【現代文・古文・漢文・英語】勉強しても「試験の点数が伸びない人」の問題点とは?
2024/7/13
現代文、古文、漢文、英語、すなわち「読む」と「書く」の教科は、参考書や問題集の解説を読んで納得してもちっとも力がつきません。したがって点数が伸びません。
参考書ルートという言葉が流行っていますが、参考書ルートの問題点はまさにそこにあります。解説を読んで納得したものの、つぎ同じような問題を解いても解けない。もっとひどいケースだと、そもそも参考書の解説が何を言ってるのかわからない・・・・。
なぜを理解する
参考書の解説に書かれてあることに関して、「なぜそのように言えるのか」を理解することがまず重要です。
と、私が言ったところで、おそらく「なぜ」が理解できないので勉強が途中で止まっている、力がつかない、点数が伸びない、ということだろうとお察しします。
そういう時は仕方ないので、家庭教師を雇ってください。なにも宣伝で言っているのではありません。予備校に行こうと竹田塾に行こうと、「なぜ」が理解できない限り、点数は伸びないわけですから、なぜそのように言えるのかを説明してくれる先生を雇うしかありません。
目の前に「ある」文字を読むということ
なぜが理解できない人は、問題演習や模試において、目の前に書かれてある文字を読めていません。このことは毎晩高校生と授業をしていて、しかと実感することです。意味が理解できない言葉や文章を読み飛ばしています。
そんなのありえないことです。関関同立やマーチクラス以上の大学に進学なさりたいのであれば、目の前に書かれている文字をそれとして正確に、読み、理解する必要があります。
「書いてあるものが読めていない」生徒さんは、宿題において解説を丸写ししてきたりします。絶対に力がつきません。何年浪人しようと絶対に合格しません。これだけは保証します。わからないところで「正しくつまずく」こと。そして立ち止まり、なぜそうなっているのかを教員と一緒に理解すること。そのことによって、つぎ同じような問題を解いた時に自力で「再現」することができるようになります。
高校生のみなさん! 「つまずく」ことは良くないことだと思っている人が多いですが、受験に出てくるような文章は、「正しくつまずいてほしい」と著者が思っている箇所が必ずあるのです。著者は「意図的に」読者を「つまずかせている」のです。そこを「飛ばす」からいつまで経っても「読める」ようにならないのです。
正しい勉強法とは
現代文、古文、漢文、英語の勉強法とはしたがって、わからないところで正しく立ち止まり、「なぜ」そうなっているのかを理解し、そのうえで同じような問題を解き、それを再現するというものです。
皆さん、このことはよくご存じでしょう。しかし、それができないから、「それ以外の勉強法はないですか?」と思って「勉強法を教えてください」と言ってるように私には聞こえます。
皆さんが知っている「苦痛を伴う勉強法」が、現代文、古文、漢文、英語の勉強法です。
つまり勉強というものは、より楽をして点を取ろうと思えば思うほど泥沼にはまっていくものなのです。
この先生の他のブログ
私は地元である世田谷区の「1:2」の「個別」指導塾のアルバイトから、教員のキャリアをスタートさせました。まったくの未経験でしたから、採ってくれる塾がそこしかなかったのです。高級住宅街にある塾でしたので、名の通った中高一貫校の生徒さんを多数指導することができ、あっという間に実績ができたので、今こうやっ...
今期は広告予算が少し残ったので、2月下旬から小論文対策の講座のグーグル広告を出稿しました。このマナリンクは他社の(マナリンクの)プラットフォームを間借りしているので、勝手に広告を出せないので、私が主宰している人見読解塾の方で出しました。が、問い合わせがきません。現代文の講座は満席になるほどきたのに。...
私は年に何回か、哲学の先生に誘われて、鎌倉にある小林秀雄の自邸におじゃましています。日本を代表する評論家(思想家)で、彼の代表作である「無常ということ」はいくつかの教科書に掲載されているはずです。上の写真は自邸のリビングの一角です。そのリビングで彼は、編集者としばしば話し込み、やがて隣の和室に移動し...
家庭教師としてひとりひとりの生徒さんとガチで向き合っていると、英語ができない生徒さんがなぜできないのかがなんとなく見えてきます。できない生徒さんたちの特徴を一言で言い表すなら、生命力が弱い、とか、精神的に少々つらいものを抱えている、ということが言えます。例えば、中学受験で燃え尽きてしまって、13歳に...