アウトプットしやすくするための単語帳の使い方

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2022/12/6

山崎です。

うつ病はだいぶ良くなってきまして、そろそろ少しずつ仕事を再開していこうと思っています。

とはいえ、まだやや不安定さが残るので(たまにひどく落ちて数日間動けなくなることがまだ多少ある)当面はチャットのみで指導可能な授業のみに絞っています。対面のような日時がきちんと決まっている授業の場合、私の体調の良し悪しが読めないので…。


さて今回は、英検に向けた英単語帳の使い方をひとつご提案したいと思います。

使う単語帳はパス単でも文単でも、ターゲットでもなんでもいいです。


たいていの単語帳には、見出し語(覚えるべき語彙)と同じ意味の単語や反対の意味の単語が掲載されていると思います。

たとえば、私が持っているパス単準1級(四訂版)の例をあげると、


preserve

を保護する [ ≒ protect, guard, conserve ]


といった具合です。


多くの方は、見出し語(preserve)とその意味(を保護する)だけ覚えておしまい!としているはずなんです。ここで、もうひと工夫することで、英作文をぐっとよくするための使い方ができるようになります。

この例のように、類義語が掲載されている場合は、その類義語も一緒に覚えてみましょう。今回は3つの類義語が出てきていますが、3つも覚えられないよ、という場合は1つだけでもいいです。


そうすると、英作文で使える語彙のパターンが増えるんですね。

例えば「自然環境を守る」と言いたい場合、見出し語を覚えるだけだと

preserve the natural environment

という表現を使うことができるようになりますが、

類義語まで覚えれば、

protect the natural environment

のように、preserve 以外の単語を使って表現することもできるようになります。


これがなぜ大事かというと、英語は「同じ単語を繰り返し使うこと」を非常に嫌う性質のある言語だからです。

英作文で高得点を狙うためには、同じ単語はできるだけ使わず、言い換え表現を上手に使いながら述べていくことが大切です。決まった単語しか使えないというのは、受験者の語彙の量がそれだけ少ないことを意味します。ですので、特に英検2級以上を受ける方は単純に単語を覚えていくだけではなく、その単語とほぼ同じ意味で使うことのできる別の単語も意識していく必要があります。そういうときに使えるのが、単語帳に載っている類義語や対義語です。


せっかく英単語を覚えるなら、インプットだけできれば良い、というのではなく、その先にあるアウトプットまで意識して覚えると効率的です。単語帳に掲載されている類義語を全部覚えなきゃならない!ということはありませんが、まずは自分にとって使いやすそうな語彙から、その類義語や対義語をセットで覚えることを意識してみましょう。そうすると、あなたの英語での発信力や表現力がぐんとあがりますよ。


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