模試は「今の自分を知るチャンス」
こんにちは、教師の津田です。
今回のテーマは「模試」。
受験生なら誰もが一度は耳にする言葉ですが、
「成績が悪かったらいやだ」「まだ勉強が進んでいないし…」
という理由で、模試を避けようとしていませんか?
実は模試こそが、受験生にとって非常に大切な“成長のチャンス”なのです。
・なぜ模試を受験すべきなの?
模試の一番の目的は、「今の自分の実力を知ること」です。
学校のテストは、範囲が限られていたり、やや易しめだったりしますが、
模試は入試を想定して作られているため、出題範囲が広く、問題も本番に近いレベルです。
だからこそ、得意・不得意がはっきりと見えてきます。
・模試の有効活用<苦手を見つけて対策を打とう>
教師として、模試受験で最も重要なものの1つと考えているところがここです。
模試を受けることで、
「この単元は解けた」「この分野はまったく歯が立たなかった」
といった気づきが得られます。
これは、今後の学習をどう進めていくかの大きなヒントになります。
ただ模試を受けて結果を見て終わり、ではもったいないのです。
大事なのは「模試のあと」。
模試の結果は自分の課題を映し出す鏡のようなものです。
成績表や解答解説を使って、自分の間違いや弱点を丁寧に分析し、しっかり解き直しを行いましょう。
次の学習に生かすことが合格への近道です。
・模試の有効活用<実際の雰囲気を感じてみよう>
また、模試は「本番の雰囲気に慣れる」という点でも非常に有効です。
実際の試験会場と同じような環境で、限られた時間の中で問題を解くという経験は、
本番の緊張を和らげてくれます。
「普段の実力を出せなかった…」という本番のミスを防ぐには、
何度も模試を受けて“場慣れ”しておくことが重要です。
・自分の位置を見つめて課題と向き合おう
さらに、模試では志望校判定が出るのもポイントです。
「志望校A判定だった!」「あと一歩でB判定だった」など、
数字として結果が見えることで、やる気にもつながります。
もちろん、D判定やE判定だからといって落ち込む必要はありません。
模試の判定は「現時点での結果」にすぎず、そこからの伸びしろがあるということでもあります。
大切なのは、結果を見て自分と向き合い、次にどう動くかです。
・おわりに
受験は長いマラソンのようなもの。
その途中で自分の位置やペースを確認することは、ゴールに向かって走るために欠かせません。
模試はその「中間チェックポイント」です。
うまく使えば使うほど、自分の勉強の精度が高まり、目標に向かって着実に進むことができます。
「まだ完璧じゃないから、模試はもう少し後で…」と思っている人にこそ、
早めの模試受験をおすすめします。
完璧を目指すのではなく、「今の自分を知るため」に受けるのが模試です。
そして、結果に一喜一憂せず、次の一歩にどうつなげるかが合否を分けるポイントになります。
模試を「怖いもの」と思わず、
「自分を強くするための道具」として上手に活用してみましょう。
模試に向き合った分だけ、あなたの受験力は確実に育っていきます。