勉強のやる気を引き出す環境づくりの秘訣
2024/8/15
やる気というものは、当たり前ですが、気合いだけでは出ません。まず環境をつくる必要があります。中学受験で頭が止まっている人はとくに。
環境のつくりかた
まず、やるべきことを整理します。
たとえば、中高一貫校の英語はやることが非常に多いので整理整頓が絶対に必須です。
この教材は単語を覚える用のもの。教科書は音読する用。文法問題は参考書を見ながら問題を繰り返し解く用。などなど、それぞれの教材の「役割り」をもとに「やるべきこと」を整理します。
まわすことが重要
役割りをもとに整理できたら、それぞれの教材を「そのように」使用するわけですが(当たり前だ)1つの教材しかないわけではないので、複数の教材を「そのように」使用して勉強します。
ポイントは複数の教材を「そのように使用する」サイクルを「まわす」ことです。
まわせば、それがやがて習慣になります。
その習慣ができればやる気がなくてもそのサイクルの中にいさえすればよいので、むずかしいことはありません。やる気がなくともとりあえずまわす。これだけです。
何を言っているのかわからない人は家庭教師を雇ってください。最初の整理整頓からサイクルをまわすところまで導きます。
ちなみに、集中力がないとか、細かなことを問題視する保護者の方が多いですが、サイクルができれば細かなことは「おのずと」是正されるので心配いりません。
ポイントは「おのずと」です。なんでもかんでも意思の力でどうにかなるわけではないのです。大人の世界だってそうでしょ? やがてできるようになることに、私たちの人生は支えられているのです。このへんのことは、ヒトのもつ知的好奇心を信用していないとそういう発想にならない。だから「これからやろうとしている子」に「勉強しろ」と言って親子喧嘩になるのです。
さらにいえば、サイクルもできてないのに細かいことを問題視していじくるから、さらに悪い方に向かうのです。まずはサイクルをつくること。シンプルにそれだけ。
この先生の他のブログ
東京ローカルのMXテレビに出ます。たぶん3回目です。以前お世話になったディレクターさんはわいせつ容疑で逮捕されたので(笑)――お昼のニュースをなんとはなしに見ている時に知っている人の名前が出てくるのって不思議な気がしますよね(笑)――、今回は「はじめまして」のディレクターさんと打ち合わせしています。...
志望理由書は「過去、現在、未来」というストーリーで書きます。具体的には以下。高校でこういう勉強をやってきた。その結果、これがわかった。これができるようになった。しかしこれがわからないので、貴学貴学科で勉強したい。卒業後はこういう仕事をとおして、こういう社会貢献をしたい。これだけです。わたしたちはふつ...
共通テストの古文漢文は、基礎力に加え、推論読みの力が必要です。具体的には、作問意図は以下の3点です。1、基礎的な文法知識をもとに高校生が絶対に読めなくてはいけない箇所2、推論読みのスキルが必要な箇所3、適当に読み飛ばしても、何ら問題のない箇所以上の3つのパートが共通テストの古文漢文には存在します。以...
だれしも能力の限界をもって生まれてきていますから、どんなに頑張っても成績が頭打ちになることはあります。しかし、多くの生徒は、希望する大学と自分の能力の限界との関連をなんとなくであっても理解しているように、私には見受けられます。例えば、香川大学に行きたいという人は、「私には東大は無理だ」ということを知...