子連れ家庭教師として、保護者の方に伝えたい「待つ」という愛情

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2020/11/4

私も一人の親として、保護者の方、特に小学生または中学生の子供をお持ちの方にぜひ伝えたいことがあります。

それはお子さんを「待つ」ということ。

お子さんの成長や発達を辛抱するということは、勇気のいることだと私も実感していますが、保護者さんにも改めてお伝えしたいと思います。

「待つ」とはお子さんを尊重すること

自分のお子さんを他のお子さんと比べてしまうことはありませんか?

頭ではそれは良くない、無意味なこととわかっていてもつい「ほかの子はできるのにうちの子はできていない」と思ってしまう。私にもよくあります。

子供に対してなるべく口や態度に出ないように日ごろ心がけていますし、指導する生徒さんに関しては決してほかの生徒さんと比べることはしません。

個性は人それぞれ違いますし、子供の場合は大人よりも個性の差が大きいものです。

他の子と比べてうちの子は…と悩んだりするのはその子の個性に焦点が合っていない、個性を肯定していないことにつながりかねません。


さて、この記事で述べる「待つ」ということですが、それは子供のペースを大人が尊重してあげるということ。つまり個性の尊重です。

例えば幼い子が、靴ひもを結ぼうと頑張っているとき、待っていられないからと親が結んでしまうことがあります。

気持ちは重々わかります。でもそれは子供を肯定しているでしょうか。


勉強に対しても同じです。

勉強に取り組み始めてすぐに効果が出るということはほとんどありません。どうしても時間のかかることなのです。

しかも勉強に対する適正も人それぞれです。数学はできるけど英語は苦手。そもそも勉強が嫌い。いろいろな個性があります。

お子さんが成果を出すまで、親にも「待つ」ということを根気よく続けてもらいたいのです。

なにより一番苦しい思いをしているのは、子供本人なのですから。


国語において待ってほしいこと

この記事を国語というカテゴリで書いたのは、「読書」についても待つ、ということをしてほしいためです。


例えば子供に読書を勧めることはありませんか?

勉強ができるようになるための第一歩として、読書は素晴らしいものです。

しかし、お子さんに対して「本を読め」「こういう本を読め」と、読書を押し付けてはいないでしょうか。

私の経験上、子供の精神的な成長度合いによって「何を読むか」は人それぞれ違ってきます。

例えば小学校3年生の子供に対し、その書籍に小学3年から小学4年向けと書いてるから、とその本を読ませるのはかなりのストレスを生み出すことになります。

子供によっては、より高い年齢層向けでも軽々読む子もいますし、自分の学年向けの本も読み進めるのがきつい、という子供もいます。

そもそも「本を読む気があるか」も年齢によって変わります。内面的な成長が進めば、自然と自分から本を手に取る子も多いのです。


読書を勧めるのは親として子供にできる、素晴らしいことの一つだと思います。

しかし、本を自分で読むには。絶対に精神的な成長が必要です。

だから「待って」ください。きっとお子さんは自分で本を手に取る時が来ると思います。

お子さんの成長を待って、どんな本が良いのか、親子で本屋さんに行ってみてください。

お子さんの成長をかみしめながら好みの本を探すという、心躍る時間となることでしょう。


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