「不登校の心に寄り添う“学び直し” — 親子で歩む再スタート3ステップ」
「不登校の心に寄り添う“学び直し” — 親子で歩む再スタート3ステップ」

①「安心の土台づくり」から始める
まず大切なのは、勉強に戻る前に「安心できる環境」を整えることです。学校を離れているお子さんは、学びだけでなく心にもブレーキがかかっています。
私の授業では、最初に「今日できたこと」を親子でただ1つずつ言葉にする時間を取ります。たとえば、「今朝決まった時間に起きられた」「好きな音楽を聴いてみた」など小さなことでかまいません。
この“できた”感が、安全のスイッチになります。心が動き始めると、学びの回路も自然に動き出します。
②「過去=遅れ」ではなく「今=強み」に変える
次に大切なのは、「学習の遅れ=取り戻さなければならないもの」ではなく、「今この時間だからこそ育てられる力」に目を向けること。
例えば、普段学校で習う“分数・方程式”の先取りだけが学びではありません。探究型の学び、表現型の学び、体験型の学び…あなたのお子さんが自然に好むタイプの学びが、実は「学校ではあまり教えない力」なのです。
私の指導現場では、生徒さんが「言語化」「図化」「問い返し」の3ステップを通じて、『自分の考えを持って伝えられる力』を育てます。これを身に付けると、帰った後の学校生活・受験勉強でも「自分の武器」に変わります。
③「少しずつ動けば、自信になる」
最後に、親子で覚えておいてほしいのが、“小さな成功体験を積み重ねる”ということ。
「1ページ解いた」「図に整理できた」「先生に説明できた」――このような“小さなできた”が集まると、学びのトリガーになります。ここで私がおすすめしているのが「できたノート」。
夕方、お子さんと5分だけ振り返る時間をとり、「今日できたこと」「明日もう1つやりたいこと」を一緒に書き出してみましょう。これは単なる記録ではなく、『自分は変われる』という実感を生む儀式です。
心理学ではこの「自己効力感」の積み上げが、放われたブレーキを外す鍵になります。
親御さんへメッセージ
「学校に行けていない」ことで、どうしても「このままではまずい」「取り返さなきゃ」と焦りや不安を感じるかもしれません。ですが、どうかご自身を責めないでください。
私たち大人ができることは、お子さんが安心して“自分のペースで学び始められる環境”を描くこと。そして、「今、この時間が将来の土台になる」と信じて寄り添うことです。
もし「一人で悩むのはもう限界かもしれない」と感じられたら、ぜひご相談ください。私がこれまで多くの不登校の子どもたちと、そのご家庭と一緒に歩んできた方法があります。
――安心を取り戻し、学びの再スタートを切りましょう。あなたのお子さんの一歩、その隣に私はいます。
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