医学部に合格するために必要なこと
2023/11/6
こんにちは。化学講師のあじきです。
今回は『医学部に合格するために必要なこと』というテーマでお話します。
まず、医学部合格というとみなさんがイメージするのは、めちゃくちゃ難しい
ではないでしょうか。その通りです、一般的に国立医学部は最低でも京大一般理系学部程度、私立医学部は最低でも早慶一般学部程度必要と言われています。(全国模試偏差値65以上)
しかし、これはある意味正しく、ある意味間違っています。
過去に私が指導した生徒さんでも、東大京大や早慶の化学の問題がほとんど解けないレベルの生徒さんでも医学部に合格した生徒さんはたくさんいます。ではそのような生徒さんはなぜ合格できたのでしょうか。大きな理由が2つあります。順にご説明していきます
①基礎力の徹底
1つ目は基礎力の大切さです。まず得点力と言っても、難しい問題を解ける能力だけではありません。基本事項をしっかり暗記し、定期的に復習して忘れずにいること、計算ミスをしないこと。問題文を正確に読み取ること、など、さまざまな要素があります。
まず、国立医学部の場合、化学の問題は他学部と同じ問題であることが多いです。それはどういうことかというと、例えば一般学部が偏差値55、医学部が65の国立医学部としましょう。
その場合は偏差値55のレベルの問題を解くことになるのです。中には医学部専用の問題を出題する大学もありますが、それにしても東大や京大の問題には足元にも及ばないレベルです。
つまり、必要な能力は基礎〜標準問題をミスなく解く能力であり、非常に難しい問題を知恵を振り絞って解く能力ではないのです。
また、私立医学部や単科医大は医学部独自の問題で解きにくい問題も見受けられますが、それは人体を題材(ヘモグロビン、CO中毒、タンパク質、酵素反応、DNA、など)にした問題など、医学部に関連する化学の問題に解き慣れているかが大きいです。論理的にはこちらも東大や京大の問題と比較するとずっと簡単です。事前に問題集などでこれらに触れておき、入試で出題されたとき、『あ、これ見たことがある。』となるかどうかが大きいです。
②素直さ
2つ目は素直さです。
東大、京大、東工大などの理系の最高峰の大学を合格する生徒さんは、上で書きましたように、非常に高い理系的クリエイティビティが要求されますので、『俺が自力で考えて答えを出してやるんだ!』という、一種の強引さが重要です。正直、『先生に教えてもらう→理解する』の繰り返しではなかなかこれらの大学に対応する力はつきません。自分で教科書を読んでまずは1人で学習し、『自分の考えではこうなるはずだ。授業で先生の説明を聞いて確認しよう』というような、まずは自分で考え抜くということができないと厳しいです。むしろ教科書に書いてあることを疑うことができるくらいの思考力が必要です。
それに対して医学部の場合は、理系的クリエイティビティが少ない人であっても、『授業で説明を聞く→復習をしっかりして理解する→あとで授業で言われた通り問題を解く』この繰り返しで合格圏内の化学の力をつけることが可能です。これまでたくさんの生徒さんを指導してきましたが、明らかに文系タイプの生徒さんもいました。その子は苦戦しながらも最終的には私立医学部に合格しましたが、本当に言ったことをそのまま実行してくれる生徒さんでした。直前期に医学一緒に過去問を解いていたところ、『これ去年の春に先生とやったのとほぼ同じ問題ですよね?』というような反応があったときは、この子は合格するなと確信しました。
いかがでしたでしょうか。偏差値65と言っても京大や早慶の偏差値65と医学部の偏差値65は意味が違います。医学部の偏差値65は上記であげたことができるかであり、闇雲に難しい問題を解けるようにすることではありません。手前味噌になりますが、私の指導で例えば私立医学部を目指されている生徒さんに対しては、私立医学部に合格するために必要な偏差値65になる指導をしていきます。難関大模試や共通テスト模試ではあまり振るわない結果になるかもしれませんが、それは全く違う力を見るテストなので無視して大丈夫です。ぜひ一緒に医学部合格に必要な力をつけていきましょう!
【最後に】
次年度にむけて私のコースを検討中の方もいらっしゃると思いますので、私の授業の板書の一部をお見せします。最後まで記事をお読みいただきましてありがとうございました!
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