香りつき消しゴムと、マルクス・アウレリウス

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2025/3/3

雨がアスファルトを濡らす匂いを嗅ぐと、おばあちゃんに手を引かれて、必死で歩く幼い自分のカッパの裾と長靴が思い浮かぶ、なんてことはありませんか?

特定のにおいが、それに結びつく記憶や感情を呼び起こす現象「プルースト効果」は、名前は知らなくても、誰もが経験上知っていることです。

金木犀の花の香りや、好きな人の香水の記憶、中高生には通じるでしょうか?

こんな話をすると、定期テストの暗記中に香りつき消しゴムを鼻に挟んでやってみよう!と思いつくのは、私だけではないはずです。

苦手だった世界史のカタカナ用語。ローマ帝国、五賢帝最後の皇帝『自省録』の著者…アレっ、誰だっけ?

試したのか、試してないのか、効果があったのか、なかったのか、実は記憶にありません。おそらく、ダメだったのでしょう。

私の学生時代は、香りつき消しゴムはきれいに消えなかったけれど、今ではきれいに字が消える香りつき消しゴムもあるそうですよ。

最後の最後、どうしても覚えられない言葉には効果がありそうです。でもやっぱり、ドラえもんの暗記パンのようにはいきませんね。

さぁ、新学期もがんばって勉強しましょう!

"特定のにおいが、それに結びつく記憶や感情を呼び起こす現象は、プルースト効果と名づけられている。フランスの作家マルセル・プルーストの『失われた時を求めて』という小説の中で、主人公がマドレーヌを紅茶に浸した際、その香りで幼少時代を思い出す場面があり、その描写が元になっている"

(日医on-lineより引用)

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