小論文が苦手な人へ。“型”を持つだけで、言葉は整う【構成テンプレート5選】
2025/3/27
「小論文って、どう書けばいいんですか?」
この質問に、ずっと答えたかった。
「語彙力が足りない」
「知識が浅い」
「表現が下手」
そう思って小論文が苦手だと感じている人が多いけれど、
実はほとんどの場合、“構成(=思考の順番)”がないだけです。
小論文は、“考えを深めて伝える訓練”。文章力より、思考を整理する「型」を持っているかが勝負です。
この記事では、目的別に使える【構成テンプレート5選】を紹介します。
小論文の失敗あるある
まずは、ありがちなNG例を見てみましょう。
- 思いついた順に書いて、論点がブレる
- 序論と結論がつながってない
- 主張が薄い/理由が足りない
- 意見を書いたつもりが、感想文になっている
🧠 これらの原因はすべて、「型(構成)」を知らずに書いていることです。
構成テンプレート5選【目的別】
① PREP法(主張をコンパクトに伝える型)
- P(Point)=結論
- R(Reason)=理由
- E(Example)=具体例
- P(Point)=まとめの再主張
🟢 使いどころ
意見文・要点整理・面接の口頭試問対策にも◎
② 4段構成型(王道!読みやすさNo.1)
- 序論:テーマの要約+問題提起
- 本論①:主張(自分の意見)
- 本論②:理由や根拠・事例
- 結論:まとめ+提案・課題提起など
🟢 使いどころ
大学の一般的な小論文・総合型選抜の基本フォーマットに最適
③ 二項対立型(A vs B型)
- Aの立場の説明
- Bの立場の説明
- 比較と分析 → 自分の立場の決定
- その理由と背景、課題・未来像など
🟢 使いどころ
「賛成 or 反対」「旧来型 or 新型」など、対比があるテーマに強い
④ 課題解決型(社会問題・政策提案系)
- 現状と課題の提示
- 原因・背景の分析
- 自分なりの解決策の提示
- その妥当性・実現性・未来像
🟢 使いどころ
SFC/国際教養/教育系/SDGs系の出題テーマに特に有効
⑤ 自己投影型(“自分×社会”の型)
- 社会テーマの要約+問題提起
- 自分の経験や問題意識との接続
- 自分なりの問いと考えの展開
- その学びと大学で深めたいこと
🟢 使いどころ
総合型選抜の「志望理由を含む小論文」、SFC的文脈、自己表現型テーマに◎
✍️ 大事なのは、“書く前に構成を考える”こと
小論文は、「書きながら考える」ものじゃない。
考えてから書くことで、初めて“読まれる文章”になる。
どの構成を使うか決めてから、
- 主張は何か?
- 理由はどれか?
- どんな例を出すか?
…と逆算していくだけで、文章のブレは激減します。
✅ まとめ:文章力より「構成力」
✔️ 小論文は、“うまい文章”より“整理された思考”
✔️ 自分に合った構成を決めてから書くだけで、格段に読みやすくなる
✔️ まずは5つのテンプレの中から、1つ使ってみるところから始めよう
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