英検1級不合格でした。

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2022/3/21

山崎です。

さすがに英検1級の二次試験はたった1ヶ月の対策でどうにかなるものではなく、あっさり不合格になりました。

面接室でトピックを見た瞬間に、あーだめだなこれは、と思ったので妥当かなと思ってます。


「合格まであと一歩」とか書かれていますが、これでは全然話になりませんね。

スピーキングの英検バンドが-2というのは非常に低い点だということです。

合格ラインまで素点で7点以上が必要ですから。



さて私個人は、資格試験で不合格になることを恐れることはありません。

不合格になったからといって、自分の人生や価値を全否定されたわけではありませんから。

あくまでも私にとっての「不合格」は通過点に過ぎないんです。


不合格になるのは、それなりに理由があります。

その理由は、自分がとった分野別の得点が示してくれています。

自分には何が足りないのかを、この「分野別得点」を見ながら分析し、今後の対策を自分で考えていきます。


今回私が面接を受験したときは「せいぜい取れて20点くらいだろう、もしかしたらもう少し低くなるかもしれない」と自己評価をしていました。

https://twitter.com/kuroneko100ten/status/1500460400365608962

蓋を開けてみると19点ですので、私の自己評価と面接官の評価はほとんど差がありません。

ここでもし自己評価と実際の評価の差が大きければ、「自分自身で自分のことを正確にわかっていない」あるいは「評価される観点について、正確に把握できていない」ということがわかります。

合格するためにまずすべきことは「自分の評価」と「実際の評価」の差を可能な限り縮めることです。

ここがズレていると、いくら努力したってその努力が無意味になる可能性が高いからです。

特にライティングやスピーキングに関しては、分野別得点を見ながら「自分の評価」と「実際の評価」のすり合わせを行う必要があります。

でないと合格ラインに持っていくことができません。


英検1級の面接は、5つのトピックが当日与えられます。

その中から1つを選び、1分で準備をして2分でスピーチをします。

その後、4分という時間制限の中で自分のスピーチ内容に関して面接官からけっこう厳しいツッコミがなされるので、それに対して答えます。

合格ラインはだいたい素点で26点くらいのようなので、私の場合はあと7点以上確保しなければ受かりそうにありません。

1項目あたり2点ほど上げれば良いのですが、おそらく発音だけはどう頑張ってもそこまで点が伸びるとは思えないので(発音を真面目に伸ばそうと思うと数年かかるので)他の分野の得点を伸ばすことを考えます。


全体的に点が低かったのは間違いなくスピーチのせいです。

持ち時間は2分ですが、私は1分ほどしか述べることがなく、あっという間に終わってしまいました。これが最大の原因。

だからスピーチの点が低いですし、インタラクションも低いんです。

インタラクションは「面接官とのやりとり」です。

だから、もちろん持ち時間4分の質疑応答やその内容も評価されるでしょうが、それよりも「諦めずにとにかく話し続ける」ということが重要です。

今回はそれが全くできていなかったので、そこが原因だろうと思っています。


「文法・語彙」や「発音」の項目に関してはそこまでしっかり対策するつもりはありません。

というのは、スピーチと質疑応答がしっかりできるようになるころには、自然と伸びている分野だからです。

逆に言えば、スピーチ・インタラクションの点が極端に高く、文法・語彙・発音の点が極端に低いということはまずありえないということです。

文法ができない、適切な語彙を使えない、発音が悪いなどで面接官に伝わらない話し方ならスピーチが相手に伝わらず、スピーチ点も低くなるはずで、各項目は独立しているようで独立していないと私は考えています。


さて今回はとある中学校の英語の先生とツイッター上で少し交流させていただきました。

私が「中3英語教科書は英検1級ライティング・面接のネタの宝庫」と書いたことがきっかけです。


その中学校の英語の先生は、1級のスピーチで中3英語教科書のネタをまるまる採用してしゃべり、合格されてたそうです。


つまり何が言いたいかと言うと、変に難しい語彙をこねくりまわして話す必要はないということ。

もちろん現行の中学英語教科書は、英検2級から準1級くらいまでの語彙が「ふつうに」登場するため、中学生にはかなり難解な教科書になっています。

ただその点をうまく活かせば、英検準1級や1級でも問題なく使える良いお手本になる、ということでもあります。


英検二次試験に不合格だった場合、このあと3回は一次免除で受験することができます。

つまり私の場合は、2021年第3回がダメだったので、2022年第1回、第2回、第3回の3回は1次試験を免除できます。

あと3回チャンスがありますので、次の試験(2022年第1回)は中学英語教科書をベースに対策をしようと思っています。

自分の仮説(中学英語で1級は受かる)が正しいかどうかを検証するためです。

それでだめなら、気は進みませんが英検1級向けの市販の面接対策本を丸暗記します。


勉強・学習というのは、常に自分の仮説を検証していく作業であると私は思っています。

他人がうまく行った方法をそのまま採用したところで、それが自分にとって向いている方法・適切な方法であるかどうかはわかりません。

人はひとりひとり違います。生活スタイルも学習方針も、好きなことや嫌いなこと、得意なことや不得意なことも違います。


自分のことを一番良く知っているのは自分自身なのです。

だからこそ、自分が考えた方法をもとにしてPDCAサイクルを回すことが重要になってきます。

仮説・検証、そしてたくさん失敗し、失敗を自分で分析してはじめて、自分にとって最適な方法を見つけることができるのです。


さて、何が言いたかったか忘れてしまいましたが、とにかく私は不合格になるとがぜんやる気が出るタイプです。

次回どうすれば相手(採点者)をギャフンと言わせられるかをニヤニヤしながら考えるのが大好きな、性格の悪い人です。

ということで、今は不合格をもらって落ち込むどころか、むしろ楽しくて仕方ありません。


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