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【受験論】国語の高校受験にむけてこれからできること②

2025/3/4

受験直前にやるべき勉強法その2として

絶対にやってほしいのが「要約」です。

(高校受験も大学受験も)


誰でも問題を解くことを必死でやるのですが

「そもそもこの文章って何がテーマで何が言いたいの?」と聞くと

答えられない。覚えていない。

その状態で何度問題を解いても意味ありません。


前回のブログにも書きましたが

文章は筆者がある論理に基づいて論述を展開しており、

出題者も「文脈分かってますか?」という目線で問題を考えています。

だから論理的展開をきちんとつかんで

自分の言葉でアウトプットすることができれば

どんな問題にも対応できるはず。

要約で論理的思考を鍛えることが重要なんです。


ただ、作成した要約がきちんと論理的展開をなぞっているか

筆者の主張を抑えられているかのチェックは

なかなか自分でできるものではない。

第三者がチェックして修正していく必要があるので

こういうところで家庭教師などをうまく活用してもらいたいと思います。


先日、元東進・河合塾の有名現代文講師である宗慶二先生が

「読解力の低下」をテーマに出演しているABEMAの番組がありました。


「今の子どもたちは明確な手掛かりを求めがちで

どこが根拠になったのかを質問してくる。

しかし、広く文脈を見て、何の話のときに語られた言葉なのかを

理解しようとすることが重要である」


と語った宗先生の言葉に、大いに共感しました。

文脈を抑えずに読解や問題を解いても、力にならないんだなと。


「サクラサク」という言葉を聞いた時

合格について一切語られていなくても

試験に合格したことを読み手は理解しなければならない。


手がかりや話の流れから読み出す力、

つまり「文脈」を読む力が大事なのだと

改めて思い至りました。


どの教科も同じだと思いますが

試行錯誤の中でこそ力はつきます。

読解力も要約の試行錯誤で磨いてください。

このブログを書いた先生

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