化学の参考書・問題集解説①
こんにちは。化学のあじきです。
今回から化学の参考書や問題集について解説していきます。
第一回目の今回は、旺文社『問題精講シリーズ』です。こちらについて解説していきます。
まず、この◯◯問題精講シリーズですが難易度によって以下のものがあります。
入門問題精講 桃色
基礎問題精講 黄緑色
標準問題精講 水色
上級問題精講 (数学のみ) 濃青色
思考力問題精講(物理・生物のみ)黄土色
数学については〇〇の部分はみなさんの想像されるものと同じくらいです。
しかし、理科については〇〇の部分を鵜呑みにしてはいけません。レベル感としては、
理科の入門問題精講≒数学の基礎問題精講
理科の基礎問題精講≒数学の標準問題精講
理科の標準問題精講≒数学の上級問題精講
理科の思考力問題精講→東大京大で理科を得点源にしたい人用
ぐらいの難易度に思ってください。
このうち今回はよく使用される入門、基礎、標準の3つを解説いたします。
まず、『入門問題精講』ですが、化学の基本問題を解けるようにするのが目的となるレベルです。ただ、入門とありますが、ものすごく易しくというわけではありません。高校1、2年生が学校で新しい単元を習った直後に解こうとすると、難しく感じる生徒さんも多いと思います。なので、こちらの問題集は過去に学習した単元の復習に最適かなと思います。
次に、『基礎問題精講』ですが、こちらをしっかり解けるようにすれば、旧帝大や早慶を除くほとんどの大学の合格レベルまで到達可能です。こちらの参考書は良問かつ出題頻度の高い問題が揃っており、解説もそこそこ詳しいので、多くの受験生におすすめできます。
最後に、『標準問題精講』ですが、こちらは旧帝大や早慶以上くらいの大学を狙う方ようになります。ただ、基礎問題精講と違い、問題一問一問がかなりとがっているので、個人的には『化学が得意あるいは理系的センスがある方けど時間に余裕がない方が、短期間に難しい問題の演習として使う』タイプの問題集です。
全体的に言えるのですが、こちらの精講シリーズは若干問題を絞っている傾向があります。
なので努力型のタイプの人や時間が十分ある方には、次回以降お勧めする網羅系問題集の、『セミナー化学』、『化学の新標準演習』、『重要問題集』、『化学の新演習』などを個人的にはオススメします。
いかがでしたでしょうか。こちらの問題集は有名で、実際に使用されている方も多い問題集です。これから購入をご検討されている方は、ご自身の学力に合ったものをご購入されればと思います。私としては、こちらの問題集は理科にあまり時間が割けない人が向いているかなという印象ですが、時間がたっぷりある方が購入されても特に問題はございません。ベストセラーになるくらいですから、先輩方の信頼も厚く信用もできる問題集です。すでに利用されている方は、その1冊を完璧にする気持ちで頑張ってください!きっとあなたを合格に導いてくれるでしょう。