ベテラン講師の悩み2~「受かる子と受からない子」

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2025/6/23

合格する子は3回教えれば分かります

マナリンク国語講師内田です。ベテランプロ講師というものはたくさんの「合格実績」を持っていますが、同時に「たくさんのうまくいかなかったケース」も持っているのが実情です。その件について、どのように反省し消化してゆくかということが「良い講師」と「ダメ講師」を分けるポイントだと私は考えています。

私はどちらかといえば「中学受験反対派」の講師でありますが、いくつかの理由があります。

  1. 中学受験で劇的合格を果たした子は、その後「最下位からスタートする」という現実を本当に分かっているのか?それは、12歳の子には辛すぎないか?
  2. 中学受験塾の講師室での会話は「できる子」の話と、その子が伸びたという自慢話ばかり。たった、一人二人(校舎単位ではどんなに多くてもできる子は5人いません)の例外的秀才の話を塾全体の手柄のように語るのはいかがなものか?他の子について、もっと悩まないといけないのではないか?
  3. 中学受験後の「教え子のその後」について追跡調査をちゃんとやっているのか?やっているならば「中学受験反対派」に傾くのが自然だと私は思う・・・。

特に「2」の項目です。「うまくいかなかった生徒様の経験とどう向き合うか」という点について、あまりに楽天的で無自覚に過ぎるのではないでしょうか?

私が担当している大学受験の場合、「特別な才能」よりも「実直に習得したか」「その努力を継続し広範囲までカバーしたか」が問われます。したがって、「現代文の才能」を見るよりも、「古文を教えた後の振舞い、復習具合」を見た方が「受かるか・受からないか」について参考になります。

「受かる子」は3コマも教えればすぐに分かります。志望校を聞いて、「そのミッションの難しさ」と「その子の取組み」とのバランスを考えて「まぁ、大丈夫」と読めます。あとは「他の教科もきちんとお願いね!」ということを伝えて、模試等の結果に目を通しておけばおのずと合格します。いわゆる「手のかからない子」です。

「このままいけば合格できない子」もすぐに分かる、それがベテラン講師の悩みなのです!

そんなに「手のかからない子」はほとんどいません。現状で学習に問題を抱えている子には必ず「取組みに欠点」があります。欠点があるから「現在の成績」なのです。つまり、「良い講師の仕事」とは、「このままいけば受からない」と知りつつそれに抗い、だましだまし勉強量を増やし「良い取組みの子」に変換し合格まで導く仕事だと私は考えます。

ベテラン講師は経験のない講師に比べて、「受からない!」という感覚をはっきりと持っており、そのツラサは他の講師よりもチクチクと来るのです。(泣)昨年度、久しぶりに大腸内視鏡検査を受けたらば、「おお!まだある!まだある!」と医師と技師が大盛り上がり!(人のポリープで盛り上がるのもいかがかと思いますが(笑))ポリープが8個もあり「今日一日入院しますか?」などと勧誘を受けました(泣、全部陰性でしたのでご安心ください)→今年度の検査も確定😭💨



教育は積み重ねです

マナリンク内で講師を探している保護者の方へお願いがあります。講師は最高の技術を駆使し生徒様を引き上げようと努力しますが、それは「劇的なもの」ではなく「だましだまし勉強量を増やし【受かる生徒にまで導く】」というのが現実です。一人の生徒様に関わる「保護者様」「講師」が同じイメージを共有し「自分に出来ることは何か」について考え(保護者様が勉強を教えるのはおススメしません。講師とチャット等で面談し「お互いの役割」について考えましょう!)一人の生徒を大切に育てて行ければと切に思っています。


中学受験組やり直し講座(中学生向け)

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大学受験生基礎古文やり直し講座

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