これができると国語がわかる その19 具体例の扱い方
2025/7/20
【例文の扱い方】
要約なんかでは「書いてはならない」
「カット!」扱いされる具体例。
具体例は、抽象的な概念などを
筆者が分かりやすく説明するために用意した事例です。
だから抽象度の高い文章を読める子には
「具体例は丁寧に読まなくてもいいよ」と言うことがあります。
入試はスピード勝負なので(残念ながら)、
国語ができる子は具体例が重要かそうでないかを
瞬時に判断し緩急をつけて読みます。
一方、抽象的な文章を読むのが難しい子にとっては
具体例は理解の足掛かりになる大切な箇所でもあります。
「なんか今回抽象的で読みにくいな」と思ったら
具体例にも意識を向けることで
突破口が開くときもあります。
具体例から「これがこうだから、あれはああなんだ」と
予測をつけることができるから。
ただ、この予測がうまい子は
もともと高い言語的ポテンシャルを持っていて
分からない英単語の意味も想像して
英語長文を解きこなすこともやってのけたりします・・・。
結局、例文の上手な扱いには
想像力・予測力も関わってくるということでしょう。
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