受験生にもコーチングを
2022/2/3
大学受験というのは学力に注目されがちですが、精神面での勝負でもあります。
予備校講師をしていると分かるのですが、4月5月はみんなの目が輝いています。
〇〇大学に絶対合格するぞ!と意気込み、計画を立て、参考書や問題集を買いに行きます。授業中も背筋を伸ばして話を聞き、自習時間も寝ずにずっと集中して勉強します。
ところが9月10月くらいになると、目の輝きが失われる生徒さんが出てきます。
思ったように成績が伸びない、友達と比較して自分が劣っていると感じる、ご家庭でトラブルがあった、など事情は様々ですが、明らかにネガティブオーラが溢れてくる生徒さんがいます。
そうなると勉強にも身が入りません。やろうと思っても上の空になったり、イライラしたりします。そうするとますます成績は伸びず、余計に不安になってくるという悪循環です。
私はそういったことを無くすことは不可能だと思います。人間なので誰しも気分のムラは生じます。他人と比較するなと言われても比較してしまいます。最終的には親御さんがお金を払うので、親御さんの言うことを無視するわけにもいきません。
したがって、私はこのような気分が落ち込んでしまった生徒さんにも、できる限り勉強に集中できるようなマインドセットを自分の中に持ってもらえるようなコーチングが大切であると考えます。例えばですが、自習時間にやたら声をかけてくる友達がいる。正直、邪魔でしかたがないが、やめてというと友達関係が崩壊しそうで怖いという生徒さんがいるとします。そのような生徒さんに対しては次のようにアドバイスします。はっきり「やめて」と言ってみよう。もし、それで縁がきらたら仕方がないことだ。人生全体で見れば、高校の同級生の友達が1人減り、その1人に嫌われることなどどうでもいいことだ。というような感じです。時間的、空間的に俯瞰してみて、本当にそれは重要な問題かということを一緒に考えてもらいます。
私は予備校の講師をしているのですが、集団授業では、それぞれの生徒さんの抱える問題点はさまざまなので、クラス全体に一括に言える助言というのは、割と普遍的でありきたりなことになってしまいますが、オンライン家庭教師では目の前にいる1人の生徒さんが、個人的に抱えている問題点にピンポイントで助言することができます。
現代のナイーブな子供たちに対しては、今までは社会人に使われるようなコーチングをしていく必要があると思います。
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