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【受験論】明治大学法学部に現役合格した先輩が教えてくれた「やって良かった」勉強法

2024/4/1

この3月で卒業した生徒さんと最後の面談をしました。

彼女は今年の合格実績のほとんどを勝ち取ってくれたエースでした。

夏休み前から共通テストと二次試験を終えるまでの約8か月、

振り返るととても濃密な時間だったと感じます。


わいわい雑談をするタイプの子ではないので、

授業自体はどちらかというと粛々と進んでいきました。

それは「やるべきことを確実にやり遂げる」という性質のもので

垣間見える彼女の芯の強さと意志の強さゆえだったと思います。


そんな子が「やって良かった!」と教えてくれたのが

“要約”でした!!

「現代文の理解が深まったし

普段も順序だてて話せるようになった気がします。

だから要約は続けたほうがいいと思います」と。


確かに記憶をたどってみると

「先生、これも要約しますか?」と

積極的に言われたことが何回かありました。


選択式の問題で全問正解でも

要約の文章が「?????」な状態だと

まーーーーーったく安心できない! と判断します。

(これ、結構な頻度であります)

これは個々の部分は見えているけれど

まだ全体は見渡せていない状態。

どの文章も土台にあるのは筆者の主張。

筆者の主張への意識がグラグラした状態では、

選択式までは対応できても

上位校の抽象度が高い評論文や

国立二次に多い記述問題をこなすことは厳しいです。


要約力は理解度のバロメーター。

その大切さを教え子に教えてもらったのでした。

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