模試の成績に一喜一憂しない!
「伸びる子」が秋冬に意識していた“気持ちの切り替え”テク
こんにちは。家庭教師の内海です。
秋になると、受験生にとっては「模試の季節」。
毎週のように模試が続き、結果が返ってくるたびに、嬉しさや不安、焦りなど、さまざまな感情が押し寄せます。
これまで500名以上の生徒さんを指導してきた中で感じるのは、「伸びる子ほど模試結果との付き合い方が上手い」ということです。
今日は、そんな「気持ちの切り替え」が上手な生徒さんたちに共通していたポイントをお伝えします。
まず大切なのは、模試を「今の自分の実力を測るもの」ではなく、「今後どう伸びるかを示すレポート」として受け止めることです。
例えば、偏差値が下がったとしても、
- 苦手単元をしっかり洗い出すことができた 
- 本番に向けて練習すべき問題タイプが分かった 
このような「次につながる材料」を得られた時点で、模試は十分に“成功”です。
私の教え子の中にも、秋の模試で思うような結果が出ずに落ち込んでいた子がいましたが、
「この結果を“チャンス”に変えよう」と一緒に分析し、冬には見違えるほど成績を伸ばしました。
模試はあくまで「途中経過」。本番の舞台で力を出せるかどうかは、ここからの取り組み次第です。
模試の点数や順位はどうしても気になるものです。
しかし、伸びる生徒ほど、数字より“行動”に注目しています。
たとえば、
- 「計算問題を1問落とした。原因は焦りだった」 
- 「記述で減点された。次は具体例を入れてみよう」 
こうした“次の行動につながる振り返り”ができる子は、確実に成長していきます。
逆に「悪かった…」で終わってしまうと、気持ちが停滞してしまいます。
小さな行動改善の積み重ねこそ、冬以降の大きな伸びにつながります。
生徒さんにはよく、次のようなアドバイスをしています。
「落ち込む時間を“15分だけ”にしてみよう。」
模試の結果にショックを受けるのは自然なことです。
ただ、気持ちの整理にいつまでも時間を取られると、勉強のリズムが崩れてしまいます。
一度しっかり落ち込んで、そのあとは「原因分析→次の一歩」に切り替える。
この“切り替えの早さ”が、結果的に大きな差を生みます。
模試結果を見て一番動揺するのは、実はお子さん本人よりも保護者の方かもしれません。
そんなときは、ぜひ次のような声かけを意識してみてください。
- 「今回は課題が見えたね。次に生かそう」 
- 「結果より、ここまで頑張った過程を見てるよ」 
- 「お父さん・お母さんも一緒に作戦を考えよう」 
否定や叱咤ではなく、「伴走する姿勢」を見せることが、お子さんの安心感とやる気を生みます。
模試の点数に一喜一憂せず、
「どう活かすか」「どう立て直すか」を一緒に考えていくことが、合格への近道です。
秋冬は成績の波が出やすい時期ですが、焦らず、地道に一歩ずつ進めば必ず成果はついてきます。
私自身も、生徒さんと共に最後まで“伴走する気持ち”でサポートしていきます。