解法暗記と本質理解のバランス
本題に入る前に、化学はさまざまな単元があり、その中でも定期テストや共通テストで出題される項目、難関大で出題される項目、最難関大で出題される項目、などがあります。
それらを表にまとめてみました。

進学校や大都市圏の進学塾などでは、難関大や最難関大の対策を早めから始めるので、入試本番に向かう前に上記の表のテーマをしっかり学習した上で入試に臨む生徒さんが多いです。
しかし、地方の学校の生徒さんだと、化学の全範囲が終了するのが高3の秋ぐらいになりますし、難関大対策のノウハウを学校側が持っていないため、教科書や一般的な問題集の問題をたた順番に解いて終わりというケースが少なくありません。その結果、地方の学校の生徒さんだと、入試本番で『この問題初めて見た』となってしまい、対応できなくなってしまいます。
そのようなことに陥らないように、自分が受ける大学のレベルによって、必ず一度は演習で触れておき、あらかじめ知識として知っておくべきことがあります。実際、私の体感ですと、地方の現役生と都市部の浪人生ではこれに数倍の格差があり、地方の現役生は『化学の地力』によって挽回を目指すわけですが、制限時間の存在もあるので、地力だけで挽回するのはなかなか難しいです。
一旦話がそれますが、私は将棋を指します。将棋の棋力を決める要因としては、
①定跡をどれだけ知っているか
②未知の局面になったとき、自分で考えてどれだけ正確な手が指せるか
この二点が挙げられるのですが、①だけでも②だけでもなかなか強くなりません。
①基本となる定跡はしっかり押さえた上で(暗記)、②その上でしっかり考えられる(理解)
この両方が大切です。
私が教えた生徒さんの中には、天才肌で②に特化したタイプの方もいました。普通の人なら公式を使ってすぐに答えを出せるのに、相当な時間をかけてオリジナルな解法で解いていました。逆に、全ての問題とその解法を1対1で対応させ、ひたすら暗記する①に特化したタイプの生徒さんもいました。その生徒さんは、知っている問題は瞬時に解いていましたが、見たことがない問題に出くわすと、少し考えれば誰でも思いつくことなのに、「この問題は見たことがないので、私には無理」とすぐに投げ出してしまいました。
解法暗記と本質を理解すること。これらをどちらも蔑ろにせず、バランスを保ちながら学習することが化学で高得点を取るためには大切です。
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