学校に行かない時間を、意味のある学びに変えるという選択
学校に行かない時間を、意味のある学びに変えるという選択
「学校に行っていない時間、
この子は何もしていないんじゃないか」
不登校のお子さんをもつ保護者の方から、
私はこれまで何度も、同じ言葉を聞いてきました。
実際には、
何もしていないわけではありません。
ただ、その時間が
**「誰からも認められない時間」
「説明のつかない時間」
になってしまっていることが、
親子にとって一番つらいのです。
不登校の問題は「学力」ではない
不登校という言葉を聞くと、
多くの人は
「勉強が遅れる」
「成績が下がる」
という心配を思い浮かべます。
けれど、実際に子どもたちと向き合っていると、
問題の本質はそこではありません。
多くの場合、子どもたちは
勉強の意味が分からなくなった
評価されることに疲れた
比べられる環境に限界を感じた
自分の居場所が見えなくなった
そんな状態で、
立ち止まっているだけです。
それは「怠け」でも「逃げ」でもありません。
「学校に戻す」以外の選択肢
不登校になると、
どうしても目標が
「学校に戻すこと」
一択になりがちです。
でも私は、長年の教育経験の中で、
こう感じるようになりました。
今すぐ戻らせようとしない方が、
結果的にうまくいく子が多い。
大切なのは、
学校に行っていない“今”を、
どう過ごすかです。
学校に行かない時間は「空白」ではない
学校に行っていない時間は、
何もしなければ
ただの空白になってしまいます。
でも見方を変えれば、
そこには
時間の自由
比較されない環境
自分のペース
があります。
この時間を、
「意味のある学び」に変えられるかどうかで、
子どもの回復のスピードは大きく変わります。
興味を起点にした学びという考え方
私が行っているのは、
教科を教える学びではありません。
まず問うのは、
「今、何に一番興味がある?」
ということです。
絵や漫画
音楽
ゲーム
生き物
スポーツ
特定の分野の知識
どんなことでも構いません。
興味を起点にすると、
子どもは自然に
調べ、考え、まとめ、表現し始めます。
これは、
算数・国語・理科・社会といった
教科を横断した、立派な学びです。
表現することで生まれる変化
学んだことを
自分の中だけに留めておくと、
自信にはなりにくい。
だから私は、
表現することを大切にしています。
誰かに説明する
作品として形にする
発表する
外に向けて出してみる
「伝わった」
「反応が返ってきた」
この体験が、
不登校の子どもたちに
もう一度、自分を信じる力を取り戻させます。
なぜ「平日昼」なのか
この学びを、
あえて平日昼間に行うのには理由があります。
それは、
「学校に行っていない時間」を
肯定するためです。
平日昼に
やることがある
話を聞いてくれる大人がいる
自分のプロジェクトが進んでいる
この状態は、
子どもにとって
「自分は何もしていない存在ではない」
という感覚につながります。
私自身、現在は外部教育顧問として、
家庭教師会社の指導設計や教員研修プログラムの構築にも関わっています。
また、
強い興味や突出した才能を持つギフテッドの生徒や、
実際に自分のアイデアを形にし、
発表や起業に挑戦している中学生・高校生のサポートも行っています。
そうした子どもたちに共通しているのは、
「能力が足りない」のではなく、
学校という枠の中では力を発揮しきれなかったという点です。
教科や成績だけで測られない場を用意すると、
子どもは自分で考え、動き、表現し始めます。
私はその姿を、
学校の外側、教育の裏側、そして現場の最前線で
何度も見てきました。
だからこそ、
学校に行っていない時間を「空白」にせず、
学びと社会につながる時間に変える支援を行っています。
6回という短期設計にしている理由
このコースは、
90分×6回の短期設計です。
それは、
先が見えない不安を減らす
「まず一区切り」をつくる
無理に続けさせない
ためです。
6回あれば、
興味を整理し
テーマを決め
形にし
小さな成功体験を得る
ことができます。
その先をどうするかは、
その時に決めればいいのです。
親御さんへ伝えたいこと
不登校の子を育てていると、
親はどうしても
「何かしなければ」
と焦ってしまいます。
でも、
正しい支援は、
子どもを動かすことではなく、
子どもが動ける状態をつくることです。
学校に行かない時間を、
責める時間にしないでください。
そこを、
「意味のある時間」に変える選択肢は、
確かに存在します。
最後に
このコースは、
学校に戻すためのものではありません。
成績を上げるためのものでもありません。
「この子は、この形で学んでいい」
と親子が思える状態をつくるためのコースです。
もし今、
学校に行っていない時間の過ごし方に
悩んでいるなら、
その時間を、
少し違う形で使ってみる、
という選択肢を知っておいてください。