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【共通テスト数学】平均点に届かない人へ。「解き方」より先にやるべき“本当の基礎力”とは?

2025/6/22

こんにちは。オンライン数学講師の木村です。


「共通テストの数学が難しい」

「時間が足りなくて最後まで解けない」

「基本はわかっているはずなのに、なぜか点が取れない」


こうした悩みを、毎年多くの受験生から聞いています。

そして私自身、かつて同じ悩みを抱え、共通テスト(当時はセンター試験)を苦しみながら乗り越えた経験があります。


その経験と、これまでの指導実績をもとに確立したのが、私の【基礎力強化メソッド】です。

この記事では、このメソッドを通じて「共通テストで数学が伸びる人・伸びない人の決定的な違い」についてお伝えします。




■ 共通テスト数学が「解けない本当の理由」は、計算力の問題ではない


共通テスト数学の最大の特徴は、「問題文が長い」「誘導が複雑」「情報処理量が多い」ことです。

ただ単に公式を覚えて、計算だけできる人は逆に苦戦します。


共通テストで点が取れる人に共通しているのは、以下の力です。

・与えられた情報を整理する力(図や表を自分で再構築できる)

・誘導の意図を読み取る力(なぜこの設問がここにあるのかに気づける)

・本質を見抜く力(同じ構造の問題を“形を変えても”見抜ける)

つまり、「計算力」「解法の暗記」だけでは、限界があるということです。



■ 共通テスト対策に必要なのは、「読み取って考えて説明できる基礎力」


私が提唱する【基礎力強化メソッド】は、まさにこの共通テストの“構造的な難しさ”に対応するために作られています。


このメソッドの核心は、“言語化”と“構造理解”です。


単に「できる」ではなく、「なぜそうなるのかを言葉で説明できる」ことをゴールにしています。

それが、問題の構造を見抜く力、読み取る力、誘導に乗る力につながっていくのです。




■ 5ステップで鍛える「使える基礎力」


① 誤解のあぶり出し


まず「なんとなくわかったつもり」を排除します。選択肢の正誤ではなく、「この問題、どう説明できる?」と問いかけ、理解の穴を明確化します。


② 言語化トレーニング


毎回の授業では「なぜこの式を立てたの?」「他のやり方はある?」など、思考のプロセスを言葉にしてもらいます。これが、共通テストの“誘導を読む力”の土台になります。


③ 誤答の再構築


「なぜ間違えたか」を分類し、自分の言葉で説明してもらいます。特に共通テストでは、“解けるけど選べない”“焦って読み飛ばす”といったミスが多いため、原因分析が極めて重要です。


④ 図式化・要約訓練


長い問題文を、図・表・数式に落とし込む練習を重点的に行います。特にデータ分析問題や確率では「読み取って整理する力」が点差を分けます。


⑤ 成長の言語化


週1の振り返りで「今週わかるようになったこと」を生徒自身の言葉で説明してもらいます。これにより、自信が育ち、共通テスト本番での“思考の迷い”を減らします。



■ 「基礎」は「簡単」ではない。「応用を支える土台」だ


多くの受験生は、「基礎=計算」「基礎=暗記した公式」と思いがちです。

しかし、共通テストでは“本質理解の浅さ”が露呈します。


たとえば、一次関数の「変化の割合」とはどういう意味か?

確率の「場合分け」と「積の法則」の違いを、図で説明できるか?

数列の「一般項」が見えたとき、なぜその形になるのか言えるか?


このような問いに答えられる力が、本当の「使える基礎力」であり、共通テストに強くなるための最短ルートです。



■ このような方に、基礎力強化メソッドは特に効果的です


✅ 模試で毎回、平均点ギリギリ〜届かないくらい

✅ 共通テストの過去問を解いても、時間切れ or 何を問われてるかがわからない

✅ 計算は速いが、問題文が長いと手が止まる

✅ 「説明して」と言われると途端に答えられなくなる



■ 共通テストで数学を武器にしたいなら、「基礎の定義」を変えるところから始めよう


あなたが思っている「基礎」は、もしかしたら“表面的な知識”で止まっているかもしれません。

でも、基礎を深く掘り下げていけば、数学はもっとわかるようになり、もっと面白くなります。


そして、「考え方が変わった」「問題が読めるようになった」「なぜ解けなかったかがわかるようになった」という実感が、点数に必ずつながっていきます。




■ まずは一度、体験授業でご相談ください


私の指導では、単に教えるだけではなく、「なぜ?」を一緒に深掘りし、対話を通じて思考力を鍛えていきます。


共通テストの数学を本気で攻略したい方へ——

“読む・考える・説明する”基礎力を、今から身につけていきませんか?

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