国語

証明③ 言葉の持つ意味から推測し、日常と関連付ける【社会】

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2024/4/20

国語が他教科を勉強する上でどれほど重要なのか。

予告通り、社会の「地理的分野」を例に証明していきます。

社会は暗記科目ですが、地理はとりわけ「イメージ」を大事にすべき分野です。

問題の中にキーワードがたくさんあるので、そこから意味を推測し、日常に関連付けることで簡単に答えに辿り着けます。

百聞は一見に如かず、次の問題を解いてみましょう。


【宮崎県などでは温暖な気候をいかした促成栽培が行われている。促成栽培を行う生産者の利点を、「出荷時期」と「価格」という2つの言葉を使い、簡単に書きなさい。(北海道)】


問題のキーワード「促成」に注目です。

読んで字の如く、促成とは成長を促すこと。

要は人の手を加えて早く成長させるのです。

私が住んでいるのは新潟県ですが、近所のスーパーには「群馬県産ほうれん草」「長野県産セロリ」など、全国各地の野菜が取り扱われています。

早く成長させることで生まれる最大の利点は、出荷時期を早められること。

主婦になるとわかりますが、毎日の献立を考えるのは本当に大変で…

年中陳列されている食材では代わり映えのないメニューになってしまうので、旬の食材が出た時は一気に料理のレパートリーが増えて大助かりなんです。

スーパーや八百屋といった小売店の方々は、我々主婦のニーズをしっかり把握してくださっています。

だからこそ、促成栽培により出荷時期が早まった野菜は、どこよりも早く売り出したいのです。

そのためには、卸売業者から買い取らなければなりません。

価格は需要と供給のバランスによって決まります。

言わばオークションみたいなもので、買い手が多ければ多いほど価格は上がっていきます。

結果として、促成栽培により出荷時期が早まった野菜は高価格で売れるのです。

【答】出荷時期が早まり、高価格で売れること。


人は何かを思い出す際、関連する多くの記憶を芋づる式に思い出します。

何かと関連付けて覚えることは、記憶のメカニズムとマッチした、非常に理に適った勉強法だと言えるのです。

いい機会なので、あと数問、地理の記述問題を解説をします。

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