝えします。
不平を言っても成績は上がらない
受験勉強をしていると、誰でも「できないこと」に直面します。数学の応用問題が全く解けない。英単語が全然覚えられない。暗記してもすぐ忘れてしまう。
そのときに出てくる不満や愚痴——。それ自体は悪いことではありません。むしろ人間らしい反応です。
ですが、問題はその次の行動です。
「どうせ無理」「このやり方が合ってない」「向いてないかも」と、できない理由を“外側”にばかり求めていると、成長は止まります。なぜなら、原因が自分の外にあるなら、自分は何も変えなくてよくなるからです。
でも、それでは何も前に進まない。成績も、未来も、変わりません。
合格する人は、できない理由を“自分の中”に探す
本当に成績が伸びる受験生は、「できない理由」を自分の中に探します。
「この解き方じゃだめだ。どこが間違っているんだろう?」「時間の使い方が悪かったかもしれない」「そもそも、授業の復習をちゃんとやっていただろうか?」
こうして、自分の行動・勉強法・思考のクセを一つひとつ検証していきます。これは決して“自分を責める”ことではありません。むしろ、合格のためにできることを増やしていく前向きな姿勢です。
他人のせいにした瞬間、あなたはその問題を“コントロールできない領域”に置いてしまいます。でも、自分のやり方を変えることは、あなた自身の力で今すぐできる。
合格する人は、この「コントロールできること」に集中します。
小さな変化に柔軟に対応できる人が、最終的に勝つ
受験勉強には、正解のルートなんてありません。Aさんにとって効果的な方法が、Bさんには合わないこともある。
だからこそ、少しずつ軌道修正しながら、自分なりの勉強法を確立する柔軟さが問われます。
ある時期にやっていた方法が効かなくなったら、変える。ノートのまとめ方、問題集の使い方、復習のタイミング……。どんなに些細なことでも「もっと良くできる方法はないか?」と自分に問い続ける人が、最終的に伸びていきます。
逆に、思考停止して「いつも通り」でやり続けた人は、途中で頭打ちになります。
「今のままではダメだ」と気づいた瞬間がチャンス
勉強が思うように進まないと、「もう無理だ」「間に合わないかも」と感じることがあります。でも、それは終わりではありません。むしろ、変わる最大のチャンスです。
大切なのは、「なぜできないのか」を冷静に分析し、改善に向けて動き出すこと。
たとえば…
「できない」を分解し、原因を特定し、それを改善する行動に移す。このプロセスを踏んでいる受験生は、1か月後、3か月後に驚くほど伸びています。
合格できる人に共通すること
成績が上がる人、合格する人に共通しているのは、次の3つの姿勢です。
一見シンプルですが、実践するのは簡単ではありません。だからこそ、これを続けられる人が合格を勝ち取るのです。
おわりに:逃げるか、見直すか
「うまくいかない」「点数が伸びない」——そう思ったとき、逃げることは簡単です。でも、それでは何も変わりません。
もし本気で第一志望に合格したいなら、自分の現状を見直す勇気を持ってください。そして、自分の勉強法・時間の使い方・意識の持ち方を一つずつ“検証”していきましょう。
「できない」は終わりの言葉ではありません。むしろ、「変わるべきときが来た」という合図です。
検証し、改善し、進み続けたその先に、あなたの合格があります。
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