生徒や保護者、学校の先生方に伝えたいこと
2020/5/15
民間の教育機関のいち講師として切にお願いしたいことがあります。
学校の先生方、せめて教科書の基礎くらい生徒にしっかり指導してください。
保護者の方々、先生方がもっとのびのび指導できるよう協力してください。
最近、「基礎から教えてほしい」「1から教えてほしい」という相談が劇的に増えました。学校の授業を聞きさえすれば解決できるような問題が出来ていません。それは僕らが教えることではないだろうという案件ばかり。
学校は勉強をする場所です。塾は学校の勉強をサポートする場所です。昨今、その垣根が曖昧になってしまいました。
私が生徒の頃は、学校で基礎が出来ていなければ、アホか!とよく叱られました。でも今はハラスメントだ暴力だコンプライアンスだと過剰に騒いで、踏み込んだ指導が出来なくなっています。
私はこの仕事、この業界で生きていくことを選んだのは、学校で疲弊している先生方に何かお手伝いできないかという思いがきっかけです。それ以来、幾多の生徒・保護者と向き合ってきました。ここ数年であまりに基礎が出来ていない生徒が急増していることから、学校での指導に疑問を感じるようになりました。
生徒はまず、学校の授業にしっかり参加しましょう。しっかり参加するとは、まず、先生の話を聞く。目を見て聞く。黒板に書かれたことはノートに書き留めておく。それが好きな先生か嫌いな先生かは関係ありません。まずはそこから。授業中、隣近所の友達とおしゃべりする暇があるなら、スマホをいじる暇があるなら、先生と向き合ってください。先生の話もろくに聞かずして、「基礎から教えてほしい」「1から勉強を教えてほしい」と私のところに来るのは本末転倒です。学校の先生方は、寝る時間もプライベートの時間も削って、授業の準備をしています。生徒の皆さんはどうですか?スマホをいじってSNSやゲームに興じてばかりじゃないですか。そんな態度では、卒業して社会に出ても、誰も相手にしてくれないでしょう。もう一度言います。学校は、勉強する場所です。
先生や保護者の皆様も、そういったことを見逃さないでいただきたいし、見て見ぬふりもしないでいただきたい。
勉強は将来への投資です。生徒は宝です。それぞれの立場で、生徒を輝かせていただきたいと強く願っています。
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