とりわけ嬉しい報告
先日、高1からずっとご受講いただいていたご家庭から、
後期試験での合格のご報告をいただきました。
最初は古文の赤点回避を目的とした、定期テスト対策でのご依頼でした。
当初はしっかり赤点の状態で、点上げる、ではなく、
山張りでテストは乗り切り、本来は根本的に学習しなおす必要があるという、
まあよくある、手がかかるパターンの状態でした。
色々苦労をされてきており、
僕の指導の前や、平行してご利用されていたところでは
「中学の基礎ができていない」
「前回の内容を完全に忘れているから進まない」
といった指摘を多く受け、色々経た上で偶然もあり、僕の指導を受けることになりました。
僕はニーズによって、できていない原因やてこ入れするべき箇所の特定だけでなく、
頭の使い方の得意不得意や癖に注目し、
現状と改善策を保護者様にのみお伝えさせていただいております。
その改善策をとらないといけないわけではなく、あくまでお伝えするだけです。
その子においても、古文以外の科目や、
勉強以外の日常生活でも影響があると思われる点がありました。
そこで保護者様よりお伝えいただいたことが、
中学生の頃に交通事故に遭い、脳の機能に一部影響が出ており、定期的に通院している
というものでした。
僕の手ごたえとしっかり繋がる内容でした。
加えて、病院で伝えられたこと以外にもその影響と思われることが多々あり、
どこからが事故の影響なのか、
どこまでが努力で解決すべき範囲でどこからが割り切る範囲なのかといった、
答えが決まっていないも課題に仮説検証を繰り返して最適解を探すという、
学校の勉強とは真逆のことが一層必要なケースでした。
途中から英語や数学、理科の赤点回避のご依頼が加わり、
その後現代文と英語の受験対策(英検対策を別でご利用されているのでそちらの内容と被らない分野)と地理が加わり、
気付けば色々なことを同時進行していくようになりました。
そして気付けば古典と英語の定期テストは指導なしで平均点前後とれるようになり、
最終的にはほぼほぼ受験対策のみ、
たまに定期テスト直前にテスト対策といったサイクルが定着しました。
事故の後遺症がありながら、本当によく頑張ってくれたと思います。
どうやっても人より時間を要するものもありましたが、
出回っているわけでもない色々なやり方を試す中、投げ出さずよくついてきてくれました。
前期試験は残念な結果になってしまったのですが、
後期試験で同大学に合格することができました。
倍率は後期試験の方が高く、これは最後まで頑張り続けた結果が出たと判断してよいでしょう。
直前期は連日2~3時間過去問演習に一緒に取り組み、
よく投げ出さないなと感心したものでした。
本人の頑張りはもちろんですが、保護者様のご協力のおかげでもありました。
相場から逸脱した要求をすることなく、感情的になることもなく、
何としても結果を出させたいと思わせていただき、
子どもにとって最もプラスになるであろうスタンスを保ち続けてくれました。
子どもと関わる一個人として大変感服致しました。
受講生からも、保護者様からも大変尊いことを学ばせていただきました。
嬉しいよりも寂しいが勝ってしまっているのが本心ですが、
それは内に留めて、余韻に浸りつつ今日の授業の準備にとりかかろうと思います。