ナイスな間違い。ナイスな講師。
先日、とある生徒さんとの授業で「銀と濃硫酸の反応式を書く」という問題が出た時のことです。
生徒さんは迷わず「銀 + 濃硫酸 → 硫酸銀 + 水素」と書いてくれました。
この瞬間実は私、心の中で小躍りしていました。
なぜなら、生徒さんの理解を深める絶好のチャンスを手に入れたから。
今日はそんな「成長するチャンスを逃すな」というお話です。
1.ナイスな間違い
上記のような瞬間、教える側は少々前のめりになって興奮しています(少なくとも私は)。
生徒さんや問題によっては「ココをこんなふうに間違ってほしい!」と密かに期待すらしていたりします。
その間違いこそが、今のあなたの理解を深める瞬間であると知っているからです。
自信をもって答えてくれたら尚の事!そうではなかったんだという「気付き」はより鮮明に記憶に残ります。
しかしもし、生徒さんが間違いを恐れて答えなかったらどうでしょう?
あるいは、自信がなくて「分かりません」と言ってしまったら?(※本当に分からない時は言ってくださいね)
その後講師から受ける説明が、前者と比べてどれくらい記憶に残るかは言うまでもありません。
オンライン授業では、なかなか自分の考えを言えない生徒さんもいらっしゃいます。
間違いを恐れて手が止まってしまっているのかな?と感じることもあります。
最初は単に「慣れ」の問題もあるかもしれません。
ですが、ある程度信頼関係を築いてからは「間違ってもいいから言って(書いて)ごらん」と声をかけるようにしています。
講師の前で間違えることを、どうか恐れないでください。
ナイスな間違いは生徒さんによって様々ですが、一人ひとりにとって、その間違いが成長の芽となります。
そして一人で勉強している時以上に、講師の前で間違える事が「宝の山」となり得ます。
いつまでも間違える事を恐れて「宝の持ち腐れ」となってしまいませんように...
2.ナイスな講師
特に証明問題や論述問題では、私はあえて授業の予習を完璧にしないようにしています。
その結果、難しい証明で私が「あれ?」となる事があっても、これもまた生徒さんにとっては「学びの瞬間」となるからです。
完璧な解説なら、例えばチャート式の解説の丸写しで十分です。
生徒さんが必要としているのはそれではなく「その答案にたどり着くまでの過程」。
同じように初見で、講師がどんなふうに考え、間違えた時にどう軌道修正するのかを見る事は、時に大きな「気付き」を得ます。
実際に、私が間違えたところから生徒さんが気付き、ゴールに辿り着く事もあります。
また、他人のミスは気楽に見ていられるものです(笑)
前半の話とも繋がりますが「先生だって間違える」を体現する事で、生徒さんもまた「間違ってもいいんだ」と思ってもらえるなら一石二鳥です。
そうは言っても授業時間には限りがあります。全ての問題で私が悩んでいる時間はありませんから、ある程度は事前準備をしますし、共に悩む時間が多かった時などはチャットで残りの問題の「私の答案」を送る等して調整しています。
逆に、生徒さんの前で間違える事を恐れないかどうかが、良い講師かどうかを見極めるポイントの一つだと言えるかもしれません。
※これは科目や単元によって、また授業スタイル(講義か演習か)によっても異なります。
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